【明慧日本2021年5月13日】結党100年を迎える中国共産党(以下、中共)はいわゆる安定を維持するという口実で、2021年4月15日、長春市の法輪功学習者(以下、学習者)・張健さん(47歳男性)と母親・朱淑玲さん(80代)を連行した。その後、母親は解放されたが、張さんは15日間拘束されてから第三留置場に移送された。
張さんは子供のころ、負傷して片目を失明してしまった。その後、もう片方の目が失明する直前、幸いにも法輪功に出会い、法輪功を学んで、その目は失明しなかった。
張さんは法輪功の「真・善・忍」の基準で自分に要求し、より良い人になるようにと努力し、人と争うことをせず、楽観的な性格になった。身体に障害があるために、張さんは仕事をしていなかったが、洗濯や掃除、兄の子供の世話など、家事を積極的にやっていた。親孝行な張さんは父親が亡くなってから、母親の世話をしてきた。
しかし、善良で穏やかな張さんは、法輪功への弾圧を21年間行ってきた中国共産党当局に「安定の維持」との理由で、連行された。
2021年4月15日、長春市二道区公安支局、政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、東盛路派出所の警官とコミュニティの人員十数人が張さんの家に押し入り、張さんと母親を東盛路派出所まで連行して家宅捜索を行い、法輪功書籍などの私物を押収した。
当日の10時過ぎ、母親は「保釈」という形で解放されたが、張さんは長春市拘置所に送られた。
4月30日、張さんの拘禁期間が満了した日に、母親は東盛派出所へ張さんを迎えに行った。しかし、「これから、張健を留置場に送る」と告げられた。張さんは身体検査の結果が、入所基準を満たしていなかったが、無理やり長春市第三留置場に送り込まれた。
張さん一家が受けた迫害
1999年7.20、中共が法輪功に対する迫害を開始した。両親、兄ともに法輪功を学んでいた張さん一家は、中共当局に連行され、労働教養処分、判決などの迫害を加えられた。
父親は法輪功への信仰を堅持していたため、労働教養処分を科された。教養所での迫害により、父親は帰宅してから病状が現れ、自立生活ができなくなり、寝たきりとなって2年後、この世を去った。
張さんの兄は2000年、当局に14年の重刑を下され、吉林刑務所でひどい拷問を加えられたため、法輪功を止めてしまい、2011年に刑務所から出ることになった。
張さんは2回、労働教養処分を与えられた。2日目に労働教養所に拘禁され、3年間の刑期が満了したが「転向」しなかったため、興隆山洗脳班に移送され、さらに6カ月間拘禁された。
洗脳班に長期間拘禁されて迫害された張さんは、帰宅後視力が低下し、眼鏡をかけても0.1しかなかった。
長春市の学習者8人が連行される
現在の中国は、中共の祝日が国民の「難日」になっている。街の至る所にパトカーや紅旗があり、法律の手続きもせず、証明証も提示しないまま、警官は連行行為を行っている。
2021年4月14、15日の2日間、張さん親子以外にも5人の学習者が連行された。4月20日、さらに2人の学習者が連行された。
4月14日、学習者・姜麗娟さん、孫振鉄さん、耿さんの3人は東駅派出所の警官に連行され、15日間拘禁された。学習者・戦さんは、法輪功書籍を押収された。
4月15日、栄光路派出所の警官は一晩待ち伏せして、学習者・李鵬さん(42歳)を連行した。警官は李さんに法輪功を学んでいるかと聞いた。「はい」と答えた李さんは、15日間拘留された。
4月20日、システムエンジニアの謝蓉春さん、徐麗娜さん夫妻は八里堡派出所の警官により連行され、ともに拘留されたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)