吉林省公主嶺市の王勝さんは迫害死
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 【明慧日本2021年5月19日】吉林省公主嶺市の法輪功学習者・王勝さん(以下、学習者)は、中国共産党当局の迫害により、数年間の放浪生活を余儀なくされた。2004年5月24日、王さんは姪の家で警官に連行され、拷問を加えられて危篤状態に陥った。2014年4月26日、再度、連行された王さんは懲役3年6カ月の実刑判決を下され、刑務所に収容された。出所したとき、王さんは痩せ細り体がかなり衰弱していた。その後、嫌がらせを受け続けた末、王さんは2021年4月3日に死亡した。享年73歳。

 1993年に法輪功を学び始めた王さんは、女遊びや賭博などの悪習慣を止め、法輪功の教えに従って自分に要求した。そして、患っていた病気が消え、幸せで穏やかな家庭を築いた。

 2000年10月末、王さんは法輪功迫害停止を求めに、北京へ行ったが、天安門広場で顔から血がでるほど警官に殴られた。王さんは留守の間、家を監視され、地元の公安局の警官が何度も家に行き、王さんを連行しようとした。北京から帰宅した王さんは、それらのことを知って、迫害から免れるため、放浪生活を余儀なくされた。王さんが地元にいない間、地元の学習者20~30人が自宅から連行され、留置場などに拘禁された。学習者たちの家族は、仕事を失ったり、子供の進学ができなかったり、軍人になることを許可されなかったり、給料の支給停止などの迫害を受けたという。

 5年間、放浪生活をしていた王さんは、祝日などにも家族との団欒ができず、家族との連絡を取ることもできず、本当に苦しんでいた。ある日の夜中、楊大城子郷610弁公室、派出所の警官二十数人は王さんを連行しようと、王さんの親族の家に押し入った。突然、現れた警官を見て、親族の家の大人も子供も驚き、子供は怖がって泣き出した。翌日、親族一家は派出所へ行き「あなたたちの不当行為でうちの子供は怖くて病気になってしまった」と文句を言ったが、警官に暴力を振るわれて追い出された。

 2004年5月24日、王さんは姪の家にいた。午後1時過ぎ、パトカー3台が来て、私服警官、制服着用の警官二十数人が降りてきて、王さんの姪の家のドアをこじ開けて侵入した。警官らは王さんを押し付け、手錠をかけて連行した。

 それから、王さんは断食をして迫害に抗議した。13日目になって、病院に運ばれたが、医者は「この人はもうすぐ死ぬかもしれない」と警官に告げた。そのため、警官は責任を負うことを恐れ、王さんを病院に置いたまま立ち去った。病院に駆け付けた家族は医者に王さんのお葬式の準備をするようと勧められた。しかし、危篤状態になっているにもかかわらず、王さんは労働教養処分3年を科された。

 2014年4月26日、王さんは子供の結婚式に参加して、長春からバスに乗って帰った。バスから降りた途端、後ろから数人が王さんを捕まえ、前の人がいきなり王さんを殴り始めた。「誰だ」と王さんは叫んだが、彼らは返事もせず、暴力を振るい続けた。それで王さんは骨を折られた。暴力を振るった者は公主嶺市公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官だという。

 その後、王さんは懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、2015年3月2日、公主嶺刑務所に収容された。刑務所で王さんは「入監隊」で毎日、朝早くから夜8時まで板に座らされ、刑務所の規則の暗記を要求されたり、強制洗脳を行うなど、5カ月間迫害された。心身ともに深刻なダメージを受けた王さんは、2016年12月28日に出所した。

 その後、警官は絶えず、王さんの家に行き、嫌がらせをした。王さんは生計を立てるため、ほかの地方に出稼ぎに行った。しかし、公主嶺鉄北派出所の警官とコミュニティの人員がいつも、王さんの家に行ったり、家族に電話かけたりして家族を脅迫した。

 2017年9月初め、河南派出所の警官と鉄北派出所の警官らは王さんの家に行き、王さんの妻に王さんの行方を聞いた。妻は「出稼ぎに行っている」と言ったが、警官は妻の写真を撮って立ち去ったという。

 
(中国語://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/14/425355.html)
 
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