娘の解放を求めた陳岩さんに懲役3年を宣告
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 【明慧日本2021年5月25日】(遼寧省=明慧記者)撫順市の法輪功学習者・陳岩さん(72)は、刑務所で3年間不当に拘禁され、2020年5月10日に解放されて帰宅した。陳さんの娘・曹月玲さんは2020年8月24日、上海の息子に会いに行く途中、瀋陽の桃仙空港で連行され、撫順新賓留置場に拘禁された。そして、陳さんは娘の解放を求めた際に、再び連行されて懲役3年の実刑判決を言い渡された。現在、陳さんは控訴中で、娘・曹さんの状況は調査中である。

 2020年9月21日午前8時、陳さんは娘の解放を求めるために望花区雷峰派出所に行ったが「所長はいない」と言われた。続いて、陳さんは望花支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)に行き、国保の隊長・屠剛に会った。屠剛は「雷峰派出所で待っているように、10時にそっちに行くから」と言った。しかし、屠剛は雷峰派出所に着くと、すぐに陳さんを拘束し、翌日の午後4時に新賓留置場に拘禁した。

 一、法輪功を学び生まれ変わった曹月玲さんは、不当判決を宣告される

 陳さんの娘・曹月玲さんは1980年に生まれ、賢くてもの分りが良いが、2000年から眠れなくなり力もなく、急激に体重が減り、髪の毛が少しずつ抜けて、目が突き出る症状の病気に罹った。多額の費用を費やして複数の大きな病院で治療を受けたが、まったく効果がなく、ますます深刻になった。2004年に法輪功に出会ってから、3カ月と経たないうちに奇跡的に症状が消え、髪の毛も生えてきた。 大学卒業後、上海で就職した曹さんは、2005年に東海艦隊で科学研究に従事している夫と結婚した。結婚後、双子の男の子を出産し、一家は大変喜んでいた。

 自らの経験を持って、法輪大法の素晴らしさと迫害の実態を人々に伝えた曹さんは、二度、判決を受けた。2012年11月に連行され、執行猶予3年の判決を受けた曹さんは、2013年5月22日に帰宅したが、多くの髪の毛が抜け落ちて激やせし、別人のようになった。当時、曹さんの夫は10万元(約169万円)をゆすり取られた。2014年10月、東海艦隊は曹さんが法輪功を学んでいることを理由に、夫を復員させた。曹さんの夫は警官による嫌がらせや脅迫を受け、精神的に疲れ果て、体は弱り、気力を失った。そして幸せだった家庭を捨てた。

 2015年4月2日、曹さんは携帯電話で迫害の実態を伝えたとして、黄浦区国保の警官らに連行されて家宅捜索を受け、黄浦区留置場に拘禁された。2016年3月25日、曹さんは黄浦区裁判所に懲役4年6カ月の実刑判決を宣告され、同年5月23日、上海市少年刑務所に移送された。

 二、陳岩さんは懲役3年の実刑を宣告される

 双子の孫の面倒を見るために、陳さんは遼寧から上海に行った。2015年10月14日、陳さんは嘉定区で法輪功の資料を配布していた時、迫害の真相が分からない人に通報されたため、連行されて15日間拘束された。

 2016年12月16日、陳さんは上海市青浦区で法輪功の資料を配布していたところ、警官に連行され、再び15日間拘束された。その後、陳さんは遼寧省撫順に戻った。

 2017年5月11日、陳さんは宋霞さんと一緒に、撫順県峡河郷に行って迫害の実態を伝えたところ、迫害の真相が分からない村民に通報された。その後、2人は峡河派出所の警官らに連行され、撫順留置場に拘禁された。その時、撫順市国保の彭越が2人を解放する条件として、各家族から5万元をゆすり取ろうとしたが、家族は支払わなかった。2017年6月28日、撫順市国保は案件の資料を撫順県検察庁に提出した。

 2018年4月11日、遼寧省撫順県裁判所は、宋さんと陳さんに対する裁判を行った。その後、2人はそれぞれ懲役3年の実刑判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に拘禁された。

 三、出所したばかりの陳岩さんは、再び判決を受ける

 娘・曹さんは解放された後、健康の回復と高齢の父親の世話をするため、1人で撫順市の実家に帰った。

 2020年5月10日、母親の陳さんが刑務所から解放されたので、娘・曹さんは、5年以上も拘禁されていたため、なかなか会えなかった2人の息子に会いたくて、上海に戻ることを決めた。

 2020年8月24日、曹さんは午後2時30分発の上海行きの飛行機に乗ろうとしていたが、撫順国保と望花区雷峰派出所の警官らに連行され、直接実家に連れて行かれた。15~16人の警官らは、曹さんの実家を荒らし、パソコンや法輪功の書籍などを押収した。

 その時、警官は母親の陳さんも一緒に連行しようとしたが、陳さんの夫はドアを塞ぎ「誰が連行する勇気があるのか? 家内は刑務所から帰ってきて3カ月になったばかりで、体がここまで弱くなっているのに」と言ったため、警官らは陳さんを連行しなかった。

 2020年9月21日、陳さんは娘の解放を求めて雷峰派出所に行ったが、その場で国保の隊長・屠剛らに拘束された。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/13/425358.html)
 
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