師と法を信じ内に向けて修め 迫害終結は正しい行いにかかっている
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年6月3日】私は2012年6月に家宅捜索を受けた後、やむを得ず家を離れ、8年以上の放浪生活を送りました。師父の慈悲のご加護の下、私は2020年8月に家に戻り、しかも勤務先から不当に差し引かれていた22万元(約300万円)以上の年金を受け取りました。

 2012年の初め頃、私は神韻公演DVDを同修の店舗に届けたため、当局の虚言による宣伝を信じた人に派出所に通報されました。この情報を知った後、自分は速やかに邪悪の迫害を否定することもなく、発正念をも重視せず、固く仕事をする心を持って、ただ人々を救うための各種の法輪大法の関連資料を忙しく作っていました。地元の610弁公室、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、派出所の関係者らは、数カ月間にわたって待ち伏せや尾行をした後、2012年6月、私がドアを開けた瞬間に突然侵入し、家宅捜索を行い、私を連行しようとしました。私は家を出ざるを得なくなり、放浪生活をしました。そして、610弁公室の脅迫により、勤務先は私の年金の支給を停止しました。

 最初に家を出たとき、恐怖心、恨む心、仕事をする心などの人心が非常に強く反応したので、学法の時に心を静めることができず、旧勢力の按排を全面的に否定することもできず、迫害を否定することを微かに考えただけで、発正念を重視しませんでした。そのため、邪悪が私を追いかけてきました。邪悪に見つけられるたび、いつも同修に違う場所に移されました。師父の按排の下で、あちこちを転々とした後、同修Lさんの家に行きました。

 私は学法を最優先にし、毎日三講の『轉法輪』を学び、また時間を作って『洪吟』や各地の説法を勉強しました。内に向けて探すことも学びました。しっかりと資料を作りながら、時間をさいて常人の法律を学び、明慧ネットに掲載されている交流文章、特に法律を用いて迫害に反対する記事や、弁護士による弁護文章を読みました。

 最初、常人の法律を学んだ時、法律用語が全く分からず、一度落ち込んでいましたが、同修の交流文章を読み、同修の正念に励まされました。そして、私は『迫害に反対する法律ハンドブック』」を印刷して、関連する内容を何度も読み、徐々に、法律を用いて迫害に反対する自信がついてきました。2015年5月末、江沢民を告訴しました。

 師父はこのように説かれています。「師父が迫害に反対しているのは、旧勢力を全般的に否定しているからです」[1]。私は、邪悪により指名手配されたことや罪に陥れられたこと、また、私に対する経済的な迫害を否定するために、発正念を重要視するようになりました。師が法を正すことを手伝い、環境を切り開くために、同修と協力して公安局、検察庁、裁判所、派出所などの部門に法輪大法の良さを伝える手紙を郵送しました。また、現地の実情を考慮して善を勧める手紙を書き、同修に協力してもらい数百部を郵送しました。

 ちょうど『洪吟四』が出版されたばかりの時、一気に最後まで読みましたので、とても強いエネルギーを感じました。さらに何回も書き写してから暗記しました。『洪吟四』を暗記し終わったときに、自分の恐怖心がとても弱くなったことを感じました。法を学び心を修める中で、目を外に向ける観念を取り除き、内に向けて探すことを学び、すべての事を正念で対処できるようになりました。

 師父は「大法弟子の神の一面を復活させましょう!」[2]と説かれたことがあります。なぜ私は神の一面を感じないのでしょうか? それは、人心に遮られているのです。法を学ぶときには、心を静めるだけでなく、自分の考えや言動を照らし、自分を修正し、人心や思想業力による妨害を絶えず取り除かなければなりません。

 真剣に法を学び、心を修める中で、知らず知らずのうちに心性を向上させ、自分の心の中に「放浪生活を終わらせて、堂々と家に帰る」という強い念が生まれました。

 2017年、私は、家宅捜索に加担した関係者を告訴する告訴状を書きましたが、法的手続きについての知識が分からない部分があり、少し自信がありませんでした。そこで、プリントして同修に見せて意見を求めたところ、ダメだと言われたので、提出しませんでした。しかし、法律を用いて迫害に反対することを諦めたわけではありません。その後、明慧ネットで訴状を提出するための4つのテンプレートが掲載されたので、それをダウンロードして熟読し、法律に合わせながら訴状を書きました。

 告訴状を書く過程も心をえぐられるほどの修煉過程でした。報復されるのではないか? もしかしたらこのようになるのではないか? あのようになるのではないか? 恨む心、恐れる心、心配する心などいろいろな人心が次々と湧き出てきました。

 師父の法が私の頭の中に次々と現れました。「法徒は慈悲で世間を行き 善念で人を救い、邪霊を取り除く ずっと正念を持ち続けて、神はこの世にいる 満載して帰り、神々が出迎える」[3]。「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[4]。 「あなたを動かせる人がいれば、このわたしをも動かすことができることになり、はっきり言って、その人はこの宇宙を動かすことができることになります」[5]

 師父の法は私の主意識を加持して下さいました。絶えず自分を正し続けた結果、正念がますます強くなり、人心が弱くなっていきました。「私は自分のすべてを師父に任せ、すべては師父が決められるのであり、いかなる生命も私を管理する資格がなく、旧勢力から押し付けられたすべてのものを拒否し、私は迫害されるために来たのではなく、経済的な迫害も含め、どんな形の迫害も受け入れません」と考えました。

 邪悪は長い間、待ち伏せして私を監視していました。なぜこのようなことが起こったのか、師父は私に内に向けて探すようにと悟らせて下さいました。私は心を静めて自分自身を見てみると、邪悪に利用され迫害に加担している人たちに対する慈悲心がなく、強烈な怨恨心が自分を阻んでいるのがわかりました。そして、怨恨心、闘争心などの人心を取り除くために力を入れました。すると、善念が少しずつ強まり、怨恨心が弱まっていきました。

 放浪生活を終えて、堂々と家に帰らなければならないと思いました。私はしっかりと法を学び、人心を取り除き、正念を持って正しく行い、やはり法律を用いて迫害に反対しなければならず、すべては師父に決めて頂こうと考えました。

 強大な正念の下で、私の年金が復活しました。しかし、邪悪による迫害が続いていて、まだ追いかけられているのです。

 数年間の魔難を経て、2019年3月、私は告訴状を書きました。書いているうちに、「彼らは私利私欲のために迫害に加担しているのではないか」という憤りが湧いてきて、慈悲心を生じさせないように妨げました。それは法に符合しない人心、私心であることを知り、必ず取り除かなければなりません。「彼らを呼び覚まし、迫害を制止し、このすべては彼らが法輪大法に救われるためです」と考え、書きながら自分を修めました。

 同修の協力を得て、私は「刑事告訴状」を30部印刷し、省、市、区、現地の公安局、検察庁、裁判所、全国人民代表大会部門、規律検査委員会、派出所、コミュニティ、教育委員会、学校などの関係者に郵送しました。同時に、同修に発正念をしてもらい、自分も発正念を強化しました。

 「刑事告訴状」を出してからしばらくの間は、邪悪が以前ほどはびこらなくなったと感じました。それは暴露されるのを恐れていたからです。私は家に帰ろうと思ったのですが、ふと考えてみると、私の修煉の道は師父が按排して下さっているので、自分がすべての人心を放下し、すべてが師父の掌握される中にあり、師父からの啓示を得ない限り行動しないことにしました。

 訴状を書くだけでは不十分であり、法輪功が中国で合法であること、法輪功を迫害することは法的根拠がないだけではなく、法律に違反し犯罪であることを、法曹部門の関係者に伝えなければならないと思いました。そして、同修の交流や弁護士の弁護文を参考にして、法律と合わせて「事実は雄弁に勝る、誰が違法なのか」という文章を書きました。文章では、公安局や検察庁、裁判所の法執行機関による大法弟子への迫害の全過程の各段階で、法律に違反した部分を詳しく分析し、また家宅捜索の際に押収された各種の資料の合法性を詳しく説明しました。

  30部印刷して送ろうと思っていたのですが、「50部」という文字が頭の中にはっきりと浮かんできたので、師父が悟らせて下さっているのだと分かり、同修の協力で50部をスムーズに郵送できました。

 私は、常人の安逸な生活を追求するのではなく、法を実証するために自分の家に戻ることを確認しました。2020年初め頃、中共ウイルス(武漢肺炎)が発生しました。2020年5月12日、昼に発正念をした時、「7月20日に帰る」という考えが頭によぎりました。慈悲の尊師は弟子たちの安全をこれほど心配して下さったのだと分かり、師父に感謝しました。私は言葉にならないほど喜び、すぐに荷物を整理し、8月1日の夜、自宅に戻りました。

 家に帰って5日目、扇子で扇ぎながら窓の外を覗いているお爺さんがいたのですが、直ちに発正念をしたところ、そのお爺さんはすぐに背中を向けるようにして、しばらくして去って行きました。次の日、メガネをかけた青年が来たので、私が直ちに発正念をすると、1分もしないうちに彼も帰っていきました。

 一週間後、校長先生から話があると連絡があり、娘は心配なので同行しました。 この校長先生は親切な人で、上の指示により形式的なものを行うだけに過ぎないと分かっています。私は恐怖心が全くなく、心の中には「邪悪の迫害を許さない」という一念だけがありました。話のあと、校長先生は「手続きをするから待って下さい」と言いました。

 私は何も考えずに、ただ三つのことをしっかりと行い、より多くの人を救うことしか頭にありませんでした。1カ月経っても結果が出ません。一部の同修は、年金のことについて校長を催促するようにと勧めてくれました。私は非常に落ち着いていて、すべては師父が決めて下さると信じ、誰にも相談しませんでした。2カ月後、学校から娘に電話がかかり、22万円以上の年金を私の口座に振り込んだので、金額を確認するようにと言われました。

 私が感じたのは、法律を用いて迫害に反対する方法は非常に有効な方法であり、各地でこの方法を使って成功した例はたくさんあります。一番肝心な点は、結果を求める心を抱いてはならず、人心と雑念が混ざると逆効果になることです。

 最も重要なことは、師を信じて法を信じ、しっかりと学法し、内に向けて探し、心性を向上させ、正念を強め、正しく修煉の道を歩むことです。 そうしないと、旧勢力が按排した個人修煉の枠の中に入ってしまいます。迫害をなくすには、私たち自身によるもので、一般の常人に頼ることはできません。この方面について、師父はすでに教えられていますので、正念で正しく行動できるかどうかは私たち次第です。

 個人の少しの認識なので、法に符合しないところがあれば、同修の慈悲なる指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一五年米国西部法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法六』「二〇〇四年復活祭ニューヨーク法会での説法」
 [3] 李洪志師父の詩:『洪吟四』「感慨」
 [4] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」
 [5] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:https://big5.minghui.org/mh/articles/2021/4/13/423313.html)
 
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