良く聞かれる人生の質問に対する、中東の若い学習者の答え
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文/中東の法輪功学習者

 【明慧日本2021年6月4日】私は中東の法輪功学習者です。18歳のときに修煉を始めました。私の父は私よりも数年前に法輪功を修煉し始めました。父はよく私に、法輪功こそが生涯にわたって探し続けてきたものだと言ってくれました。当時、私はまだ少女だったので父の話を真剣に受け取めていませんでした。高校卒業後、私は初めて法輪功に興味を持ち、『轉法輪』を読みました。読み終えたあと、「なんでもっと早くこの本を読まなかったのだろう」と思いました。

 法輪功の学習者になれたことをこの上なく幸運に思っています。私にとって法輪功を修煉できることが人生で最高のプレゼントです。今となっては命の意義を見出した気がしますし、本当の幸せとは何かも理解できたと思います。

 修煉とは人間の欲望と執着を取り除き、返本帰真することです。『轉法輪』を読み、私はたくさんの高次元の法理を学びました。これらを日常生活の中で実践すると、生活がとても楽になりました。トラブルを気にせず、人との争いもしなくなりました。なぜなら自分のものは失わず、自分のものでないものは争っても手に入らないからです。師父は「時に、それが自分のものだと思い、他の人もあなたのものだと言ってくれても、実際はあなたのものではない場合があります。あなたは自分のものだと思い込むかも知れませんが、最後になるとあなたのものでなくなります。その点から、そのことに対してあなたが無頓着でいられるかどうかを見ますが、無頓着でいられなければそれは執着心なので、この方法を用いて利益にこだわる心を取り除かなければならないのです。そういうことです。常人はこの理が悟れないので、利益をめぐって争ったり、闘ったりするわけです」(『轉法輪』より引用)とおっしゃいました。このことを本当の意味で理解できれば、生活はなんと楽になることでしょう。

 もう一つよく聞かれる質問があります。つまり、人々はなぜ不幸に会うのかということです。師父は「修煉するにあたって、具体的なトラブルに対処する時、誰かに辛く当たられたりした場合は、たいてい次の二つの状況が考えられます。一つはおそらく前世にその人に対して何か悪いことをしたのかも知れません。あなたは、『どうしてわたしにこんなひどいことをするのだろう?』と言って心のバランスをくずすかも知れませんが、しかし、あなたはなぜ前世でその人にあんなことをしたのですか? 『あの時のことは知らない。現世は前世と関係ない』とあなたは言うかも知れませんが、そういうわけにはいきません。もう一つは、トラブルの中に業力転化の問題が絡んでいるので、具体的に対処する時、われわれは大らかな態度を保たなければならず、常人と同じようにしてはなりません」(『轉法輪』より引用)とおっしゃいました。

 道徳が低下した現代の社会では、人々は利益を求めるため貪欲になり、少しの利益のために争います。何かの問題に対処するときも衝突が絶えません。修煉者として同じようにするなら修煉しない人とどのような違いがあるのでしょうか? 私たちは修煉者であり、法輪功の真・善・忍の教えに従って自分の心性を高めるべきです。師父は「われわれはどのようにこの問題に対処すべきでしょうか? このようなトラブルに遭遇した時、まず冷静な態度でいなければならず、相手と同じような対処の仕方をしてはなりません。もちろん、善意をもって説明し、事実をはっきりさせるのは構いませんが、しかし、あまりこだわりすぎてもいけません。われわれはこのような厄介なことにぶつかった時、他の人と同じように争ったり闘ったりしてはなりません。相手がやったらこちらもやるというのでは、ただの常人になってしまうではありませんか? あなたは相手と同じように争ったり闘ったりしないだけでなく、心の中で相手のことを憎んでもいけません。本当に相手のことを憎んではなりません。相手のことを憎むと、腹が立ったことになるではありませんか? それでは忍を守れなかったことになります。われわれは真・善・忍を重んじますが、そんなことをすれば善のかけらもなくなります」(『轉法輪』より引用)とおっしゃいました。

 学法と修煉を通じて、人生のたくさんの問題の答えが見つかりました。例えば、多くの人が感じる共通問題ですが、人生の目的は何かについてです。これについて『轉法輪』の中で、師父は「この空間の生命体は、宇宙のあらゆる他の空間の生命体とは違います。この空間の生命体には、他の空間の生命体が見えず、宇宙の真相も見えないので、これらの人々は迷いの中に堕ちたも同然です。病気の快復、難の回避、業の消去を願う人々は必ず修煉を通じて、返本帰真しなければなりません。修煉の各派も、このことについては同じように考えています。返本帰真することこそ、人間としての本当の目的です」とおっしゃいました。

 結婚後、私は主人の家族と一緒に暮らすようになりました。私の主人も法輪功を修煉しています。よく嫁姑問題と言われますが、法輪功を修煉しているおかげで、私は義理の母との関係は良いです。私は義理の母を尊敬し、義理の母も私を自分が生んだ子のように愛してくれています。一般的にいうと、結婚してからも主人の家族と一緒に暮らすことは受け入れづらいのですが、法輪功を修煉することで、私たちは互いのことを考えてくれる環境に身を置くことができました。私は主婦なので、いつも主人の家族と一緒にいます。私は何をするにしてもまず相手のことを配慮するようにしています。師父は『轉法輪』の中で「平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです。日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません」とおっしゃいました。私はその通りに実践しています。

 法輪功は世界中の人々に愛好されているにもかかわらず、中国共産党は1999年から法輪功を迫害し、多くの学習者を虐殺してきました。中国および世界中の法輪功学習者たちはいろいろな方法を通じて、人々に学習者たちが中国で受けている迫害の真相を伝えています。私もできるだけ人々に真相を伝え、この迫害が早く終わるように力を尽くしたいと思います。

 最後に、慈悲なる師父に感謝申し上げます。師父、ありがとうございます!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/14/369786.html)
 
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