河北省の呉省江さん(70歳)が留置場に拘禁される
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 【明慧日本2021年6月15日】河北省邢台市の法輪功学習者・呉省江さん(70歳女性)は、かつて心臓病、りんぱ節結核、B型肝炎による深刻な腹水などを患い、医師から「余命1カ月」だと断言された。しかし、法輪功を学んで、絶望的な状態から命を救われた呉さんは「真・善・忍」の教えを堅持したとして、数回も拘禁された。2021年6月1日午後、呉さんは再度、邢台市第一留置場に送られた。

 法輪功のおかげで命が助かった

 河北省邢台市巨鹿県在住の呉さんは、1999年の年始、県の病院で検査を受け、医師から「余命1カ月」と断言された事を聞いた夫と子供は、とても悲しんだ。当時、まだ48歳だった呉さんは、老いた両親と子供の世話をしなければならない状態だったが、病気に苦しめられた。

 夫の友人が呉さんに「法輪功が病気治療に素晴らしい効果があるらしい、学んでみたら」と勧めてくれた。そして、1999年4月、呉さんは病気治療のため、法輪功を学び始めた。しばらくすると、呉さんは体が浄化され、患っていた病気が完治した。「奇跡が起きた!」と家族たちはとても喜んだ。それから、呉さんは死に瀕する状態から救われたことを、多くの人達に知られた。

 20数年が過ぎたが、呉さんは依然として、生きている。しかし、法輪功を学び続けている呉さんは、中共当局に繰り返し迫害を加えられ、いま現在も留置場に拘禁されている。

 1年前の連行

 2020年6月3日、呉さんは堤村郷佛寨村で法輪功迫害の実態が載っている資料を配ったとして、堤村派出所の警官に連行された。翌日、巨鹿公安局の国内安全保衛部門(法輪功の迫害の実行機関)の隊長は警官らを率いて、呉さんの家に行き、家宅捜索を行った。その後、呉さんは邢台市第一留置場に送られて拘禁された。

 2020年6月17日、巨鹿公安局は呉さんに「逮捕通知書」を出した。1カ月間拘禁された呉さんは保釈されて帰宅した。その後、派出所の警官は何度も呉さんの家に行ったが、呉さんは家にいなかった。

 1年後の連行

 2021年6月1日午後、巨鹿県検察庁の検察官、堤村派出所と王虎寨派出所の警官はパトカー3台に乗って、呉さんの家に行った。当時、呉さんは不在だった。

 検察官と警官は「呉省江の案件は検察庁に移した」と、呉さんの夫に告げ、呉さんに電話するようと要求した。夫は呉さんに電話をかけ「検察庁と派出所の人があなたに会いにきた。あなたに何かの誓約書を書いてもらいたいそうだ」と言った。

 それで、呉さんは家に帰った。夫は「村委員会に行くようと言われたので、行こう」と言って、呉さんと一緒に行った。

 呉さんは村委員会に入って、その場にいる人たちに、以前、自分が病気で死にかけたとき、法輪功を学んで助かったことを話した。

 しかし、検察官は呉さんを連れ出そうとし、夫に「サインしてもらってから、帰宅させる」と言ったが、呉さんは従わなかった。そして、夫は「あなたが行かなければ、俺が行ってくる」と言って、検察官と一緒に検察庁へ向かった。

 暫くして、堤村派出所の警官が検察官に電話をかけ、呉さんの夫を帰らせるようにと言った。夫は村委員会に戻ったが、妻の姿がないことに気づいた。実は堤村派出所の警官が呉さんを派出所に連行した。その直後、呉さんを市の第一留置場に送った。「検察官の仕事に協力しない」との理由だった。その当日、夫は呉さんの拘禁場所を教えてもらえなかった。

 2021年6月3日、堤村派出所の警官は呉さんの夫に正式ではない「逮捕状」を渡した。「妻をいつ、解放しますか」と聞いた夫に、警官は「とりあえず、拘禁する」と、曖昧に答えた。

 呉さんは法輪功を学んで健康を取り戻したが、信仰への堅持で、中共当局に4回にわたって連行され、拘禁や罰金、拷問などの迫害を加えられたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/6/426673.html)
 
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