【明慧日本2021年6月20日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省瀋陽市瀋河区の法輪功学習者・李紅偉さんは、渾南留置場と本渓刑務所で様々な拷問を加えられ、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受け、2021年6月8日に亡くなった。享年58歳。
仮釈放されて3日目の李紅偉さん(2017年12月30日) |
瀋陽市瀋河区不動産局第二不動産会社の職員だった李さんは、1998年に法輪功を学び始め、重度の糖尿病、脂肪肝などの病気が治った。
1999年7.20、中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害が始まった後、李さんは中共の関係者に2度にわたって連行されて拘禁され、鉄の椅子に繋がれたり、折り畳み式に縛られたり、連続して29日間、塩を注がれたり、また、スタンガンによる電気ショックを加えられ、革靴のかかとで蹴られるなどの、さまざまな拷問を受けた。
五三派出所で拷問を受ける
2016年6月26日夕方、李さんは渾南区川沿いで法輪功が迫害されている内容が書かれたステッカーを貼り付けた際、五三派出所の警官らにより連行された。当日の夜6時過ぎ、李さんは衣服を脱がされて、パンツ1枚で派出所の鉄の柵の中に閉じ込められた。
その後、派出所の副所長は李さんを鉄の椅子に座らせて、両足を鎖で固定し、胸部と腹部をテープで鉄の椅子の背もたれと一緒にきつく巻いた。そのうえ、鼻も口もテープで巻いた。李さんはトイレにも行かせてもらえず、夜11時過ぎ頃まで苦しめられ、呼吸困難になった。
拷問のイメージ図:鉄の柵に閉じ込められる |
翌日、尋問をされた時、李さんは「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と叫んだため、李さんの鼻や口、両足、膝をすべてテープで巻かれ、折り畳んだようにして縛りつけられた。李さんは息ができず、顔色が青紫になり、窒息しそうになった。その後、李さんは渾南留置場に拘禁された。
拷問の再現:折り畳んだように縛りつけられる |
渾南留置場で連続して29日間、塩水を注がれる
拷問の再現:無理やり灌食される |
ある日、警官らは李さんに手錠をかけたまま、ベッドに、頭、腕、足を押さえつけ、留置場の指導教官が李さんに向けて、大きな平手打ちを食らわした。その時、副隊長は「お前は何も食べない、何も飲まないじゃないか、牛乳に塩を多めに入れて、飲むかどうか見てみろ」と言った。
李さんは塩を注がれた後、監室に戻される途中、濃厚な塩をすべて吐き出して、意識を失った。それを見た警官らは、罵声を浴びせ始めた。李さんは、また渾南区中央病院に運ばれ、強制的に管を挿入され、灌食された。
拷問のイメージ図:管を挿入されて灌食される |
本渓刑務所で拷問を受ける
李さんは、瀋陽市渾南区裁判所に懲役4年6カ月の実刑判決を宣告され、1万元(約18万円)の罰金を科され、2016年10月10日に本渓刑務所に拘禁された。そこで、李さんはスタンガンで電気ショックを加えられて殴打され、強制労働をさせらるなどの迫害を受けた。李さんはひどいめまいがして、全身に力が出なくなり、視力が著しく低下して、ものがほとんど見えず、右半身が自由に動かなくなり、極度の喉の渇きで毎日5キロ以上の水を飲んでいた。
拷問の再現:スタンガンで電気ショックを加えられる
拷問のイメージ図:殴打される
2017年12月27日、李さんは仮釈放されて帰宅したが、渾南留置場と本渓刑務所で1年以上に及ぶ残酷な拷問により、心身ともに大きく傷つけられ、2021年6月8日に58歳の若さで死亡した。