16年半も拘禁された張徳さん 放浪生活を強いられる
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 【明慧日本2021年6月22日】遼寧省鞍山市の法輪功学習者・張徳さん(49歳男性)は、法輪功への信仰を堅持し続けているため、中国共産党当局に労働教養処分2年と、実刑判決が2回で14年6カ月の迫害を加えられた。青年時代から中年にかけて、16年6カ月拘禁されていた張さんは、1年前の2020年6月27日、出所した。しかし、「老人ホーム」に軟禁され、身の自由を失った。そのため、張さんは「老人ホーム」から抜け出したが、当局に行方を追われて、放浪生活を強いられ、生活苦に陥っている。

 張さんは音楽関連の仕事をしていた。軍隊に入隊したこともあるが、健康状態が悪くて、1998年に手術を受けた。しかしその後、幸いに法輪功に出会い、学び始めた。

 30歳の張さんに懲役10年の判決

 2002年、張さんは鞍山市月明山労働教養所に2年間拘禁されて、帰宅した。しばらくたって、張さんはある日、海城駅前派出所の警官に連行された。派出所で警官は張さんを誰もいない部屋に閉じこめ、張さんの体を「大」の字の形で鉄の鎖をつけて、吊るし上げた。

 それから、警官はビニール袋を張さんの頭に被せ、サンドバッグの打ち方で数回殴った。その場にいた610弁公室の女性は、張さんへ暴力を振るうのを他の人に見られないように、周りの人を部屋から追い出した。

酷刑演示:塑料袋套头

拷問の再現:黒い袋を頭に被せられる

 その後、張さんは海城留置場に送られた。留置場で張さんは警官に2本のスタンガンで口、首、頭部など、電気ショックを受けた所が火傷になって水泡がなかなか治らなかった。張さんはまた、27キロの鎖を手足につけられ、首に大きな金属ボールをかけられた。それで、足や手首、首を負傷した。

酷刑演示:电棍电击

拷問の再現:スタンガンで電気ショックを加えられる

 2003年、海城市裁判所は張さんに懲役10年の重刑を言い渡した。そして、張さんは瓦房店刑務所に収容されたが、しばらくして、瀋陽市第二刑務所に移された。

 刑務所の中で、張さんは、飢餓状態にされる、トイレに行くことを禁止される、電気ショックを受ける、立ったままや、しゃがませたり跪く姿勢の強要、熱湯をかける、縛る、吊るし上げる、野蛮な灌食など、残酷な拷問を受けた。

 2016年、再び懲役4年6カ月の判決

 2016年6月28日朝6時半、数人の私服警官は張さんの家に押し入り、張さんと友人を連行した。警官に海城市南台派出所に送られる途中、張さんはずっと呼吸困難になっていた。派出所に着いて、咳をして血が出た張さんは、少し楽になった。

 2016年6月28日、遼寧省610弁公室は省内にある市の610弁公室、公安局、国内安全保衛部門、派出所、コミュニティを操り、省内にある法輪功学習者に対して、大規模な連行を行った。6月28日の朝5~7時に、警官らは携帯電話の監視、追跡、位置情報、待ち伏せなどの手段を使い、事前に作ったリストで学習者たちを連行し、家宅捜索をした。

 2016年7月17日、張さんは海城市検察庁から逮捕状を発付された。2016年9月21日、懲役4年6カ月の判決を宣告された張さんは不服として、鞍山市中級裁判所に控訴した。中級裁判所の裁判官は張さんの案件が冤罪だとわかりながら、鞍山市610弁公室に従わなければならず、原判決の維持との結果を出した。それから、張さんは瀋陽市康家山刑務所に収容された。

 出所して軟禁される

 2020年6月27日、張さんは出所した。繰り返し家宅捜索を受け、財産を失い、住むところもなくなった張さんは海城市政府部門に「臨時に問題を解決する」という名目で、とても古い「老人ホーム」に軟禁された。張さんが「老人ホーム」に入る前日、「老人ホーム」に監視カメラが設置された。

 「老人ホーム」は最低の生活条件しか整えてられていないし、ドアはいつも鍵がかけられている。そのため、軟禁状態の張さんは「老人ホーム」から抜け出した。

 現在、張さんは住所不定で、生活も不安定であるが、警官に行方を追われている。2021年6月4日、警官は張さんの家族に嫌がらせし、張さんの住所を聞き出そうとした。

 法輪功を学んで良い人になるようと努力した張さんは、16年6カ月間も拘禁された。そのため、張さんは家庭を持てず、収入もなく、長い間、残酷な迫害を受けた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/12/426886.html)
 
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