大慶市の張立新さんは留置場の拷問で脳出血
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年6月28日】黒竜江省大慶市の法輪功学習者・張立新さん(67)と、夫・白玉福さん(67)は放浪生活を強いられた。2019年12月2日、張さん夫妻は遼寧省阜新市彰武県で当地の城南派出所の警官に連行された。2021年3月、彰武県裁判所は張さんに懲役4年、白さんに懲役6年の実刑判決を言い渡した。情報筋によると先日、張さんは阜新市新地留置場の拷問により脳出血を起こし、阜新市病院に搬送され救急手当を受けているという。

 張さんは大慶石油管理局乗風熱力支社の元職員で、白さんは大慶石油管理局油井探測会社の安全保衛科の元科長だった。1996年9月、張さん夫婦はともに法輪功を学び始め「真・善・忍」に従って自分に要求し、心身共に恩恵を受けた。しかし、中国共産党当局は法輪功迫害を開始しても、夫妻が法輪功の教えを硬く守っているため、繰り返し連行や拘禁などの迫害を加えた。

 一、法輪功の陳情で不当に拘禁される

 1999年7.20、張さんは黒竜江省の政府部門へ行って、法輪功の真実を伝えようとしたが、大慶駅で連行され、譲胡路区の公安支局・創新派出所に1日拘禁された。その後、同派出所の警官は張さんを呼び出し、また一晩拘禁した。

 2000年5月9日、北京へ行き、法輪功の陳情をした張さんは、大慶市北京駐在事務所に連行され、そこで猛打された。その後、地元に送還され、譲胡路区拘留所で15日間拘留された。

 二、集団煉功に参加し、不当に拘禁される

 2000年6月18日、大慶石油管理局で集団煉功に参加したため、張さんは大慶市留置場に連行された。20数人の女性法輪功学習者は、狭くて暑い部屋に入れられた。女性警官は学習者たちに下着姿で並ぶことを強要し、一人ずつ殴ったり罵ったり、人格の侮辱をした。

 同年7月23日、張さんは大慶市サルト区拘留所に移送された。8月23日に解放された張さんは、勤務先の書記・李風明に洗脳班に入れられ、1カ月間拘禁された。

 三、張さん夫妻は連行され 張さんに労働教養処分1年を科す

 2000年12月5日、張さん夫妻は法輪功が迫害されている真実が書かれた資料を配った際、創新派出所の警官に連行された。翌日、白さんは勤務先の人に連れ戻されたが、保衛科の科長職を解任され、年末、強制的に勤続年数の買い取り(勤続年数に応じた経済補償金の支払い)をさせられた。

 張さんは留置場に38日間拘禁され、2001年1月18日に労働教養処分1年を科され、ハルビン麻薬中毒更生労働教養所に送り込まれた。

 四、張さん夫妻は共に連行され 白さんは労働教養処分2年を科される

 2005年9月23日朝6時過ぎ、大慶市東湖公安支局の警官は張さんの家に押し入って家宅捜索を行い、張さん夫妻を連行した。東湖公安支局で張さんはある警官に胸部を猛打されたため、胸部が腫れ、あざができて痛みで苦しめられた。当日の午後、張さんは大慶市留置場の406号室に入れられた。留置場で囚人服を着用せず、番号を言わず「法輪大法は素晴らしい」と叫んだ張さんは「鉄の椅子」に座らされ、尋問された。そして、張さんは9月30日に解放された。

拷問の再現:殴打

 大慶市龍鳳留置場に送られた白さんは野蛮な灌食をされた。2005年10月25日、白さんは労働教養処分2年を科され、大慶市労働教養所に収容された。6カ月後、綏化労働教養所に移送された。教養所で、白さんは服の製作などの奴隷労働を強要された。毎日、10数時間の労働を強いられ、ノルマを達成しないと、独房での拘禁や殴打などの懲罰を受けた。

酷刑示意图:摧残性灌食

拷問のイメージ図:野蛮な灌食

 五、張さんは路上で連行される

 2011年10月28日午前、小区の路上で自転車に乗っていた張さんは、待ち伏せていた大慶公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と東湖公安支局の警官に連行され、家宅捜索を受けた。警官はプリンター6台、パソコン2台、法輪功の書籍、法輪功創始者の写真、MP3六個、本を作る道具、USB、大容量ハードドライブ、携帯電話と充電器2台、現金1500元(約2万6000円)などの私物を押収した。

 家宅捜索のとき、白さんは不在で、娘2人は外国とほかの地方にいるため、自立生活ができない82歳の張さんの母親しかいなかった。当日の夜、母親の便が漏れ、あちこちについてしまったので、マンションの管理人が片付けられず、警官に電話をした。それで張さんは帰宅できた。

 六、放浪生活を強いられ 夫妻は共に実刑判決

 2018年11月9日、張さん夫婦は大慶市東湖公安支局の警官に連行された。翌日、白さんは「保釈」されたが、張さんは15日間拘留された。2019年5月、白さんは逮捕状が出され、裁判を待つようにと通知された。それで、迫害を免れるため、張さん夫妻は家を離れ、放浪生活を余儀なくされた。

 そして、2019年12月2日、張さん夫妻は彰武県にある張さんの妹宅で同県公安局城南派出所の警官に連行され、別々に阜新市新地留置場と彰武県留置場に拘禁された。城南派出所は「業績」を評価されるよう、500キロも離れた大慶市に行き、いわゆる「証拠」を探した。家族は数回も夫妻の解放を求めたが、ある警官から「重刑にしてやる」と脅迫された。

 それから、阜新市彰武県司法部門は結託し、2021年3月5日、張さん夫妻に対してオンラインで裁判を開廷した。法廷で公訴人が出した証拠に対して、弁護士はすべて否定した。しかし、公訴人は法律を無視し、張さんに懲役1~3年、白さんに懲役4~5年の刑期を求めた。そして、最終的に張さんは懲役4年、白さんは懲役6年の判決が下されたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/21/427237.html)
 
関連文章