【明慧日本2021年7月11日】(中国=明慧記者)明慧ネットの統計によると、2021年上半期、法輪功を学び「真・善・忍」の信念を堅持した社会のエリート達のうち、少なくとも209人が中国共産党(以下、中共)に迫害されたことが分かった。うち、12人が迫害により死亡し、57人が不当な実刑判決を宣告され、64人が強制連行され、65人が嫌がらせを受け、11人が洗脳班に送り込まれた。
法輪功学習者(以下、学習者)の中には、政府高官、軍人、中国科学院の修士、大学教師、記者、編集者、警察官、主治医、エンジニア、会計士、経済学者、監査役、企業家などのさまざまな業界の人材がいる。中共による法輪功への残酷な迫害が22年続いている中で、彼らはそれぞれ異なった悲惨な迫害に苦しめられた。本記事では、2021年上半期(1月1日~6月20日)に明慧ネットで報道された迫害の実例を収集した。そこから迫害対象の幅広さを知ることができる。
2021年上半期に迫害された一部のエリート学習者 上左から公丕啓さん、毛坤さん、呂観茹さん、呂松明さん、時邵平さん 下左から劉伯濱さん、王楣泓さん、李蘭強さん、楊峰さん、朱宇飆さん |
一、退役将校、教師、エンジニアを含めて12人の学習者が迫害されて死亡
2021年上半期に迫害により死亡したエリート学習者の統計表
名前 | 性別 | 年齢 | 省、直轄市 | 市 | 職務 | 死亡時間 | 報道時間 |
王芳 | 女 | 54 | 黒龍江 | 綏化市 | 教師 | 2020-12-31 | 2021-1-1 |
李景霞 | 女 | 85 | 黒龍江 | チチハル | 退職教師 | 2020-10-20 | 2021-1-1 |
張朝貴 | 男 | 83 | 江蘇省 | 蘇州市 | 軍隊幹部 | 2021-1-30 | 2021-2-1 |
楊伝軍 | 男 | 56 | 遼寧省 | 大連市 | 輔導站担当 | 2021-1-20 | 2021-2-1 |
郭保軍 | 男 | 63 | 河南省 | 鄭州市 | 医師 | 2021-3-14 | 2021-3-1 |
呂松明 | 男 | 53 | 湖南省 | 湘潭市 | 教師 | 2021-3-28 | 2021-4-1 |
侯慶華 | 男 | 68 | 吉林省 | 通化市 | 安全室主任 | 2021-4-4 | 2021-4-1 |
毛坤 | 女 | 57 | 四川省 | 成都市 | 会計士 | 2021-4-11 | 2021-4-1 |
公丕啓 | 男 | 66 | 山東省 | 青島市 | 退役将校 | 2021-4-12 | 2021-4-1 |
李順江 | 男 | 50 | 黒龍江 | チチハル | 技師 | 2021-5-20 | 2021-5-1 |
王玉清 | 男 | 56 | 甘粛省 | 蘭州市 | 教師 | 2020-2-28 | 2021-5-1 |
潘緒軍 | 男 | 55 | 江蘇省 | 徐州市 | 教師 | 2020-11-8 | 2021-6-1 |
1、退役将校の公丕啓さん 山東省の刑務所で迫害され死亡
山東省青島市の学習者で退役将校の公丕啓さんは2021年4月12日夜、山東省済南刑務所で迫害により死亡した。公さんの遺体の頭部は腫れ、濡れている状態で傷があり、耳から血液が流れだしていた。
公丕啓さん |
公さんの家族は4月12日夜、刑務所からの電話を受け、公さんの血圧が高く病院に運ばれ、救急処置を受けていることを告げられた。その直後に家族は、刑務所から、公さんが脳出血で中心病院に搬送され、救急処置を受けたが亡くなったという通知を受けた。家族は、完全に責任を回避していると言った。
刑務所側は疫病蔓延の理由で、1年6カ月前から公さんと家族の面会を許さなかったため、家族も拘禁されていた公さんの健康状況を把握できなかった。
1999年7.20から、江沢民グループは法輪功迫害を発動した。公さんは同年8月15日に法輪功を学び始めた。
2005年5月13日、公さん夫婦はともに自宅から連行された。その後、公さんは軍隊に送られ強制洗脳され、妻は懲役5年の実刑を言い渡された。軍隊で公さんは長期にわたって小部屋に入れられ、法輪功を誹謗中傷する言葉を書くことを強いられたが、公さんは従わなかった。
その後、洗脳班に移送された公さんは、そこで大声で当局が法輪功を迫害している事実と、当局の自分に対する迫害を話したが、洗脳班の若い人員に殴られ、内臓に損傷を負い、病院に運ばれ内臓が破裂して出血していると診断された。その後、公さんは軍隊の小部屋に閉じ込められ、組織から追放され、職務を解任された。給料と住居を取りあげられ、子供を退学させられるなどの迫害を受けたが、公さんは「真・善・忍」に対する信念を変えることなく、軍隊の上層部に手紙を書き、自分が受けている迫害と法輪功を学ぶことは間違っていないことを伝えた。洗脳班に7カ月半拘禁された後、公さんは解放された。
2017年10月17日、公さんは友人の家を訪ねた際、待ち伏せていた警官に連行された。その後、青島市北区裁判所は、公さんに懲役7年6カ月の判決を下した。そして、公さんは2021年4月12日、山東省済南刑務所で迫害により死亡した。
2、チチハル市のエンジニア・李順江さん 迫害され死亡
チチハル市のエンジニア・李順江さんは、2017年に懲役3年の実刑判決を言い渡され、馮屯刑務所と泰来刑務所で迫害されたため、胸と肺に水が溜まっていた。そして2021年5月20日に、50代前半の李さんは死亡した。家には、同じく中共による迫害で精神に障害を負った妻と、寝たきりの姑が残されている。
李さんの突然の死に、両親や姉妹は彼の最期に会うこともできず、残された家族は号泣した。
李さんは理工大学を卒業し、優秀なエンジニアとして活躍していた。法輪功を学んだ後、李さんは道徳レベルを向上させ、仕事も自分のこととして忠実に行い、おおらかで正直な人柄になった。李さんは法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、2回不当な判決(懲役9年と懲役3年)を宣告され、留置場と刑務所での吊し上げ、鉄の椅子、滅多打ち、鞭で顔面を叩く、手錠をかける、独房で拷問などの迫害を受けた。
3、重刑を受けた成都市の会計士・毛坤さんは迫害により死亡
成都市の学習者・毛坤さん(57)は2020年12月、懲役11年6カ月の重刑を受け、2021年4月11日に迫害を受けたため死亡した。
毛坤女士 |
優秀な会計士だった毛さんは、「真・善・忍」の信仰を続けているとして、かつて、中共当局に労働教養処分を2回も科され、懲役5年6カ月の実刑判決を受けた。
2019年7月10日午後3時過ぎ、成都市金牛公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、茶店子派出所の警官らは毛さんの家のドアを壊して押し入り、毛さんを囲んで殴打し、毛さんの腕を骨折させた。
2020年12月28日午前9時過ぎ、成都市金牛区裁判所は、毛さん、杜栄さん、張珍華さん、陳世貴さんの4人に対して、不当な裁判を行った。毛さんは懲役11年6カ月と罰金2万元(約33万円)を科された。
2021年4月9~10日、控訴期間中の毛さんは突然、成都市第三人民病院に搬送された。そして、刑務所側は緊急に、毛さんの家族に治療のための保釈手続きをするように連絡をしてきた。しかし、4月11日夜、毛さんは無念の思いを晴らせないまま、死亡した。
4、呂観茹さんは黒竜江省泰来刑務所で迫害され死亡
黒竜江省大慶市の学習者・呂観茹さんは2019年7月1日、大慶市譲胡路裁判所に懲役7年、罰金4万元(約64万円)の不当な判決を宣告された。2021年4月4日、呂さんは泰来刑務所で拷問を受け脳出血で亡くなった。享年69歳だった。
呂観茹さん |
呂さんは大慶石油管理局住宅建設会社の元職員で、建設の予算を担当し、毎年職場の先進者として選ばれた。しかし、呂さんは自分の信念を堅持し続けたとして、不当な判決を宣告され、迫害により死亡した。呂さんは生前、こう述べた「彼らは太さが小指くらいの縄を使って私の首から両腕に回し、強く締めました。両サイドで、それぞれ2人が強く縄をひっぱり、解けないように後ろで結びました。4人の力で締めつけられたので、身体は全く動けず、強く縛っているところをさらに叩かれ、痛みは倍増しました。15分後、縄はさらにきつく縛られました。解放された時、腕は全く血色がなく、揉み板のような深い跡が残されていました。私は痛くて声を出しましたが、警官にテープで口を塞がれ、さらに、蹴られて床に転倒しました。とても辛かったのですが、全く声が出ませんでした。その時はまるで皮膚が剥がれるほどの痛みで辛かったです」
2018年11月9日、呂さんは大慶市譲胡路公安支局の警官・程龍、陳曦に身柄を拘束された。2019年7月1日、大慶市譲胡路裁判所に懲役7年、罰金4万元(約64万円)の不当な判決を宣告され、黒竜江省呼蘭刑務所に拘禁された。2019年11月、呂さんはチチハル市の泰来刑務所に移送された。
5、3回冤罪を着せられた湘潭市の教師・呂松明さんが死亡
呂松明さん |
湘潭市電気機械会社の付属中学校元教師・呂松明さんは、誠実で心が優しく、湘潭市の「見義勇為奨(正義感から捨て身で人助けをした人)を受賞したことがある。法輪功を学んだという理由で、呂さんは3回、計14年の不当な判決を宣告され、赤山刑務所、網嶺刑務所、津市刑務所で拷問を受け、重度の心不全となり、数十回命の危険に晒され、2018年8月に解放されたが、仕事をする能力を喪失し、非常に窮迫した生活を送っていた。2021年3月28日の夜、53歳の呂さんは亡くなった。
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刑務所で拷問され歯が抜けた呂さん
呂さんは何度も暴力を振るわれ、歯の全部がぐらぐらに緩み、12本の歯が徐々に抜けてしまい、解放された時は6本しか残っていなかった。
二、大学教師、記者、エンジニア、教育専門家を含む57人に不当な判決が下される
名前 | 省 | 市 | 刑期 |
裁判所罰金(元) |
職位 | 年齢 |
王翠蘭 | 安徽省 | 阜陽市 | 12年 | 3万 | 退職看護師 | |
李登臣 | 河北省 | 衡水市 | 10年 | 15万1700 | 退職教師 | 82 |
趙予(玉)傑 | 甘粛省 | 臨夏市 | 9年6カ月 | 林業局幹部 | 44 | |
何喜梅 | 河南省 | 南陽市 | 9年 | 3万 | 営業所長 | |
王建美(敏) | 山東省 | 煙台市 | 9年 | 2万 | 退職医師 | 65 |
時邵平 | 北京市 | 9年 | 中科院修士 | |||
羅江英 | 広東省 | 湛江市 | 7年6カ月 | 看護婦 | ||
王海乾 | 四川省 | 達州市 | 7年6カ月 | 5万 | 教師 | 59 |
王玉紅 | 黒龍江 | 大慶市 | 7年 | 7万 | 会計士 | 54 |
李行軍 | 湖北省 | 荆州市 | 7年 | 教師 | ||
孫江怡 | 湖北省 | 荆州市 | 7年 | 教師 | ||
杜景義 | 吉林省 | 長春市 | 7年 | 弁護士 | ||
路朝波 | 黒龍江 | 大慶市 | 7年 | 7万 | 教師 | 50 |
周琴 | 貴州省 | 貴陽市 | 6年 | 大学講師 | 61 | |
張万生 | 黒龍江 | 大慶市 | 6年 | 5万 | 副校長 | 46 |
劉伯濱 | 黒龍江 | ハルビン | 6年 | 2万 | エンジニア | 57 |
白玉福 | 黒龍江 | 大慶市 | 6年 | 課長 | ||
雷雲波 | 湖北省 | 荆州市 | 6年 | 銀行員 | ||
戴伝義 | 江西省 | 撫州市 | 5年6カ月 | 助理農芸師 | 54 | |
付燕飛 | 吉林省 | 長春市 | 5年 | 教師 | 45 | |
郝儒文 | 黒龍江 | 大慶市 | 5年 | 銀行支店長 | 68 | |
劉広有 | 黒龍江 | 佳木斯 | 5年 | 医師 | 70 | |
朱海燕 | 寧夏 | 銀川市 | 5年 | 3万 |
環境センター職員 |
43 |
王翠英 | 山東省 | 菏澤市 | 5年 | 2万 | 党校幹部 | 58 |
孫艶環 | 黒龍江 | 佳木斯 | 4年6カ月 | 1万5000 | 技術者 | 62 |
余紹平 | 四川省 | 成都市 | 4年6カ月 | 5000 | 教師 | |
王楣泓 | 黒龍江 | 牡丹江 | 4年 | エンジニア | ||
王忠勝 | 遼寧省 | 撫順市 | 4年 | 4000 | 講師 | |
燕宝萍 | 四川省 | 攀枝花 | 4年 | 2万 | 会計士 | 62 |
薛立威 | 黒龍江 | 大慶市 | 4年 | 4万 | 教師 | 47 |
王平升 | 山東省 |
濰坊市 |
4年 | 業務員 | 65 | |
卓貴賓 | 河北省 | 保定市 | 3年執行猶予4年 | 局長 | 73 | |
宋彦群 | 吉林省 | 吉林市 | 3年6カ月 | 教師 | 50 | |
張鳳蘭 | 黒龍江 | ハルビン | 3年6カ月 | 1万5000 | 教師 | 66 |
田碧清 | 広東省 | 深圳市 | 3年6カ月 | 5000 | 管理者 | 70 |
馬坤芳 | 遼寧省 | 遼陽市 | 3年6カ月 | 定年医師 | 80 | |
陳赓 | 福建省 | 福州市 | 3年3カ月 | 教師 | ||
韓旭 | 甘粛省 | 蘭州市 | 3年 | 主任 | ||
孟麗春 | 黒龍江 | 双鴨山 | 3年 | 教師 | ||
黄日新 | 広東省 | 東莞市 | 3年 | 3万 | マネージャー | 47 |
何大翠 | 四川省 | 達州市 | 3年 | 5000 | 教師 | 69 |
陳星伯 | 河北省 | 邢台市 | 3年 | テレビ局主任 | 69 | |
寧紅 | 四川省 | 成都市 | 3年 | 5000 | 記者 | 61 |
晏萍 | 広東省 | 惠州市 | 2年3カ月 | 教師 | ||
温雨飛 | 黒龍江 | チチハル | 2年 | 管理職 | 48 | |
鄧力平 | 重慶市 | 2年 | エンジニア | 77 | ||
傅暁莉(麗) | 広東省 | 深圳市 | 2年 | 大学教師 | 47 | |
郭利蓉 | 四川省 | 成都市 | 1年8カ月 | エンジニア | 60 | |
法正平 | 上海市 | 1年2カ月 | 2000 | 退職教師 | 75 | |
唐海海 | 広東省 | 深圳市 | 1年2カ月 | |||
劉慧江 | 天津市 | 1年2カ月 | 軍隊幹部 | |||
董維興 | 吉林省 | 四平市 | 1年 | 教師 | ||
成福荣 | 内モンゴル | フフホト市 | 1年 | 医師 | ||
梁鳳英 | 内モンゴル | フフホト市 | 1年 | 医師 | ||
梁水清 | 黒龍江 | チチハル | 執行猶予 | 美容師 | 40 | |
張興增 | 寧夏 | 銀川市 | 刑期不詳 | 管理職 | ||
吴志栄(学) | 山東省 | 臨清市 | 刑期不詳 | 教師 |
1、10年拘禁されていた時邵平さんに 再び実刑9年
中国科学院の大学院卒の時邵平さん(50)は2019年11月18日昼、警官に連行され家宅捜索され、その後、留置場に拘禁されていた。2021年4月、時さんは懲役9年の実刑判決を宣告され、家族はすでに北京市第二刑務所に収容されたという通知を受け取った。
時邵平さん |
時さんはいつも、「真・善・忍」に従って自分を要求し、仕事を真面目にこなし、同僚たちから尊敬されている。
時さんは法輪功を学び続け、人々に法輪功が迫害されている実態を伝えていたが、2001年、当局の裁判所に懲役10年の重刑を言い渡され、北京前進刑務所に拘禁された。そこで、時さんは独房に入れられ厳しく監視され、罵られたり殴打されたりして、長時間小さい椅子に座らされ無理な姿勢を強いられるなどの拷問を加えられた。警官と監視役たちは、時さんに1カ月ほどトイレに行くことを許さず、真冬に時さんが拘禁されている独房の窓を全開して、冷たい風を入れ、帽子も手袋も着けることを許さず、冬用の服を着ることも許可せず時さんを凍えさせた。時さんは寒さで体が震えた。
2、安徽省の退職した看護師・王翠蘭さんに懲役12年と3万円の罰金
安徽省臨泉県病院を定年退職した看護師の王翠蘭さんは、かつて何種類もの病気を患い、法輪功を修煉した後すべての病気が全快した。中共が法輪功への迫害を開始して以来、王さんは7回にわたって連行され、2回の労働教養と懲役3年の実刑判決を受けた。
2020年6月12日、臨泉県の国保と各派出所の警官らは王蘭英さんの家に押し入り、家宅捜索を行い、王蘭英さん、王翠蘭さん、王翠萍さん、李海濤さんの4人を連行した。プリンター、パソコン、ほかの設備や消耗材などたくさんの家財を押収した。
臨泉県裁判所は2021年2月3日午前、王翠蘭さんを含む9人の学習者に対して非公開裁判を行い、それぞれ不当な判決と罰金を言い渡した。王桂蘭さんは、懲役12年の実刑判決を宣告され、3万元の罰金を科された。
3、深圳市元教育局副局長、国内教育専門家・唐海海さん夫婦に不当判決
明慧ネット2021年4月11日の報道によると、深圳市関工委員会常務副主任の唐海海さん(元教育局副局長、国内教育専門家)と妻の孫雪新さんは2020年3月に連行された。現在、唐さんは懲役1年2カ月、孫さんは懲役3年の実刑判決を受けていたことが判明した。
唐さんは真・善・忍の基準に基づいてよい人を目指しており、深圳高等学校で優れた指導力と業績が評価され、2003年に深圳市教育局の副局長に任命された。唐さんは厳格な科学的管理を通して、深圳の小中学校の教育レベルを高め、専門的な能力と高尚な人格を認められていた。退職後、唐さんは給料も報酬も受け取らず、ボランティアで深圳市関工委員会の常務副主任を務め、学校の教師や生徒に講義を行うことが多かった。
4、山東省莱陽市の医師・王建敏さんに懲役9年の実刑判決
山東省莱陽市の学習者・王建敏さん(65歳女性)は2021年3月26日、不当に懲役9年の実刑判決を言い渡され、罰金2万元(約32万円)を科された。
王さんは、莱陽市の柏林荘衛生院を定年退職した元医師。2020年9月4日午前、莱陽市で法輪功迫害の実態が書かれた資料を郵送しようとしてポストに入れたところ、ずっと尾行していた公安局の警官により連行された。当日夕方、王さんは家宅捜索を受け、真相のスローガンを印字した紙幣、資料、パソコン、プリンターなど多くの個人財産を押収された。
警官らは家宅捜索を終えた後、ブレーカーを落として立ち去り、ドアも閉めなかった。王さんのある親戚が訪問した時、王さんが連行され、家宅捜索されたことが初めて分かった。
5、5年間拘禁された女性エンジニアに 再び懲役6年を宣告
ハルビン市香坊区の学習者・劉伯濱さん、劉増奎さんは2021年3月31日(水)午前、ハルビン道里区裁判所によるオンライン裁判を受けた。4月8日、劉伯濱さんは懲役6年の実刑判決と罰金2万円、劉増奎さんは懲役3年の実刑判決と罰金1万円を科された。
劉伯濱さん |
劉伯濱さんは1987年に湖南大学を卒業し、国有企業のハルビン量具刃具工場のシニアエンジニアだったが、法輪功を学び続けたことで、懲役5年の実刑判決を言い渡された。
2009年10月25日、伯濱さんは他の学習者と法輪功の資料を配布している際、警官らに連行され、道外区裁判所に懲役5年の実刑判決を言い渡された。
6、かつて11年間拘禁された女性エンジニア・王楣泓さん 再び懲役4年の判決
上級エンジニア・王楣泓さん(63)は、法輪功を学び続けているとして、かつて、11年間刑務所に拘禁されていた。2020年11月23日、王さんは再度、ハルビン市南岡区公安分局のハルビン西派出所の警官に連行された。そして、2021年3月31日、王さんはハルビン市道里区裁判所で裁判を受け、懲役4年の実刑を言い渡された。
王楣泓さん |
王さんは黒竜江省牡丹江市地質勘察所のエンジニアである。夫・于宗海さんは画家で、牡丹江市図書館に勤めていた。2004年3月、王さんは法輪功を学んでいるとして牡丹江市愛民区高等裁判所に懲役11年の判決を言い渡され、同年3月24日に黒竜江省女子刑務所に送られた。2014年10月25日、王さんは解放された。
王さんの夫の于さんは2001年11月12日、人々に法輪功迫害の実態を伝えたため、牡丹江市西安公安分局と派出所の警官に連行され、懲役15年の重刑を受け、牡丹江市刑務所に収容された。2006年、刑務所の迫害により、永久的な涙腺損傷になった。2009年、刑務所での「転向」強化の期間、于さんは冬に冷たい水を浴びせられ、肋骨と足を骨折して、胸部を殴打されて呼吸困難に陥り、電気ショックを受けて心臓病の症状が現れた。
(続く)