江蘇省連雲港市の仲偉玲さんは迫害により危篤状態
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 【明慧日本2021年7月11日】江蘇省連雲港市海洲区裁判所と連雲区公安分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)は結託して、2021年6月16日、法輪功学習者・仲偉玲さん(71歳女性)を裁判所に呼び出した。そして、その場で仲さんを連行し、連雲港市留置場に送った。現在、仲さんは迫害により、骨と皮だけになって極度に痩せ、危篤状態になった。

 留置場の警官の話によると、中国共産党(以下、中共)当局は「百年記念式典」のため、留置場には毎日、200~300人ほどの人が増えたと言う。留置場の環境は悪く、健康な人でも不便で、足の不自由な仲さんはさらに困難で、その上、2016年に同留置場に拘禁されている間、迫害によって歯が抜けてしまったため、食事も摂れず、痩せこけ、常に眩暈がして危険な状態に陥っている。

 仲さんは小学校の教師だった。中共当局が法輪功迫害を開始してから、仲さんはかつて、労働教養処分2年を科された。仲さんの夫・高伝斌さんは軍人で、中国軍の建設に多大な貢献をし、多くの狙撃手などを育成した。軍人のときも、退役して会社員になっても、高さんは優秀な人材だった。しかし、法輪功を学んでいるとして、数回も連行され、労働教養処分、実刑判決を宣告され迫害を受けた。高さんは迫害により、何回も体に障害を負い九死に一生を得た。定年退職の際、軍人であった17年間の勤続年数と軍人幹部の待遇を当局に取り消され、貧困な生活に追い込まれた。

 2015年、仲さん夫婦は法輪功迫害を引き起こした江沢民を告訴した。そのため、同年9月15日、連雲港市の仲さん夫婦を含む、多くの法輪功学習者は連行され、家宅捜索を受けた。公安局の警官は仲さん夫婦の家を囲み、暗くなって、2回も仲さんの家に侵入しようとしたが、失敗に終わった。その後、警官は仲さんへの嫌がらせを絶えず行い、息子2人の家にまで行って、嫌がらせをした。仲さん夫婦は家に居られなくなり、放浪生活を余儀なくされた。

 2015年11月中旬、家の修理のため、家に帰った仲さんは、「ドアを買う件で相談することがある。15日にカン楡区歴荘鎮で会おう」とかかってきた1本の電話を受けた。そして、仲さんはその日、約束したところへ行こうとしたが、その街に入る前、警官に連行され、連雲港市留置場に送られた。その後、家族が仲さんの解放を求めに行ったとき、ある紀律委員会の副書記が「このことは1年前に決めていた。カン楡区の一番大きい案件として処理する。釈放することは絶対できない」と話した。

 仲さんは弁護士を雇ったが、カン楡区司法関係者は、弁護士と家族に通知せず、2016年3月29日、秘密裏で仲さんに対して不当な裁判を開廷した。法廷で、仲さんは法輪功迫害の真実を話し、無罪解放を求めた。話を聞いた主審裁判官は「どうやら誤って逮捕したようだ。でも、あなたを釈放する権利は私たちにはない」と話した。結局、仲さんは懲役3年の判決を宣告された。そして、家族は裁判官にその根拠を訴えかけたが、裁判官は「私には何にもできない」と言った。仲さんは控訴した。連雲港市中級裁判所はカン楡区裁判所の判決を却下し、2017年3月末、案件を差し戻した。

 当時、連雲港市留置場に拘禁されていた仲さんは迫害を受け、痩せこけて、腰を痛め、歩行困難になり、重い糖尿病を発症し、歯も抜けてしまったにもかかわらず、重労働を強いられた。監視役に瓶で叩かれ、仲さんは意識不明になったが、留置場側は叩いた監視役に責任を追及せず、仲さんのことを「死んだぶりをしている」と言った。

 2017年6月16日、カン楡区裁判所は仲さんに対して再度、裁判を行った。警官は仲さんの家から押収した空白のメーリングリスト、空のディスク、携帯電話などの生活用品を「証拠」として、補った。仲さんの弁護士は法廷で「法輪功を学ぶ人に罪を被せるのは、愚かな人が愚かなことを行っています。国家や法律に対して大きな罪を犯したことになります」と述べた。昼12時になって、休廷になったが、ひどく衰弱している仲さんはその場で意識不明になった。

 2020年6月2日、仲さんは連雲港市連雲区公安分局の国保に連行された後、強制的に採血され、大隊長に引っ張られて倒れて、膝に傷を負った。6月5日から住居監視された。2020年8月中旬、警官は仲さんを連雲区検察庁に陥れたが、案件を受け取ることを拒否された。そして、国保の警官は捏造した案件資料を海洲区検察庁に渡したという。

 2020年9月16日から仲さんは海洲区裁判所により住居監視され、合計1年と11日続いた。その間、国保の大隊長は絶えず、仲さんの家に行き、家宅捜索をした。

 そして、海洲区裁判所は2020年12月14日午後3時、仲さんと学習者・李新栄さんに対して不当に裁判を開廷した。法廷で検察官はサインをせず、横暴な態度で訴状を読み上げ、仲さんと李さんに対する判決や罰金を要求した。1時間半で裁判を終え、急に裁判は延期され後日判決をくだすとされた。

 2021年6月16日午前9時、裁判所と国保は仲さんと李さんを裁判所に呼び出し、そこで2人を連行し、連雲港市留置場に送って拘禁したという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/28/427506.html)
 
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