【明慧日本2021年7月23日】広東省広州市の法輪功学習者・曾興陽さんは2021年4月9日、妻・鄧芳さんと、妹・曽躍玲さんの3人は、警官に連行されて拘禁された。その時、心臓病で退院したばかりだ曾さんの母親は、曾さんたちが拘禁されたことで心身ともにダメージを受けた。そして、6月22日、母親は突然、意識不明の状態に陥って病院に搬送され、26日に医者から危篤通知が下された。
救急手当を受けている母親 |
母親が入院してからは、曾さんの4歳の子供の世話をしてくれる人がいなくなった。それで、弁護士は再度、天河区検察庁と公安支局、石牌派出所に「意見書」を渡し、児童の基本生存権を保証するため、保護者の解放を求めた。
7月4日、天河区公安支局の警官は弁護士に電話をかけ「保釈ができない。案件はすぐに検察庁に渡す」と話した。しかし、警官は弁護士に曾さんの母親のカルテと危篤通知書を郵送するようにと要求し「上級機関に報告する」と言った。
曾さん夫妻と妹は、小、中学生向けの塾で働き、生徒と保護者に尊重され、信頼された教師である。
曾興陽さん |
鄧芳さん |
曾躍玲さん |
2021年4月9日、天河区公安支局、石牌派出所の警官は、捜査令状と召喚状を持って、曾さんの天河区崗頂にある店舗と曾さんの茘湾区にある住所を同時に家宅捜索し、曾さん夫妻を連行した。妹はその時、兄の家を訪ねたが、警官にカバンから法輪功の小冊子2冊を見つけられたため、兄夫婦とともに連行された。
現在、曾さん夫妻と妹は天河区留置場に拘禁されている。5月中旬、3人は天河区検察庁に逮捕令状を発付された。案件は予備審問の段階まで進んでいるという。
曾さん夫妻の息子(4歳)は幼稚園に通っている。曾さんの70代の両親は広東省梅州の田舎の実家で生活しているが、年金はない。母親は心臓病の治療のために、曾さんの家に来た。
妹の夫は数年前、癌で亡くなった。そして、妹は息子(9歳)と暮らしている。妹の義理の両親はともに田舎で暮らし、年金がない状態である。
4月9日、家宅捜索された時、家には退院したばかりの母親がいて、曾さんの父親は孫を連れて外で遊んだあと家に帰ろうとした時、警官に阻止された。警官は曾さんの老いた両親が孫を扶養する能力がないことを無視して、曾さん夫妻を連行した。
曾さんたち3人は連行された後、弁護士は天河区検察庁、天河区公安支局の法制科にそれぞれ「保釈」の申請資料を渡したが、すべて拒否された。
曾さんたちの連行に参与したのは、公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と石牌派出所の警官である。派出所の警官は曾さんたちを連行してから、曾さんの家に行き、もっとも恐れている曾さんの両親に尋問をして記録した。警官は「サインしないと、お前たちも派出所に連行する」と脅迫した。
退院したばかりの母親は息子、嫁、娘が連行されたことを目の当たりにしたため、ショックを受け、悲しみながら、孫の世話をしなければならなかった。そして、疲れ果てた母親は6月22日、突然、病状が悪化し、意識不明になって、病院に救急搬送されたが、26日に危篤通知を下された。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)