村人が認めた良い人に懲役8年の不当判決
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年7月27日】河北省張家口市法輪功学習者・楊建録さんは、2021年3月16日張家口市宣化区裁判所に8年の実刑判決を言い渡され、1万元(約17万円)の罰金を科された。楊さんは控訴したが張家口市裁判所は裁判を開廷せず、2021年7月19日、楊さんは密かに唐山市刑務所に送られた。

 楊建録さんが連行されたことを聞いた村人たちの415人が、集団で署名をして拇印を押した。村人たちは「楊建録さんが連行されたことを聞き、驚きました。楊さんが良い人であることを皆が知っています。誰かが困ったら必ず助けに行くのです。とても良い人なのです」と言った。

 他人を優先に 人のことを考える良い人

 張家口市宣化区に在住の楊建録さんは、法輪大法を修煉していた。楊さんの娘は「私の父は、真・善・忍という宇宙の特性に基づき、常に誠意をもって人に接し、トラブルに遭遇しても寛容な態度で、自分は我慢して人を優先に、人のことを考えているのです。娘として、父の人格と誠実さを誇りに思います」と言った。

 以前、大型トラックの運転手が楊建録さんの店にご飯を食べに来た。帰りにカバンを忘れてしまい、楊さんはそのカバンを大事に保管していた。しばらくしてから、あの運転手がまた店にやって来た。楊さんはその運転手に「最近、何かを落としてはいませんか?」と聞いた。すると運転手は「この前、石炭のお金を全部入れたカバンが、なくなったんだよ」と話した。楊さんは、運転手がそのカバンの持ち主であることを確認すると、そのカバンを返した。運転手は楊さんの手をギュッと握りしめながら「私は、そのカバンをどこに置いたのか、全く覚えていませんでしたが、まさかこんな大金がまた戻ってくるとは思いもしませんでした!」と言った。

 ある時、村の人が楊さんの家で宴会を開き、楊さんが最高の食材を丁寧に調達し、村の人にお得な価格を提供して、宴会を成功させたことがある。しかし数日後、その人が勘定をしに来た時、宴会に参加した1人が下痢をしたので、料理が不衛生であることを理由に、900元を値下げてして欲しいと要求した。実は何十テーブルもある宴会で、下痢をしている人が1人いたとしても、必ずしも食べ物に問題があるわけではないことは理解できる。しかし、楊さんは一言の文句も言わず、900元(約1万5000円)から値下げをした。当時飯店にいた多くの人たちは、楊さんの寛容さと優しさを目のあたりにして、心から賞賛したという。

 楊さんが商売を始めてから数十年になるが、楊さんが行った善行を挙げれば切りがない。

 良い人が連行され、裁判を開廷される

 2019年12月3日午後、楊さんと妻・王惠君さんが一緒に建国街に出かけたとき、途中から尾行していた宣化区公安支局、国保大隊・張佃宏等の警官らに連行され、家の物品も押収された。2日後、王惠君さんは家に戻ったが、楊さんはずっと留置場に拘禁された。

 2020年4月、楊さんは検察庁に移送され、2020年5月6日午後、弁護士は楊さんに会った。5月7日午前、弁護士は検察庁に電話をした。2、3日後、楊さんの案件が裁判所に提出されることを知った。

 2020年9月4日、楊さんは宣化区裁判所で裁判を開廷された。検察官は、楊さんに濡れ衣を着せた資料を読み上げた。

 楊さんは、自分を弁護し不当に押収されたビデオディスクの再生を求めた。楊さんは自分が所有しているものは、国家の法律に違反していないと強調した。また法輪功を修煉してからの心身的な変化や、大法の素晴らしさを伝えた。

 楊さんの娘が父を弁護した。彼女は「父が法輪功を修煉してからは、家族に良い影響を与えたことを目の当たりにしました。世間のモラルが低下している中、私たちに良い人であるように教育してくれました」また、彼女は法律面からも、父が法輪功を修煉することは罪がなく、父の無罪を要求した。

 楊さんの弁護士は、法輪功の修煉は、法律、道徳、良知の様々な面から見ても犯罪ではないと大きな声ではっきりと主張した。公安局は証人もなく、証拠もなく不当に家宅捜索をし、検察庁は証人や引き合い人であり、その手続きは違法であることを指摘した。

 弁護士は、楊建録さんが住んでいる村の415人が、集団で署名をし拇印を押した書面内容を読み上げた。「私たちは半坡村民です。楊建録さんが連行されたことを知り、とても驚きました。楊さんは煉功して良い人になっており、誰かが困ったらすぐ助けに行きます。私たちは大道理はよく分かりませんが、良い人になることは間違いではありません。もう既に8カ月間も拘禁されていますので、早く釈放して、家族と再会できるようにしてください」

 最後に弁護士は、自分の当事者は無罪であると訴えた。しかし、開廷して4時間、11時に10分の休憩のため休廷し、また1時半頃には2回目の休廷となり、検察官は出て行ってしまった。違法な裁判は進むことなく終了してしまった。

 不当判決 投獄される

 2021年3月16日、楊建録さんは宣化区裁判所に懲役8年の不当判決と1万元の罰金を科された。

 2021年7月19日、楊建録さんは張家口市裁判所の第2回公判を経ずに、密かに唐山市刑務所に送られた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/23/428565.html)
 
関連文章