大金を騙され「失わなければ得られず」を体験した
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年8月15日】私は法輪大法を修煉する前は個人経営の社長でした。その当時はまだ若く見た目もよく、仕事に一生懸命でビジネスも順調でした。そのうち自分の工場を持てるようになり、上海にも販売拠点を作りました。

 私のビジネスが軌道に乗り始め、拡大しようとしたとき、財務担当者に騙されました。この人は40万元ほどを自分の口座に移し、家庭を捨てて中国の南方に逃げて行方不明になりました。当時の40万元は今の400万元(6800万円相当)相当の価値がありましたので、私にとって人生が終わったように感じられました。

 その当時、私はまだ30歳そこそこで、こんなショックには耐えられず、魂が抜けたようになり、睡眠もとれず食事もできず、毎日泣いてばかりでした。どうすればこれだけの大金を手に入れることができるのだろうか。会社を続けるには従業員への給料の支払い、原材料の購入費用など、どこから金を捻出すれば良いのでしょうか。

 絶望に打ちひしがれる私をみて心配した姉は、家族全員と私の友人を総動員して私を説得しようとしました。その当時、私に誰が何を言っても無駄で、ただ死にたいと思うばかりでした。毎日考えることはただ一つ、とにかく騙した人間を探し出して復讐し、この怒りを発散することばかり考えていました。

 私のことを一番心配していたのは母でした。母は私を見て時折「もう忘れよう、過ぎたことだから」と言ってくれました。私は「お母さん、娘がバカでした。騙されてこれからどうすればいいでしょうか」と泣きながら母に訴えました。母も涙を流しながら、「前向きに生きていきましょう! その人は徳を失ったのでいつか報いにあうのです、前向きに考えましょう」と言ってくれました。

 ある日、母は私に「これを聞いてみたら? 法輪功の説法だからきっと助けになるよ」と言われ再生したテープレコーダーを渡されました。私は気持ちが落ち着かず、とても聞く気になれませんでしたが、手渡されたのでそのまま受け取りました。ちょうどそのとき師父は『失わなければ得られず』について説法されていました。その言葉が私の耳に入り、失わなければ得られない? そういえば確かにそうかもしれないと思いました。ではこれほどの大金を失った私に誰が何をくれるの? と思うと私は再び苦しみ始め、恨み始めました。

 結局、テープレコーダーを母に返しました。修煉は年配者のやることで、私は若いからまだ関係ないと思いました。

 ちょうどその時、上海の販売拠点でトラブルが起き上海に出向く直前に、ある出来事が起きました。私は読み書きのできない母の代わりに『轉法輪』の本のページをめくると、私の頭上にあるものが急速に回転し始めたのを感じました。回転は非常に気持ちの良いもので非常に驚きました。本を閉じて再度開くとやはり再び回転するのが感じられました。

 この本は何かすごいものがあるかもしれないと、私は感じました。仕事が終わって上海から北京に帰る列車の中で私はある教授に出会いました。その人が一冊の本を読んでいてずっと集中していました。「なんの本を読んでいらっしゃるのですか?」と聞くと、その教授は『轉法輪』と答えてくれました。教授のように知識のある人もこれを読むとは予想もしなかったので、私は驚きを隠せませんでした。私を見て教授は微笑みながら「内容は深いですよ! 単に健康保持だけの内容じゃないですからね。私たちは科学研究に従事する専門家ですが、この本を読めば十分に信じられるのです」と言ってくれました。

 家に帰った私は直ちに母から『轉法輪』をもらい読み始めました。読むにつれいろいろな疑問が生じましたが、繰り返して読むにつれこれらの疑問も無くなりました。最後に私はやっと分かりました。これは修煉の本なのです。それから私は大法の修煉を始めました。

 大法を修煉してから私の病気が良くなっただけでなく、いやなことが起きても前向きに考えられるようになりました。私が人に騙されたのは、徳がなかったので災いが起きたのだと思えるようになりました。大法を修煉する前は、私を騙した人を思い出すたび恨む気持ちが込み上げてきて、その人の家族を見ても憤りを隠せませんでしたが、大法を修煉してから、この人は実にかわいそうな人で、その金のためたくさんの徳を失ったのだと思えるようになりました。人はみな金を求めますが、金の損失の因果関係を知らないのです。

 その後に聞いた話ですが、私から金をだました人は愛人を作って南で暮らしていました。しかし愛人はあっという間にこの人の金を使い果たしてこの人から離れていきました。その後この人は両足に重い皮膚病をわずらい、皮膚が腐り始め、太ももまで切断を余儀なくされましたが、その後ついに亡くなってしまいました。

 私はこれを聞いて心に動揺はありませんでした。ただかわいそうな人だと思いました。もっと早く大法と出会っていれば、こんなバカなことをしなかっただろうにと思いました。

 返済のため、私は工場を売りました。身が軽くなって私は別のビジネスを始めました。今では私のビジネスはとても順調でなにも失っていません。これは大法から頂いた福なのです。今生大法と出会えるほど幸運なことはありません。迫害が始まってから長い年月が経ちましたが、まだ多くの人々が大法の真相を知らないのです。世界中の人々が大法のすばらしさを知ってほしいと切に願っています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/21/370067.html)
 
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