娟さんの修煉物語
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年8月17日】娟(けん)さんが働いていた会社が2001年に倒産したので、彼女は同僚とともに山東省で仕事を探し始めました。

 家政婦の職種に30人から40人が応募してきました。会社の先輩のAさんも、体の不自由な奥さんの世話役を探していました。娟さんはその仕事を与えられました。

 一、「小坊主」のようなスタート

 翌朝、娟さんはその夫婦の家に行きました。するとAさんは、「娟さん、私は法輪功の学習者です。法輪功は本当に素晴らしいものです。あなたは修煉を学ぶことに興味がありますか?」と聞きました。娟さんはすぐに 「もちろん修煉したいです」と答えました。娟さんは、Aさんの家に行った最初の日に、大法のことを聞けたことはとても幸運だと思いました。』

 師父は、「ところが炊事係の小坊主が、必ずしも『小根基』の人とは限りません。小坊主は苦しみに耐えれば耐えるほど功を開きやすいのですが、大和尚は楽をすればするほど功を開きにくくなります。ここに業力転化の問題があります。小坊主はつね日ごろ苦労しているので、業を滅することが速いし、悟りを開くのも速く、もしかするとある日彼は突然功を開くかも知れません」[1]と説かれました。

 Aさんの家に来て3日目、娟さんは午前3時50分に起床し、Aさんと一緒に五式の功法を煉り始めました。第二式の「 法輪樁法」では、娟さんは30分も一息に輪を抱えることができました。Aさんは、「あなたは根基がいいですね。私は初めて輪を抱えたとき、気絶しそうになりました。ちゃんと輪を抱えるようになるには、半年もかかりました」と話しました。

 Aさんと娟さんは毎日、法輪功の煉功を続けました。ある日、Aさんはこう言いました。「娟さん、あなたに伝えたいことがあるのですが、どうか執着しないでください。あなたの手が赤く光っているのが見えました。朝になってもあなたの姿が見えなかったので、どこにいるのだろうと思っていると突然、あなたの姿が見えたのですが、実際には156cmしかないのに、あなたは天井ほどの高さがありました。あなたは堂々たる気概を持つように見えました」と言いました。

 娟さんは笑いながら、「どうして私はこんなに背が高くなったの? 法輪功は本当に不思議ですね」と言いました。

 二、借金の返済

 娟さんはとても真面目で、Aさんの奥さんの世話を一生懸命しました。時間があれば法を勉強し、そして法輪功迫害の実態を明らかにするために、大法プロジェクトにも参加しました。 彼女の行動や言動は大法の原則に基づいており、中国大陸での厳しい迫害の環境下でも、娟さんはしっかりと大法を修めました。

 師父は「本当の修煉は、あなたが想像しているほど容易なことではないのです。修煉したければ、修煉して上がっていけるのだと思いますか? 真に修煉しようと思えば、直ちに生命の危険に晒され、こういった問題に引きずりこまれます」[1]と説かれました。

 師父は「借りがあれば、返さなければいけないのですから、修煉の途中で危険に出会うことはあります。しかし、そういうことが起こった時でも、あなたを恐怖に陥れ、あるいは本当の危険に遭遇させるようなことはありません」[1]と説かれました。

 中国の旧正月が近づいていましたが、Aさんは妻の体調を気遣って、いつもは故郷の正月には行かないのですが、娟さんがAさんの奥さんの世話をすることに同意したので、Aさんは故郷に行って正月を過ごすことになりました。

 その日の夜10時ころ、奥さんが「お手洗いに行きたい」と言ったので、娟さんが立ち上がろうとすると、息切れがして体が震え出しました。しかし先ずは自分を落ち着かせ、自分のことを気にかけませんでした。彼女は心の中で師父に向かって、「師父、私はこのままでは死ねません。Aさんは休暇で故郷に行き、10日間ほど留守にします。彼の妻は体が不自由です。私が死ねば、奥さんも死んでしまいます。どうしたらいいでしょうか」と言いました。

 5分もすると、娟さんは再び動けるようになり、元通りになったのです。奥さんは彼女に「大丈夫ですか?」と尋ねました。彼女は「大丈夫ですよ」と言って、すぐに奥さんを洗面所に連れて行きました。

 深夜になって、娟さんは熱が出始め、口が渇き、全身が痛むようになりました。 しかし、午前3時50分には五式の功法を煉り終えましたが、服は汗でびっしょりになっていました。午前6時、彼女は正念を発し、その後、熱は消えました。彼女はとても元気になり、完全に元の状態に戻っていました。

 三、修煉で得た不思議な体験

 娟さんは熱心に修煉しています。彼女は、Aさんが妻の医療費のために、経済的に困っていることを知っていました。そのため娟さんは、自分の給料を減らすように言いました。給料が1年遅れることがあっても、彼女は文句を言わず、真面目に仕事を続けました。Aさん夫婦は、娟さんを家族の一員のように扱っていました。

 師父は「心性の高さが功の高さです」[1]と説かれました。

 娟さんは時間を見つけては、三つのことをしました。彼女はいくつかの不思議な体験をしています。集団で法を学ぶとき、電子版も含めて『轉法輪』にさまざまな色が見えました。歩いているとき、料理をしているとき、または仕事をしているときは、いつも師の法が、頭の中で思い出されていました。彼女は1カ月の間、4回も肉体を離れて別の次元に行き、驚くほど美しい光景を見たことがありました。師父が坐禅を組んでいらっしゃるのも見ました。また、五つの神聖で美しい蓮の花が回転しているのを見たり、仏陀の荘厳な守護者を見たりしたそうです。このような素晴らしい体験は、人間の言葉では説明できません。

 四、親戚は法輪大法の恩恵を受けた

 師父は「一人が法を得れば、全家族が受益します」[2]と説かれました。

 ある日、娟さんの母親が電話をかけてきて、「あなたがくれたDVDは本当に素晴らしい」と話し、娟さんが贈った神韻公演DVDを褒めました。

 Aさんは、安全のために電話で法輪功の話をしないように、娟さんに注意しました。娟さんは理解し、母親と話すときは別の話題に変えました。

 数年前、彼女は休暇を取り、友人や親戚に法輪功のパンフレットを送りました。母親は、娟さんがより親切になり、両親を大切にするようになったのを見ていました。そして母親も『轉法輪』を読んで、とても健康になりました。

 昔から、「積善(せきぜん)の家には必ず余慶(よけい)あり」(善行を積み重ねた家は、その報いとして子孫に必ず幸福がおとずれる)という言葉があります。これは真実です。娟さんは、人々に法輪功の真実を明らかにし、それによって功徳を積み、家族のために恩恵を得たのです。彼女の母親は高齢ですが、とても元気です。

 娟さんは、息子にも大法の真実を伝えました。そして「法輪大法は素晴らしい」を繰り返すように言いました。彼女の息子は、真面目で正直な人です。大学を卒業した後、彼は自分のビジネスを始めましたが、そのビジネスは繫盛し、とても上手くいっているそうです。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪法解』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/2/418923.html)
 
関連文章