内に向けて自分を探し、嫁が変わる
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 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年8月24日】孫の様子を見に、都会に住んでいる息子の家に行った時のことです。私がいる間、息子の嫁は全く料理をしなくなり、なんでも私がやることになってしまいました。息子は、私と自分の嫁の関係をよくしようと、いつも、「お母さんが作ったから揚げが食べたい」、「お母さんが作った野菜炒めが食べたい」というのです。それは息子が食べたいのではなく、本当は嫁が料理をしたくないからだと分かっていました。毎回我慢しながら、「そんなに自分の嫁が怖いのか、母親である私にこんな態度をとっているのに、嫁には何も言い返さないなんて、みっともない」と、内心は息子に対する文句と不満であふれかえっていました。過ぎたことですが、それでも内心いつまでも悔しく思っていました。

 観念を変え、心性を向上させる

 また息子のところに行きました。今度はいつもよりひどく、台所には使った皿やお椀が高く積み上げられ、あらゆる所が汚れていて、床に野菜くずが落ちたままで、誰も片付けようとしないのです。その時、この光景を見て苛立ちがどんどん高まり、怒鳴ってすっきりしたいと思いました。

 しかし、その瞬間、「あなたに一つの真理をお教えしましょう。絶えず執着心を取り除くことこそ人間の修煉の過程のすべてです」[1]、「修煉者にとって内に向けて探すことは最も有効な方法です」[2]と、師父の説法を思い出しました。

 これらのことは、師父が私に出された課題とみなし、まずは内に向けて自分を探しました。すると、自任の心、顕示心、闘争心、怨恨心、悔しさなどの執着心が見つかりました。そして、これらの心を取り除き、嫁の良いところに着目するよう決意しました。

 息子も嫁も衆生であり、大法弟子の言動を見ています。正しい行いをすれば、彼らは大法の素晴らしさを認識することができ、大法によって救われます。この点に気づいた私は、すぐに台所に行ってきれいに片付け、気持ちを明るくして晩御飯を作りました。

 息子の家に2日間滞在しました。帰宅途中、今度息子のところに行くときは、台所を自分の修煉の場にしようと心に決めました。そこは私にとって、人心を取り除き、心性を向上させるのに最適の場所なのです。師父は「苦を嘗め難に遭うことは業力を取り除き、罪を除去し、人体を浄化し、思想境地と次元を高める絶好の機会であり、大変良いことです。これは正しい法理です」[3」と説かれました。

 嫁の態度が変わった

 師父は「実際その通りです。皆さんは帰ってからぜひ試しにやってみてください。本当の劫難に直面した時、あるいは関門を乗り越える時に、試してみてください。耐え難いものを耐えてみてください。乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください。もし本当にやり遂げられれば、きっと『柳暗 花明 又 一村』というように、眼前に新たな世界が開けることに気づくに違いありません!」[1]と説かれました。

 正月前、息子に連絡して、また行きました。部屋に入ると、なんと嫁がご飯を作っているのです。習慣で台所に向かおうとしたら、「お義母さん、大丈夫ですよ。もうすぐ出来上がるから」と意外な言葉が嫁の口から出たのです。そこに孫もやってきて、「おばあちゃん、一緒に遊ぼうよ」と私の手を引っ張ってリビングへと向かいました。その晩、孫と一緒に寝ました。

 翌朝、孫がまだ寝ているのを見て、着替えを終えて朝食を作ろうと台所に向かいました。エプロンをつけようとしたところ、孫が走ってきて、「お母さんに作ってもらうの」と言ってエプロンを奪ってしまいました。

 この時、息子夫婦も起きてきて、「お義母さんは休んでいてくださいね。私が作りますから」と嫁は孫からエプロンを受け取りました。私は「お母さんがいつもご飯を作ってくれているでしょう?  今日はおばあちゃんが作ってあげるよ」と孫に言ったところ、「いやだ、お母さんに作ってもらうの」と断られました。なぜかと尋ねると、孫は「だって僕のおばあちゃんだもん」と笑い、私の手を引っ張ってリビングへと向かったのです。

 ご飯を食べているとき、嫁は先に私に飲み物を注ぐのです。そして孫に料理を盛るときも、孫は多めによそってくれるのです。私は孫になぜかと尋ねました。すると孫は、「おばあちゃんはお父さんのお母さんで、僕のおばあちゃんだからだよ。お母さんがそう言ったんだよ」と答えました。

 すると、嫁は「私の叔母も、お義母さんのようだったらよかったのですが」と言いました。嫁の叔母は、長年稼ぎに出ていてあまり家に帰らなかったため、嫁は9歳まで祖母に育てられていたのです。だから祖母の健康をとても気にしています。そして嫁は、「この前、おばあちゃんから、お義母さんに親孝行するように言われました。おばあちゃんはお義母さんのことを、すごく褒めていました」と話しました。

 実修し、内に向けて自分を探すことは本当に幸せなことです。苦を嘗めた後は、素晴らしいことがやってくるのです。これは師父からの励ましだとわかりました。師父に感謝いたします。

 注:
 [1]李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2]李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」
 [3]李洪志師父の著作:『精進要旨三』「最後になればなるほど、精進すべき」

 
(中国語://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/22/426045.html)
 
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