【明慧日本2021年8月29日】広東省湛江(たんこう)市の法輪功学習者・余梅さん(54歳女性)は、長年にわたって迫害を受け、刑務所や洗脳班に拘禁されて計10年以上になる。2016年8月に再度連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡された。広東省女子刑務所に拘禁された余さんは髪の毛が全部白くなり、前歯が3本無くなった。更に、余さんは出所する前に薬物迫害を受け、現在、深刻な頭痛と、身体が冷えたり、熱くなったり、全身の痒み、吐き気、不安で頭が爆発しそうである。
拷問のイメージ図:詳細不明な薬物を飲ませる |
下記は余さん自らが述べた刑務所で受けた薬物迫害である
広東省女子刑務所で、普通の受刑者が病気に罹ったら、まず、申請して各級リーダからのサインをもらって始めて数粒の薬しか得られないが、法輪功学習者(以下、学習者)はちょっと咳をしただけですぐにたくさんの薬を飲むように強要される。ある時、私は少しの咳が出た。刑務官は私の咳を聞いた後、「お前は風邪をひいているな!」と言い、受刑者3、4人に私の足、両手、頭を押え付けて、大量の薬を飲ませた。薬が胃に入ると、すぐに全身が苦しく、吐きたくなり、眩暈がした。それでも、私に強制的に薬を飲ませた後、「ほら、薬で服を汚れた。シャワー浴びて洗おう」と言って、私を蛇口の下に引きずり、冷たい水を頭の上からかけた。マイナス10数度の厳寒の冬に、皆コートを着ていても震えているのに、私に冷たい水をひとしきりかけた。
刑務所では、多くの年配の学習者は長年にわたって迫害され、食事もろくに与えられず、睡眠を剥奪され、邪説の洗脳を受けている。また、転向を強要されるなどによって、気分が落ち込み、表情が鈍り、顔色が悪く、顔が腫れあがっている。
学習者・陳海霞さんはその中の一人で、未だに広東省女子刑務所に拘禁されており、毎日、毎回、大量な詳細不明の薬を飲むよう強要された。薬の作用で、陳さんの血圧は200mmHgを超え、下半身からの出血が止まらなかった。陳さんは痩せこけて顔が黄色い状態にあるにもかかわらず、刑務所側に食事もろくに与えられず、睡眠を剥奪され、容貌は全く別人になった。家族は非常に心配している。
私は出所する前の1カ月内に、急に体調不良を感じた。それはいままでなかった感じで、時々頭痛を伴う症状だった。その症状は、椎骨から頭部の神経までピーンと張っており、頭がぼんやりしていて記憶力が衰え、不安で、身体や気持ちをコントロールできなくなった。出所して1カ月目頃から頭痛の症状が頻繁に起こり、2、3カ月後、頭や脳の神経の痛みが激しくなり、身体が冷えたり、熱くなったり、吐き気が起きる等、また、今まで受けていた拷問が頭に浮かび上がってきて、とても不安である。頭が爆発しそうになるが、私は限界まで我慢している。しかし、昼間は毎日頑張って外に出て法輪功迫害の実態を伝えている。
多くの学習者たちは、刑務所を出てからしばらくして死亡した。ここ数年、広東省佛山市、湛江市、廉江市で刑務所から出所して数カ月後に死亡した学習者は3人、発狂した人が2人いた。私は発狂した人を目撃し、その学習者は発狂した時、辛くてたまらず、自分の髪の毛を抜いたり、身体をひっかいたりしていた。
私の心が落ち着いた頃、市政法委員会の人員が訪れてきて「身体の調子はどう?」と私に聞いた。彼らは上司の指示で私を訪ねたという。彼らは急に私の健康に関心を寄せている。なぜだろう、薬物迫害を受けた私の状態を見に来たのか。