正念で関を乗り越える 三題
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 【明慧日本2021年9月1日】

 一、大法を信じれば魔難は消える

 文/帰真

 2018年のある日、私は常人でいう脳出血の症状が現れました。横になると、枕に頭が当たった瞬間、頭に血が流れ込んでくるような恐ろしい感覚に襲われました。私は、そのまま意識を失い、死んでしまうのではないかと思いました。布団にもたれかかり、上半身まっすぐに座ることしかできず、長時間その状態を保つのは、かなりしんどいことでした。

 以前も同様な症状になったことがありますが、あまり気にしませんでした。というのも、その時は、師父がすべて身代わりになってくださったのだと思います。しかし、今回は違って、症状が突然現れたのです。私はすぐに発正念をしましたが、よくなったり悪くなったりしていました。「今回は、耐えるだけではいけない。寝ることすらできないのは、私に迫害を加えているに違いない」と思い、「同修に発正念をしてもらおう」という一念が出ました。しかし「だめだ。それでは邪悪の迫害を認めることになる」と気がつき、師父が「小指の先の一ひねりにも耐えられません」[1]と仰ったことを思い出し、自分で解決すると決心しました。

 それから、私はベッドから下り、紙とペンを取り出して机に置き、『轉法輪』を持ち上げ、『論語』を暗唱し始めました。『論語』の一文字一文字が脳裏に現れるように暗唱しながら、その言葉の真意を理解するよう、主元神を完全に法と溶け合うようにさせました。

 部屋を隅から隅へ、また隅から隅まで歩き回りながら、『論語』を暗唱しました。暗唱するたびに、ペンで記録しました。最初は雑念がありましたが、この過程で徐々に正念で雑念を排斥し、また一から復唱しました。雑念があればそれを排除し、また一から復唱することで、次第に雑念がなくなっていきました。

 『論語』の最初から最後まで集中しながら、一語一句全てを目の前に浮かび上がらせ、法の表面的な意味を理解し、心から唱えました。

 こうして30回ほど唱えたところで、頭の重さや張りが消え、違和感もなくなり、体が軽くなって正常な状態に戻りました。

 師父は、「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[2]とおっしゃいました。今回のことは、私が体験した大法の奇跡的な最たるものの一つです。信じれば信じた分、超然になると理解しました。

 師父の慈悲深い済度に叩頭いたします!

 二、心が法に則っていれば病魔は1日で消える

 文/遼寧省の大法弟子

 2021年4月中旬、私と家族は南方への旅行の準備をしていました。出発の前夜、トイレに行ったら急に左足がしびれ、「脳梗塞」の症状が出てきました。私はすぐに家族に 「旅行に行けそうにないので、みんなで行ってきてね」と言いました。

 しかし、家族は私を放っておくことができず、旅行をキャンセルしようとしました。私は、「大丈夫、心配しないで。自分のことだからよくわかっている。煉功者に病気はないのです。よく修めていないから、このような症状が出ただけです。師父が見守ってくださっているので、きっとよくなる」と伝え、旅行へ行くように勧めました。

 翌朝、目覚ましが鳴り、煉功の時間になりました。「この足は大丈夫だろうか? 安定して立つことができるか? いや、私は師父がいらっしゃるから、きっと大丈夫だ」と考え、師父にご加持をお願いしました。

 第二式の功法を煉っているとき、小腹部で左に9回転、右に9回転する感覚があり、非常にエネルギーを感じました。「あ、師父が励ましてくださった。師父がそばにいてくださるに違いない」と、言葉に表せないほど感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 家族が出かけた後、私はすべての時間を使って学法し、法を聞き、五式の功法も全て行いました。1日も経たないうちに、私の体の正しくない状態は消え、すべてが正常に戻りました。「心が法に則っていれば、大法に不可能はない」と悟りました。

 三、正念で生死の関を乗り越える

 文/黒竜江省の大法弟子

 10年前のある朝、起き上がった際、少し腰が痛いと感じながら、姉妹たち3人が一緒に坐禅をしました。手印をやり終えて手を両側に開くとき、急にお腹全体が痛くなり、息をする度に痛みは増し、呼吸困難になりました。 最初は病院に行こうと思ったのですが、「これはどういう病気だろうか? いや、私は修煉者だ、師父に助けを求めよう」と考え直しました。しかし、その時、私はもうすぐ死ぬのではないかという状態にまでなっていたのです。「師父、弟子は大法を破壊したくありません。弟子が死ねば大法に悪いイメージを与えます。家族や友人はみな、私が法輪功を何年も修煉していることを知っています」と師父に話しました。

 少し症状が和らぐと私はすぐに、精進要旨二の「宇宙の真理に対する堅固で破壊できない正念は、善良な大法弟子の、磐石のごとく堅固な金剛の体を構成しています。すべての邪悪は驚き恐れて、放たれた真理の光は、あらゆる生命の正しくない考えの要素を解体します。強い正念であればあるほど、大きな威力があるのです」[3]と繰り返し唱えました。

 法を暗唱した後、気分が落ち着きました。その時は、煉功したくなく、横になりたい気持ちになりましたが、「煉功を終えたら、完全に回復できる」という一念が現れたので、すぐ起き上がり煉功しました。本当にその通りになったのです。その後、横になって少し休みました。

 そこに姉が現れ、「なんで横になってるの? まだ発正念をしていないじゃない」と言ったので、先ほどの坐禅の10分間に、生死の関があったことを伝えました。「どうして言わなかったの?  あなたのために姉妹3人で発正念をするのに」と姉が言いました。「発正念を頼む時間すらなかったし、お姉さんたちの煉功にも影響するからよくないと思ったの。師父に直接お願いするのは、師父を信じることになるから、師父にお願いした」と話しました。

 この出来事を通して、私は師父と大法を信じることが重要であると学びました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「同じく二言三言」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/21/423533.html)
 
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