縁を大事に
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2018年9月4日】武漢肺炎の流行中、われわれの地区も村と区、ひいては道路まで封鎖されました。親戚訪問も許可されず、法輪功真相を伝えることにも大いなる不便をもたらしました。私は同修と相談して、お互いバイクで農村に行き、農村の入口で真相を伝えるための横断幕を掲げ、村に入ることができれば小冊子を配るようにしました。

 自分が住んでいるコミュニティ(地域)には10数棟の住宅があり、人々が家にこもって会社に行けないのは、まさに救いを待っているのではありませんか。人心による障害やあるいは以前配ったことがあるので自分のコミュニティに配ろうとしませんでした。これは本当に良くない自分を守る私心です。われわれ大法弟子が一般の人々と同じコミュニティ、同じ村、同じ団地に住んでいるのは普通の生活をするためでしょうか。人々がわれわれの近くに住んでいるのは、まさに救われたいからではありませんか。これは大きな縁ではありませんか。そのため、この願いを叶えるには自我を放下し、多くの人を救わなければなりません。 

 数日後、同修Aさんは私に、2箱の小冊子が残っているので届けるわと言いました。届けてくれた際に見てみると、2箱よりもはるかに多かったのです。実は私の家にも残っていたのです。置く場所がないと感じましたが、快く引き受けられたのは師父の按排だと感謝しました。

 こうして私は、妻と一緒に一棟一棟配りました。配る過程の中で、人心が出てくることもありましたが、発正念をして除去しました。例えば、私が配っていたとき、家の外でタバコを吸っている人がいました。彼は真相を待ち望んでいるのではないかと考えていると、「何してるの」と尋ねられ、私は「疫病除けの優れた方法を知らせに来ました」と答えました。彼は喜んで受け取り、ありがとうと言って家に戻りました。他にも「福を届けに来ました」と言って、受け取ってもらえました

 ある時、私の後ろから追いかけてきた人が「何をやっているんだ」と呼び止めました。私は「平安を届ける者です」と答えると、その人は「じゃあ、私にもちょうだい」と言ってきました。またある時私は、夜中の11時過ぎに建物の最上階に上がる途中で、誰かが昇ってきた足音がしたので、その人が部屋に入ってから配ろうとしました。ところがその人は最上階の住民で、私から「こんばんは」とあいさつをしました。すると彼は「どなた?」と言いかけた時に、「安全の良薬を届けに来ました」と言って小冊子を渡しました。彼は喜んで「ありがとうございます」と受け取りました。私は続けて下の階を配りました。

 今コミュニティの中の監視は非常に厳しく、まず正念で否定し、同時に理性で対応します。時にはわれわれは雨が降っているときを利用して配ります。同修Aさんからの資料を配り終えても、まだ残っている建物がありました。その後、(個別に開かない建物以外)残りの建物も全部配り終えました。

 配り終えた夜、私ははっきりとした夢を見ました。私は多くの常人と大きな簡易テントのような家の中にいて、家がもうすぐ倒れそうだと気づきました。非常に焦り人々に「早く逃げだそう、家が倒れるぞ、危ない!」と告げてまわりましたが、「家はしっかりしているよ、何もないよ」と皆に笑われました。様子を見ている人もいましたが、誰ひとり外に出ませんでした。私1人だけが率先して外に出て人々に向かって、「速く出ておいで、家が倒れるよ、危険だ!」と叫びました。

 私の呼びかけで人々が次々に逃げ出し、私とその場にいた人たちは家がゆっくり倒れていく様子を見守った後、生き残った人たちが歓声を上げ、小動物でさえ走り回って災難を免れたことを喜んでいました。

 私は目覚めてから、頭の中で夢の場面を振り返りました。これほど間近ではっきりしていて、本当に夢だったのでしょうか。思わず言い表せないほど師父への感謝と安堵した気持ちがこみ上げました。師父のご加持とご加護がなければ、われわれには何もできません。本当に真心を込めて正念で人々を救うとき、師父は助けて下さるのです。奇跡は至る所にあります。ただ恐れる心や怠惰が妨害し、いくつかの後悔を残してしまったのです。今後、限られた時間内しっかり学法し、人心の執着を放下し、正念で正しく行い、多くの人を救えるように励みます。

 個人の体得は限られており、不適切な点がありましたら同修のご指摘をお願いします。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/27/422699.html)
 
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