2018~2021年 教師100人に不当判決
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 【明慧日本2021年9月9日】明慧ネットの統計によると、2018年1月~2021年8月、3年7カ月のうち、中国の教師で法輪功を学んでいる学習者101人に不当判決を下した。最年長者は85歳である。中国共産党(以下、中共)当局の迫害により30人の教師が死亡した。100人以上の教師は連行や嫌がらせの迫害を受けた。

 2021年元旦前後、河北省深州市の定年退職した教師で82歳の李登臣さんは再度連行され、懲役10年の重刑を宣告された。現在、李さんは河北省保定刑務所に拘禁されている。

 遼寧省海城市南台高校の優秀教師・王宏柱さんは、社会が尊重すべき道徳的な模範人物である。しかし、2018年8月22日の夜、海城市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)は「黒を掃き、悪を除く」という取り締まり活動で、ノルマの人数が足りなかったために、王さんを連行した。そして、2019年5月20日、鞍山市立山区の裁判所は王さんに不正に開廷し、懲役3年6カ月の実刑判決と5000元の罰金を言い渡した。

 吉林省舒蘭市の女性教師・宋彦群さんは、国務院総理に手紙を郵送したとして、2020年3月26日、国保の警官に侵入され連行された。その後、宋さんは懲役3年6カ月の実刑を下された。

 中共の裁判所と公安局は、教師である法輪功学習者(以下、学習者)から79万7700元を強性的に奪った。そのうち79万700元は裁判所からの罰金として科し、7000元は警官は強奪したものである。教師を尊重するという伝統的な考え方は、中共によって破壊されたのである。 

 以下、教師である学習者に対する迫害の一部の事例である。

下排从左至右:朱素荣、陈彦、吴月霞、孙士伟

2018年~2021年、不当判決を受けた一部の教師

上段の左から右:王家芳さん、車平平さん、魏修娟さん、曾浩さん、于春生さん

中段の左から右:王宏柱さん、高錦淑さん、鄭煒東さん、宋彦群さん、付燕飛さん

中段の左から右:朱素栄さん、陳彦さん、呉月霞さん、孫士偉さん

 懲役3年6カ月の判決を受けた広州大学元助教授・王家芳さんは控訴

 王さんは広州大学の元助教授である。2017年10月27日、広州市白雲区の流花湖公園で散歩していた王さんは、越秀区六榕派出所の警官らによって連行された。そして2018年8月24日、荔湾区裁判所により不当に懲役3年6力月の実刑判決を宣告された。

'王家芳档案照'

王家芳さん

 王さんは、一審の判決を不服とし、広州市中級裁判所に控訴した。王さんは司法関係者らの法律違法行為があると指摘し、自分は無罪であり解放するようにと求めた。

 吉林体育学院の教師・車平平さんに懲役3年2カ月の不当判決

 車さん(女性)は修士卒業で、吉林体育学院の教師である。2018年11月30日、吉林省長春市朝陽区裁判所は家族に通知せず、秘密裏に車さんに対して不当な裁判を行い、3年2カ月の判決を宣告した。

'车平平'

車平平さん

 車さんは法輪功の教えの「真・善・忍」に従って、自分を要求し、教師として、仕事を真面目にやり遂げ、学生から尊敬されている。

 法輪功を学んでいるとして、洗脳班や拘置所に拘禁された車さんは、懲役4年の判決を受け、吉林省女子刑務所に収容されたことがある。刑務所で車さんは四肢を固定され、15日間縛られた。独房や厳格管理隊に入れられたり、灌食されたりなどの迫害を受けた。唐辛子水を2回も目に吹きかけられたため、右目の視力が低下し、網膜剝離になったいう。

 吉林市大学の教師・魏修娟さんに懲役2年の不当判決

  吉林大学北華分校の講師・魏修娟さん(48)は、「真・善・忍」の信仰を堅持したとして、何度も連行され、家宅捜索を受け、拘禁された。2018年7月13日、吉林市高新裁判所は魏さんに対して不当な裁判を行った。

 法廷で魏さんは法律に基づき、「信仰は無罪です。法輪功を学ぶことは合法的で、法輪功書籍や資料を所持するのも合法です」と述べ、裁判官に公平、公正な正義ある結果を出すようにと望んだが、懲役2年と罰金5000元の判決を下された。そして、魏さんは控訴した。

'魏修娟'

魏修娟さん

 魏さんは1996年から法輪功を学び始め、以前に患った十数種類の病気が完治した。それ以来、魏さんは健康になり、「真・善・忍」の原則に基づいて、教育現場に勤務し、学生からは好評を得ており、学校からも何度も栄誉を得た。

 長春空軍第二航空学院・元教官の姚成旭さんに不当判決

 吉林省長春市の学習者・姚成旭さんは2018年1月30日午前9時半、上海奉賢区裁判所に不当な裁判を開廷され、懲役2年の判決を下された。

 法廷で裁判官と検察官は公然として、法輪功を誹謗中傷し、姚さんに法輪功と決裂するように要求した。裁判の審理は法的な茶番劇で、法の尊厳を踏みにじり、国民の信仰の自由を奪う人権迫害例の一つとなった。

 広東省技術師範学校の教師・曾浩さんに不当判決

 曾浩さんは広東省技術師範学校の教師で、2017年8月、広州市海珠区公安分局の警官によって連行された。そして、2019年1月29日、海珠区裁判所は曾さんに懲役3年6カ月と罰金1万元の判決を言い渡した。その後、控訴した曾さんは2019年6月26日、広州市中級裁判所に原判決維持との結果を出された。

'曾浩'

曾浩さん

 瀋陽理工大学の助教授・ 于春生さんに1年の不当判決

 于春生さん(62)は、瀋陽工業専門学校(現在、瀋陽理工大学と合弁)、機械学科元助教授で学科長をも担任していた。

'于春生'

于春生さん

 于さんは2019年6月19日、瀋陽の北駅派出所の警官らに不当に連行された。そして、2020年4月29日、瀋陽市の于洪区裁判所で不正な裁判が行われた。当日は裁判の結果を宣告されなかったが、その後、1年の判決を下された。その前に家族は于洪区裁判所から5000元の罰金の通知を受け取った。

 真・善・忍への信仰を堅持したとして、于さんは学校側に職務を解かれ、講義の権利も剥奪された。于さんはかつて、2回も拘禁されたことがある。

 安徽省銅陵学院の黄永青さん夫婦ともに不当判決

 2020年10月、安徽省銅陵学院の黄永青博士夫婦に、判決が下された。妻の張紅さんは懲役2年、黄さんは懲役1年、執行猶予2年の判決である。その後、夫婦とも学校を解雇された。

 河北省82歳の定年退職した教師に10年の不当判決

 李登臣さん(82)は、河北省深州市の退職した教師である。2021年元旦に連行された李さんはその後、懲役10年の重刑を下され、保定刑務所に収容された。

 李さんは法輪功を学んでとても元気になったが、2018年10月22日、連行され、家宅捜索された。そして、留置場に送られた李さんは入所前の身体検査で高血圧症のため、結果が基準に達しなかったので留置場側に入所しなかった。

 2018年11月23日、派出所の警官は再度、李さんを深州市留置場に送った。2019年、重い病状が現れた李さんは深州市の病院に運ばれ、ICUに入った。その後、治療のため、家族は李さんの「保釈」手続きをした。

 退院したとき、李さんはとても痩せこけて弱り、失禁状態になり、足は腫れ上がり、自立生活ができなかった。帰宅して、法輪功を学び続けた李さんは体が回復した。

 深圳市教育局の元副局長。唐海海さん夫婦に不当判決

 深圳市関工委員会常務副主任の唐海海さん(元教育局副局長、国内教育専門家)と妻の孫雪新さん夫婦は2020年3月に連行された。唐さんは懲役1年2カ月、孫さんは懲役3年の不当判決を受けた。

 唐さんは法輪功を学んだ後、真・善・忍の基準に基づいてより良い人を目指している。優れた指導力と深圳高等学校で非常に優れた成績が評価された唐さんは、2003年に深圳市教育局の副局長に任命された。

 唐さんは厳格な科学的管理を通して、深圳の小中学校の教育の質を高めることができた、深圳政府の幹部たちは唐さんをより身近に感じ、唐さんの専門的な能力と高尚な人格を認めていた。退職後、唐さんは給料も報酬も取らず、ボランティアで深圳市関工委員会の常務副主任を務め、学校の教師や学生に無料で教育講演を行うことが多かった。

 貴陽大学の英語教師・周琴さんに懲役6年の不当判決

 周琴さん(61歳女性)は貴州大学を卒業して、貴州省教育学院に就職した。2021年4月19日、周さんは当局に懲役6年の判決を言い渡された。先日、周さんの家族は裁判所からの判決書を受け取った。周さんは貴陽羊艾第一女子刑務所に拘禁されており、コロナウイルス対策のため、家族と面会することができない。

 鄭州大学商学院の教師・傳暁莉さんに2年の不当判決

 傳暁莉さん(47歳女性)は修士号を取得し、鄭州大学商学院の元教師で、外資系企業の財務責任者を歴任した。2020年2月29日、警官は傅さんを連行し濡れ衣を着せた。そして2021年4月21日、深圳塩田区裁判所は傅さんに懲役2年の実刑判決を言い渡したが、傅さんは判決を不服として、控訴した。

 傅さんは法輪功を学び始め「真・善・忍」の基準に従って良い人を目指し、心身ともに恩恵を受けた。しかし、中共による法輪功への残酷な迫害の中で、傅さんは中共の関係者に連行されて不当に拘禁され、拷問を受けたほか、鄭州大学に公職を除名された後、北京のある会社にも解雇され、離婚せざるを得なかった。

 遼寧省海城市の高校教師・王宏柱さんに3年6カ月の判決

 遼寧省海城市南台高校の優秀教師・王宏柱さんは学習者である。2018年8月22日の夜、海城国保が「黒を掃き、悪を除く」という取り締まり活動で、人数が足りなかったために連行された。そして、2019年5月20日、鞍山市立山区の裁判所は王さんに不当な裁判を行い、懲役3年6カ月と5000元の罰金の判決を言い渡した。

'王宏柱'

王宏柱さん

'王宏柱曾受过多次嘉奖'

王宏柱さんが受けた表彰状と証書

 黒竜江省綏化市の教師3人に不当判決

 黒龍江省安達市裁判所は2019年5月24日、綏化市北林区の学習者・楊伝厚さん、王芳さん、王福華さん、白霞さん、趙婷婷さん、宋紅偉さん、高錦淑さんの7人に対して判決を下した。楊伝厚さん、王芳さん、王福華さん、白霞さん、趙婷婷さんの5人に懲役2年の実刑判決を宣告し、それぞれ1万元(およそ15万6000円)の罰金を科した。そして、宋紅偉さんには懲役1年6カ月の実刑判決を宣告し罰金5000元を科し、高錦淑さんには懲役1年の実刑判決を宣告し罰金5000元を科した。

 7人の学習者は、「『真・善・忍』に従って、良い人になることは間違っておらず、社会の治安を乱さず、誰にも危害を加えていません。法輪功を学ぶことは合法です」と、これらの判決を不服として、控訴した。

 王芳さんは、綏化市尚志小学校の教師で、数年にわたってクラスの担任になっていた。王さんは保護者からの贈り物や金銭を受け取らず、保護者たちに「私は法輪功を学んでいるので、法輪功の要求に従います」と説明した。

 黒竜江省の綏化市教育学院で民族教育の副研究員をしていた高錦淑さんは、すでに定年退職し、法輪功の修煉によって、高さんはそれまで患っていた多種の病気が治った。 高さんはとても善良で、親に捨てられた10歳くらいの少女を助けたことがあり、その話は当時の綏化地方紙に『愛は寒風を溶かす』というタイトルで掲載され、副題は「ある女の子の物語」となっていた。高さんは仕事にも熱心で、少数民族の省の社会科学分野で優れた科学研究成果の賞を2度も受賞し、当時の朝鮮族の黒竜江新聞に「若い女性の教育研究者」というタイトルで掲載された。

'高锦淑'

高錦淑さん

 幼稚園の先生をしている趙婷婷さんは、綏化博洋幼稚園で働く1990年代に生まれた若い女性である。趙さんは純粋で優しく、幼稚園での仕事も熱心で、子ども達からもとても慕われている。保護者から贈られた金銭や化粧品などは受け取っていませんでした。時には、どうしても断れないとき、次の日にはその子供にプレゼントを買って返した。子供からクリスマスの贈り物を貰うと、趙さんはお返しにおもちゃを買ってあげた。困っている同僚を助けたりして、園長や同僚からも信頼を得ている。

 吉林電子情報技術学校の元教師・鄭煒東さんに不当判決

 吉林電子情報技術学校の元教師・鄭煒東さんは、長春市の学習者である。2002年3月6日、法輪功を学んでいるとして、懲役12年の重刑を言い渡された。その後、吉林刑務所と四平石嶺子刑務所で残酷な迫害を受けた。2019年10月30日、鄭さんは再度懲役4年6カ月と罰金1万元の判決を下された。

'郑炜东'

鄭煒東さん

 天津市濱海新区の教師・高立娟さんに懲役9年と罰金3万元の不当判決

 天津市濱海新区の学習者で教師の高立娟さん(48)は2020年1月、懲役9年と罰金3万元の重刑を下された。

 2017年12月28日、天津市公安局は大勢の警官を出動させ、市内各支局や派出所と結託して全市範囲内で高さんを含めて計37人の学習者を連行した。少なくとも14人に不当な逮捕状が出され、8人が不法に刑を宣告された。最高刑は懲役11年だった。

 李克強総理に手紙を送った吉林省の教師・宋彦群さんに懲役3年6カ月の不当判決

 吉林省舒蘭市の講師・宋彦群さんは国務院総理・李克強に手紙を書いたとして、2020年3月26日、国保の警官に自宅に侵入され、身柄を拘束された。12月末、家族は宋さんが懲役3年6カ月の判決を宣告されたことを知らされた。

'宋彦群'

宋彦群さん

 宋さんはハルビン大德日本語学校の元英語教師である。当時、宋さんの月給は数千元だったが、いつも節約し、毎月2000元を出して教え子の学費などを援助した。このような教え子は数十人もいた。

 長春市の教師・付燕飛さんに5年の不当判決

付燕飞

付燕飛さん

 付燕飛さん(45歳女性)は高校教師で、東北師範大学を卒業した。2020年7月7日、付さんは公園で法輪功が迫害されている事実を人に伝えている際、和順街派出所の警官に連行された。そして、2021年1月5日、当局の裁判所に懲役5年の判決を宣告された。付さんは1997年から法輪功を学び始め、健康を取り戻した。付さんは法輪功を学んでいるとして、かつて3年の判決を受けたことがあり、数回にわたって連行されたことがある。

 河北省の教師・朱素栄さんに3年10カ月の不当判決

 学習者・朱素栄さん(45)は、河北省保定市蠡県の鮑墟郷東孟嘗村小学校の教師である。法輪功を学ぶ前、朱さんは多くの病気を患い、とても苦しんでいた。法輪功を学んで病気が治り、一層優しくなった。

 しかし、2020年9月24日、朱さんは高陽裁判所に懲役3年10カ月と罰金5万元の判決を下された。

'朱素荣'

朱素栄さん

 2019年10月11日、学校の授業に通っていた朱さんは、鮑墟郷派出所の警官らに嫌がらせをされ、家まで尾行された。その後、朱さんは連行され、家宅捜索を受け、保定留置場に拘禁された。

 朱さんが連行された後、学校の数人の先生と生徒たちは泣いた。情報を知った同郷の人たち、隣近所の住民も涙を流し、ため息をつきながら「こんなに良い先生なのに、どうして連行されたのですか」と言った。同郷の人たちは朱さんが1日も早く帰宅できるように、次から次へと署名して拇印を押し、数日間で300人以上の村民が連名で署名をした。

 遼寧省営口市の定年退職した85歳の教師・韓桂雲さんに懲役3年の不当判決

 営口市衛生学校を定年退職した教師・韓桂雲さん(85)は2021年3月10日、営口市駅前区裁判所で不当な裁判を開廷された。そして、6月3日に懲役3年と罰金1万元の判決を宣告され、私物も押収された。そして、2021年7月2日、韓さんは駅前区裁判所と西市区国保の警官4人によって判決書を渡された。

 湖南省長沙市の教師・朱普照さんに懲役8年の不当判決

 湖南省寧郷県の中学校教師で学習者の朱普照さん(40代)は、誠実で善良で、かつて優秀な青年教師として、また、教育の名手として、栄誉を与えられたことがあった。朱さんはいつもにこにこして、周りの人に信頼されている。

 朱さんは法輪功への信仰を堅持したとして、2017年10月12日に連行され、2019年に懲役8年の判決を下された。

 2005年11月、朱さんは寧郷県大成橋付近の道端で「法輪大法は素晴らしい」の標語を書いたとして、不当に連行され、労働教養1年3カ月を科された。2007年、警官は再度朱さんを連行しようとしたため、朱さんは放浪生活をするしかなかった。2014年4月、寧郷県610弁公室や県教育委員会などの部署の関係者らは、朱さん本人に知らせないまま朱さんの公職を解雇し、給料をストップさせ、給料を受け取るカードを無効にした。公職を奪われた朱さんは家庭教師を始めて生計を立てたが、なかなか収入が安定せず、経済的にも難しい状況になった。 

 北京の優秀教師・陳彦さんに懲役4年の不当判決

 北京市第九中学校の化学教師・陳彦さんは、2018年12月3日、街で法輪功の文言が書かれた新年のカレンダーを通行人に配布したとして、警官によって連行され、石景山区留置場に拘禁された。2019年8月23日、石景山裁判所は陳さんに懲役4年の実刑判決を宣告した。

'陈彦'

陳彦さん

 大学卒業後、就職した陳さんは卒業生クラスの授業を担当していた。学長になった陳さんは熱心に授業に取り組んでおり、授業を面白くし、比較的退屈な化学の授業も生徒には好評だった。生徒たちが自ら勉強しているので、成績の伸びも早かった。

 そして、保護者たちは感謝の気持ちで、陳さんにプレゼントを贈り、中にはショッピングカードもあったが、陳さんはすべて断った。陳さんは保護者に「法輪功を学んでいる私は、真・善・忍に従って行動しています。法輪功はテレビの宣伝と違うのです」と言って、法輪功迫害の事実を伝えた。

 家では陳さんは88歳の義母の世話をしていた。義母はいつも、「私は法輪功のおかげで幸せです。嫁は法輪功の師父の言うことに従っているので、私にとても良くしてくれています」と話している。

 留置場で、陳さんは警察に従わなかった。検察官は電話で陳さんに「過ちを認め、法輪功を放棄する保証書を書けば、起訴されずに済む」と条件を付けたが、陳さんは、「法輪功を学び、法輪功の資料を配布したことは間違っていません」と主張し、断固として拒否し、即時かつ無条件の解放を要求した。

 アムネスティ・インターナショナルが陳さんの状況を知った後、陳さんの家族と連絡を取り、石景山検察庁の検察長・王春風と米国に駐在する中国大使館の大使・崔天凱に宛てて、正式に手紙を出し、直ちに陳さんを無条件で解放するように、そして、国際社会に陳さんのことにもっと関心を寄せていただくように呼びかけた。

 黒竜江省の呉月霞さんに懲役1年の不当判決

 呉月霞さん(62)は黒竜江省双鴨山市宝山区高校の国語教師である。中共が法輪功迫害を発動して20年来、呉さんは6回にわたって連行され、残酷な拷問を受けた。2019年6月20日、呉さんは再度連行され、12月、尖山区裁判所に懲役1年の判決を下された。

'吴月霞'

呉月霞さん

 法輪功を学ぶ前、呉さんは長年、頭痛、足の痛みに悩まされた。特に頭痛に苦しめられ、治療を受けても、気功をやっても、民間療法を試しても、効果はなかった。しかし、法輪功を学んで十数日、患っていた病気が完全に治り、体が軽くなった呉さんは、人に優しく接し、寛容な性格になった。

 呉さんは、高校3年生のクラスの担任で、同時に高校1、2年生の国語の授業を兼ねていて、2人分の仕事の量になっていた。しかし、呉さんが担任したクラスの大学進学の成績は市のトップクラスになった。呉さんが法輪功を学んで心身ともに変化したことを見て、上司や同僚も法輪功を学び始めた人がいた。

 しかし、中共が法輪功迫害をしてから、呉さんは繰り返し迫害を加えられた。2019年6月20日午後、呉さんは学習者・王玉萍さんと一緒に、法輪功迫害の実態が書かれたチラシを貼ったとして、双鴨山立新派出所の警官に連行され、家宅捜索をされた。そして、2019年12月、呉さんと王さんはともに尖山区裁判所に懲役1年の判決を下された。

 年配者の窓ガラス交換を手伝った黒竜江省の教師に6年6カ月の判決

 黒竜江省穆リョウ市の優秀な教師・孫士偉さん(68歳男性)は、かつて感恩の気持ちで法輪功の歌を一曲歌ったことで懲役8年の判決を宣告され、刑務所に収容された。2020年4月、孫さんは、ある年配者の家の窓ガラスの交換を手伝い、再度懲役6年6カ月の実刑を言い渡された。

'孙士伟'

孫士偉さん

 判決を不服として控訴した孫さんは、「世の中の人々が真・善・忍に従って自分を律することができたら、本当に調和した社会になり、誰も罪を犯さなくなると思います。良い人が多ければ多いほど良いことではありませんか? 今の世は、善悪を見分けられなくなった人が多くいます。しかし、物事の善し悪しを判断できる人がいなくなっているとは思いません。ですから、牡丹江市地方裁判所はきっと私に公正で、無罪の判決を下すと信じています」と、控訴状に書いた。

 孫さんの連行に加わったある警官の父親が、わざわざ孫さんの家に行き、家族に「私の息子は、ご家族を連行したことで悪報に遭いました。息子は百万元ほどの借金があって、孫娘はうつ病になり、嫁も息子と離婚しました。私はお宅に薪を贈りたいです。それだけでもさせて下さい」と、謝った。

 法輪功を学ぶ前、孫さんは重い胃潰瘍、腎臓炎、関節炎、気管支炎、心臓病、甲状腺機能亢進症、鼻炎、痔などの病気を患い、身長が180センチあるものの体重は50キロもなかった。全身に力が入らず、手も上手く動かせなくなり、とても苦しんだ。

 あちこちの病院へ治療に行き、大金を費やしても病状は好転せず、悪化する一方だった。孫さんは妻に「私の病気はもう治らないから、病院には行かない。そのお金をあなた達の生活費として残すよ」と言ったことがある。しかし、絶望していた孫さんは1997年に法輪功に出会った。そして、法輪功を学んで1カ月半、患っていた病気が奇跡的に完治し、体重も増え、顔色もよくなった。孫さんは無病状態を味わうことができた。

 法輪功を学んだ孫さんは、法輪功の教えの真・善・忍で自分を律し、優しい性格になった。仕事がよくできたので、校長は孫さんの給料を一段上げる申請をしてくれた。その後、孫さんは穆リョウ市の優秀教師に選ばれた。

 2005年、ある歌の会で、孫さんは法輪功の師父を敬う気持ちを表すため、学習者が創作した歌を一曲歌った。そのため、中共による法輪功への誹謗中傷を信じた人に通報された。同年9月23日、警官は突然、孫さんの家に押し入り、孫さんを連行した。そして2006年6月、懲役8年の実刑を言い渡された孫さんは、ジャムス市蓮江口刑務所に収容された。

 大連市の丁国晨さんは迫害により脳出血になっても判決を言い渡される

 丁国晨さん(50歳男性)は大連理工大学電子工学部を卒業。2021年2月23日、迫害により脳出血を起こし、1カ月ほど前から昏睡状態に陥った丁さんは金州区裁判所から判決書を受け取った。丁さんは懲役2年と罰金5000元の判決を下された。妻の閆清華さんも懲役3年6カ月と罰金8000元の判決を言い渡された。丁さんは現在、植物人間の状態である。

'丁国晨'

丁国晨さん

 2019年7月10日、丁さん夫婦は連行され、家宅捜索された。当日の夜、妻は「保釈」で帰宅した。丁さんは大連市留置場に拘禁された。そして、留置場の迫害で丁さんは脳出血になり、両耳の聴力を失った。10月19日、丁さんも「保釈」で帰宅した。そして、家で丁さんは法輪功の本を読み、功法を煉り、体が好転した。しかし、地元の司法関係者らは丁さんの体が回復できていないことを無視し、丁さんに嫌がらをし続けたため、丁さんの病状を悪化させた。2021年1月27日、丁さんは再度、脳出血を起こし、意識不明で病院に救急搬送された。

 丁さんは拘禁された後、閆さんが丁さんの教え子達の親に電話をし、事実を伝えた。子供達は、「こんないい先生がどうして連行されるのですか」と驚き、泣き出した。ある子の父親は閆さんに「うちの子は家で泣いています。母親が他のクラスに変えようと勧めたが、『このような先生には二度と会えない。他のクラスに移りたくない。丁先生がいいの』と言っています」と話した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/29/430175.html)
 
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