四川省瀘州市の法輪功学習者4人に実刑判決
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 【明慧日本2021年9月14日】四川省瀘州市の法輪功学習者・鄧万英さんら4人は2年にわたって拘禁されており、3回裁判が行われた。2021年8月上旬、4人は瀘県裁判所に判決を言い渡された。鄧さんに懲役9年、雷煥英さんに5年、羅太会さんに3年6カ月、苟正瓊さんに3年が科された。

 迫害の実態を伝えたとして不当に連行

 4人は瀘州市龍馬潭区特興鎮に在住。2019年8月2日午後8時、学生に法輪功迫害の真相を伝えていた苟さんは現地派出所の警官らに連行された。同年8月21日、仕事中だった鄧さん、雷さん、羅さん3人も同時に連行された。

 当日、鄧さんは薬店で働いていた。その時、7、8人の警官はいきなり店に押し入り、「物品を出せ! プリンターを出せ!」と叫びながら店内を捜索し始めた。プリンター1台、法輪功の資料、現金2万元(約34万円)以上を押収した。

 羅さんは家具店の店主で、いつも真面目に営業している。当日、警官4人が羅さんの店を訪れ、「関連事情の調査に協力しろ」という口実で羅さんを派出所に連れていった。

 雷さんは雑貨屋の店主で、当日午前、仕事中だった雷さんは連行された。その後、雷さんのバッグも押収され、バッグの中には身分証、通帳、三輪車免許などがあった。雷さんの夫は、「妻は確かに法輪功を学んでから健康になった」という事実を警官に言ったことで、同様に連行された。また、雷さんの夫は手錠をかけられて、やむを得ず警官と同行して実家に行って家宅捜索を受けた。翌日、雷さんの店も捜索を受けた。

 現地国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官の話によると、鄧さんたちが連行された理由について、法輪功迫害の資料を配布していたところが監視カメラに映っていたからだという。

 3回にわたって秘密裏に裁判

 2020年7月13日、9月15日、瀘県裁判所は4人に対して2回にわたって秘密裏に裁判を行った。裁判所は、「公開裁判はしない」と宣言したが、その理由は説明しなかった。弁護士も「公開裁判をしない」という理由を知らなかった。

 1回目の裁判で、2人の家族が必要な証明書や身分証などを持って傍聴しようとしたが、法廷の外で止められた。「今回は秘密裏に行うので、ネットで検索しても見つからない裁判で、傍聴は拒否する」と伝えられた。

 3回目の裁判は2021年2月3日に行われた。今回は公開裁判で、家族は身分証を持っていたので傍聴を許可されたが、羅さんの夫と息子、雷さんの夫は法廷の外で止められた。この3人は証人だからだという。3人は警官に騙されて、警官に聞かれたことに答えたことがあり、学習者が有罪となる証人だという。

  裁判は形式だけで、弁護士がどんなに有力な弁護をしても、裁判官がどんなに反論できないとしても、結果はすでに上級の指示で決められている。2021年8月上旬、4人は不当に実刑判決を下された。

 現在、上述の4人のほか、瀘州市にはまた9人の学習者が拘禁されており、うち8人は裁判が行われたが、判決はまだ下されていない。もう1人の詳細は不明である。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/4/430406.html)
 
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