【明慧日本2021年9月22日】河北省邢台(けいだい)市広宗県の法輪功学習者・燕秀紅さんは不当に懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡された。広宗県裁判所は9月7日に弁護士に判決状を渡したが、燕さんの姉は判決を不服として控訴状を提出しようとして弁護士に依頼した。
燕さんは現在邢台市第二病院に入院している。家族と弁護士は見舞いに行ったが、弁護士だけが医師に会うことができた。家族は病院に入って病室棟に向けて燕さんに声をかけると、3階の2つの部屋の窓から、制服を着ていた警官が姿を現し、「また大声を出すと、お前に手錠をかけるぞ」と燕さんの家族を脅した。
燕さんは50歳の男性で、広宗県葫芦(ころ)卿の村の住民である。2017年8月24日、広宗県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の張大隊長が武装警官を率いて燕さんの家に押し入り、燕さんを連行しようとしたが、揉めている途中で、燕さんは逃げた。大隊長一団は家宅捜索を行い、法輪功の書籍や現金3万元、キャシューカード3枚、通帳1冊、パソコン、プリンターなどの個人財産を押収した。
逃げた燕さんは放浪生活を余儀なくされた。しかし、国保の張大隊長は燕さんを一刻も忘れておらず、長い間にわたって探し回り、尾行や追跡、監視したりなどの手段で燕さんを見つけた。2020年10月29日、張大隊長は威県に住んでいた燕さんの住所まで駆けつけ、燕さんを即座に連行し頭を叩き、頭や足にけがをさせた。燕さんは歩けなくなった。今回の家宅捜索で、電動三輪車一台、電動自転車一台、現金3万元(警官は2万元あまりのみ承認)が押収された。燕さんは広宗県留置場に拘禁された。
燕さんの家族は張大隊長に押収された個人財産の返還を求めたが、現金1万元あまり、電動三輪車、電動自転車は返還されたが、警察出動経費として8千元が差し引かれた。燕さんの解放を求めると、3万元の現金、保証人のサイン、法輪功放棄の保証書のサインなどを強要された。家族は同意しなかった。
当局は2020年11月12日に燕さんに逮捕状を発布し、同年12月24日に裁判所に起訴した。それから半年にわたって、家族や弁護士が燕さんとの面会を留置場側に阻止されていた。阻止された理由は、面会用のシステムが壊れたという。何度も阻止された弁護士は「訴える」と言った後に、やっと面会が許可された。
8月20日、燕さんともう1人の学習者・呉省江さん(70歳超)の裁判が行われた。修煉する前、呉さんは、余命が後3カ月しかないと宣告されたことがあり、法輪功を学んだ後、病気がなくなり命が救われた。しかし、法輪功を煉っているとして中国共産党に迫害されている。