【明慧日本2021年9月30日】(陝西省=明慧記者)陝西省岐山県の法輪功学習者・劉紅枢さん(54)は2020年9月27日、岐山県610弁公室の関係者らによって自宅から連行され、家宅捜索を受け、岐山県留置場に拘禁された。その後、秘密裏に懲役3年の実刑判決を言い渡された。80代の両親は、何度も公安局に行って息子の解放を求めたが、理不尽に拒否された。悲しみと怒りのあまり、劉さんの父親は岐山県公安局の院内で倒れて、間もなく亡くなった。最後まで息子に会うことができなかった。
劉さんは1989年に車にはねられ、重度の脳外傷を負い、後遺症が残ったため、ずっと薬を飲んでいた。1999年から法輪功を学んで、劉さんは徐々に脳外傷の後遺症がなくなり、それ以来、病気に罹らなくなり、薬を飲む必要もなくなった。
法輪功が弾圧を受けた最初の数年間、劉さんは新疆のある出版社に勤めていたが、地元の610弁公室の関係者らに連行され、労働教養を科され、仕事を失った。それ以来、岐山県と祝家庄郷の政府関係者による嫌がらせを頻繁に受け、不当に拘禁されたこともある。
2020年9月27日、劉さんは畑仕事を終えて、家で休んでいたところ、岐山県610弁公室と国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の2台の車に乗ってきた警官らが、家の中に侵入して法輪功の書籍、携帯電話、DVD、プレーヤーなどの私有物を押収し、劉さんを岐山県公安局に連行した。4日後、劉さんは岐山県留置場に移送された。
一家の大黒柱である劉さんが拘禁されている間、80代の両親は何度も公安局に行って息子の帰宅を求めたが、理不尽にも拒否された。期間中、高齢の母親は病気で入院し、手術を受けた。退院後、再び留置場に行き、やっとオンラインで息子との対面ができた。2021年6月の小麦の収穫時期に、両親は再び公安局に出向き、小麦を収穫するため息子の帰宅を求めたが、拒否された。父親は悲しみと怒りのあまり岐山県公安局の院内で倒れ、その場で頭から血を流し、気を失った。身内に病院に運ばれた父親は、脳梗塞と診断されて10日間入院したが、治療費がないため退院した。父親は間もなく亡くなり、息子に会うことができなかった。
その後、劉さんは秘密裏に懲役3年の実刑判決を言い渡され、今なお拘禁されている。現在に至っても、親戚は父親の死を劉さんに伝えていないという。