天津市の高立娟さん 不当判決うけ母親の死に目に会えず
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 【明慧日本2021年10月3日】(天津市=明慧記者)天津市浜海新区(ひんかいしんく)の法輪功学習者(以下、学習者)高立娟さん(49歳女性)は優秀な女性教師であるが、懲役9年の実刑判決を不当に下され、罰金3万元(約51万円)を科され、8月25日に天津市女子刑務所に移送された。高さんの母親(70代)は9月4日に高さんと会えずにこの世を去った。

 2017年12月28日、同市大港勝利派出所の複数の私服警官は、高さんの自宅にあるビルの下で、車で出勤しようとしていた高さんを取り囲み、派出所に連行した。その後、警官と六合里の居民委員会(社区と呼ばれる居住地区を管理する自治組織)の10人以上が高さんの自宅のドアをノックして侵入し、家宅捜索した。

 高さんの母はその時にショックを受け、放浪生活を余儀なくされた。高さんの未成年の娘は残り、一人で母の帰宅を待っている。

 同日、天津市公安局は大量の警官を出動させ、区レベルの公安分局と管轄の派出所とともに、高さんを含む全市の学習者、計37人を連行した。そのうち、少なくとも14人が逮捕され、12人は最高11年の実刑判決を科された。判決を受けた学習者には、李永泉さん(11年)、高さん(9年、3万円)、黄俊娟さん(7年6カ月)、高建玲さん(7年6カ月)、高玉明(6年)、呂厚芬さん(5年6カ月)、徐雪麗さん(4年6カ月)、楊芸響さん(4年)、周厚美さん(4年)、馮俊苓(3年6カ月)、金芝さん(3年)、何貴栄さん(2回の裁判の判決結果は不明)がいる。

 2019年6月24日、天津市浜海新区裁判所は高さんを裁判にかけ、2人の弁護士が出廷して無罪弁護を行った。これに先立ち、同裁判所は3度にわたって高さんを裁こうとしたが、いずれも証拠不十分で取り消された。弁護士は、「十分な証拠がない場合は、3回以上の繰り返しの証拠採取はできない。前回の証拠採取は3回以上のため、今回のいわゆる証拠は無効だ」と主張した。それでも裁判官は、「上からの命令だから」と言い、高さんに判決を下した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/21/431519.html)
 
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