二度不当判決を下された郭鴻雁さん 迫害されて死亡
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 【明慧日本2021年10月22日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・郭鴻雁さんは、法輪大法を堅持し続け「真・善・忍」に従って実践していることを理由に、2回も連行され、4年以上刑務所に拘禁された後、2020年4月30日に無念な思いを晴らせないまま死亡した。享年51歳。

'郭鸿雁'

生前の郭鴻雁さん

 郭さんは、2004年に法輪功を学び始めた後、心身ともに健康になっただけではなく、より優しく、他人のために考えるようになった。郭さんは以前、ケーキ屋を経営しており、その誠実さと信頼性がお客さまに認められ、賞賛され、来店する顧客が多かった。

 2009年9月9日正午、郭さんは瀋陽市瀋河区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と二経街派出所の警官らに連行されて家宅捜索を受け、3万元(約53万円)以上の店の運営資金および大量の家財を押収された。家族が押収された家財のリストを求めた時、瀋河区国保の警官に拒否され「後日に判決文を読みなさい」と言われた。

 2010年4月21日午前10時、瀋河区裁判所は郭さんに対する裁判を行い、郭さんの母親と叔母だけが傍聴を許可され、当日の法廷では結果を出さなかった。 5月31日の午後、郭さんは懲役1年の実刑判決を宣告され、2010年10月15日に自宅に戻った。

 2014年4月24日午前、郭さんはいつものように新しくオープンしたケーキ屋に出勤したところ、ナンバープレートのない車から降りてきた3人の男性らに、車の中に引きずり込まれた。この残虐な行為を目の当たりにした商店の経営者や歩行者は、みな憤慨し「中国共産党の関係者は人間性がない」と非難した。

 郭さんは再び連行された後、郭さんの両親は心身ともに疲れ果てて、ケーキ屋を経営する余裕がないため、低価格で店を売却した。

 2015年3月19日、瀋陽市の瀋河区裁判所は、郭さんを含めて3人の学習者に不当な判決を下した。郭さんは懲役3年の実刑判決を言い渡され、遼寧省女子刑務所に拘禁された。

 郭さんは法輪功を放棄しないため、寝具のない板のベッドに寝かされていた。寒い冬には、受刑者は大きな厚手の掛け布団をかけ、小さな掛け布団を重ねて、さらに湯たんぽを抱えて寝ることもあるが、それでも夜中に寒さで目が覚めた。そのような状況下で、郭さんは一年中、板のベッドで寝ていた。

 郭さんは、長時間しゃがむ姿勢を強制されたため、重傷を負い、歩けなくなった。また、温かい水を使わせないため、冬には冷たいシャワーを浴びなければならなかった。長期間入浴させず、洗髪することも許されなかったため、郭さんの髪はゴワゴワになった。ある日、郭さんがシャワーを浴びていたところ、受刑者らが洗面器で次々と冷水をかけ「お前は汚い精神病だ、しっかりと洗え!」と嘲笑した。このようなことは、刑務所では珍しいことではなく、日常茶飯事におこなわれているのである。

 2017年4月、郭さんは冤罪を終えて帰宅したが、夫に離婚を申し込まれた。これは郭さんにとって、大きな打撃であった。2020年4月30日、郭さんは長い闘病生活の末、苦痛の中で死亡した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/17/432616.html)
 
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