蘇州市14人の学習者が連行され5カ月以上が経過
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年10月31日】(江蘇省=明慧記者)蘇州市の200人以上の警官が、2021年5月10日午前6時、私服を着用して民間の普通乗用車を使用し、一切の法的な手続きもなく、同市の15人の法輪功学習者(以下、学習者)の自宅に押し入り、家宅捜索と連行を行った。現在、嵇勇さん、潘寧さん、袁恵芬さん、趙海波さん、崔萍さん、梅紅娟さん、呉小明さん、董婉玉さん、朱瑩さん、常錚さん、李守潔さん、韓桂香さん、姬翠平さん、小雯(音)さんの14人が5カ月以上にわたって行方不明のままである。学習者・朱秋玲さんは、半月間拘束された後、帰宅した。

 2021年5月10日以来、14人の学習者の家族と親族は、仕事を休んであちこち駆け回って、尋ねた結果、これらの学習者が常熟市服装城派出所の管轄地域内のホテルにある秘密収容所に拘禁されていることが分かった。今回の迫害の画策者は、蘇州市政法委書記・許美健、蘇州市公安局長・江海、蘇州市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)および610弁公室である。

 情報筋によると、ホテル内の秘密収容所には、300人以上の警官、補助警官、スタッフが配置され、20台以上の警察車両が装備されており、毎月の予算は200万元(約3558万円)以上に達しているという。一人一人の学習者は、毎日12人の警官(補助警官を含む)による24時間絶え間ない監視下に置かれている。ここでは、警官らが法律の制約を受けることなく、学習者に対して「転向」を強要し、身体を破壊する注射や毒薬を任意に使用することができる。

 現在、一部の学習者の弁護士が捜索と面会を求めているが、服装城派出所と国保の関係者は、様々な方法で妨害、阻止している。

 (一)梅紅娟さんの弁護士を困らせる

 2021年7月8日午前9時、梅紅娟さんの弁護士と家族4人が、服装城派出所に行き、梅紅娟さんとの面会を求めた。派出所の所長は「面会が可能であれば、48時間以内に弁護士に連絡する」と言い、すぐにその場から離れた。

 翌日、2021年7月9日午後2時頃、所長は、梅紅娟さんが書いた「弁護士との面会を拒否する」というメモの写真を弁護士に見せ、サインを求めた。弁護士は、そのメモの信憑性を疑い、原本の確認を求め、直接に担当者との面会を要求した。所長は自分が案件の担当者であると言った。

 家族と弁護士が何度も交渉した結果、国保の警官・高翔は、梅紅娟さんと娘の通話を許可した。電話で梅紅娟さんは、圧力の前で「弁護士を拒否する」というメモを書いたことを後悔し、オンラインビデオを通して弁護士と会うことに同意した。

 (二)董婉玉さんと弁護士の面会がわざと5時間延ばされた

 2021年7月17日午前9時、董婉玉さんの弁護士は服装城派出所に行ったが「案件の担当者は午後2時までいない」とある警官に言われた。後で分かったが、その警官はまさに担当者本人であることが判明した。遠くから駆けつけた弁護士と家族は、仕方なく5時間も待たされた。

 (三)面会に行った常錚さんの弁護士が阻まれた

 2021年8月5日の朝9時、常錚さんの弁護士は、面会の手続きを服装城派出所の担当者に渡したところ、担当者は2人の補助警官を呼んできた。彼らは資料を読んだ後「この面会手続きは不合格だ」と言った。ここで注意すべきことは、補助警官は資料を見る権利を持っていないということである。

 その後、所長が来て「焦東蘭は常錚の親族であることを証明できるのか?」と聞いた。弁護士は法律に基づいて説明すると、5人の警官は答えられなくなった。

 弁護士はさらに「案件の担当者として、この基本的な法律上の常識を知らないということはありえません」と言った。警官は「法律は法律、ここの派出所にはルールがあり、ここのルールに従わなければならない」と主張した。50分以上も交渉していたが、進展がないため、最後に弁護士は「一体何が必要ですか?」と聞いた。警官は「地元の派出所で、焦東蘭は常錚の親族であることを証明する書類を作りなさい」と答えた。

 翌日、親族の焦東蘭は地元の派出所に行き、親族証明書の発行を依頼した。 しかし、担当者は「あなたが常錚の親族であることを証明することはできない」と返事した。

 弁護士はその場で「弁護士を雇うのに、親族でなければならないという規定は、法律にはありません」と述べた。弁護士と応対する副所長は「法律なんてどうでもいいから、ここでは親族でないと駄目だ」と答えた。

 (四)面会を求めた呉小明さんの弁護士は拒否された

 2021年9月29日午前9時、呉小明さんの弁護士は、家族と共に服装城派出所に着いた。弁護士は法的な手続きを提示し、呉小明さんとの面会を求めたが、警官は「責任者は会議中だ」と言って、その場から去った。

 長い時間が経って、弁護士が再度求めたとき、警官は「国保に行くべきだ」と言った。弁護士は「それは法的な流れではありません」と言い、派出所の違法行為を訴える覚悟で110番をかけた。その時、所長は2階から降りてきて、弁護士に「ちょっと待ってくれ」と言った。

 弁護士が20分ほど待っていると、所長は再び2階から降りてきて「呉小明との面会は午後2時まで待たなければならない」と弁護士に告げた。

 弁護士と家族は午後1時45分まで外で待っていた。その時、警官は弁護士を呼び出し、メモ用紙を渡してくれた。用紙には「私、呉小明はすべて自分で弁護したい、当分の間、弁護士は必要ない、ありがとう」と書いてあり、手形も押してあった。

 弁護士がメモ用紙を読み終えると警官はとっくに消えてしまった。

 そこで、家族と弁護士は、再び服装城派出所にやってきたが、担当者の姿が見えず、他の警官は「今は担当者がいないので、受付できない」と言った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/21/432750.html)
 
関連文章