河南省南陽市の医者・王偉さんを刑務所に拘禁
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 【明慧日本2021年11月3日】河南省南陽市の法輪功学習者・王偉さん(55歳男性)(以下、学習者)は2019年8月30日、警官によって連行され、南陽市留置場に拘禁された。2020年12月30日、宛城区裁判所は王さんに懲役9年の判決を宣告した。判決を不服とした王さんは控訴したが、却下され、そして、2021年10月11日、鄭州刑務所に収容された。王さんと同じ日に連行され、判決を下された学習者は27人もいる。

 王さんの家族は収監の通知書を受け取った。「刑務所に入って厳格管理期間2カ月は、家族と面会ができない。刑務所が指定した建設銀行しか入金を受け付けない。ネット銀行を使ってはいけない」という規定がある。

 王さんは南陽市第一人民病院口腔科の医者である。「真・善・忍」への信仰を堅持しているため、中国共産党が法輪功を迫害して20年来、数回も連行・拘禁などの迫害を受けた。

 2007年5月15日、王さんは患者に法輪功が迫害されている事実を話したため、病院の保衛科と党弁公室の人員、南陽市公安局臥龍支局の警官3人に病院から連行された。警官は王さんの家の鍵を奪い取り、王さんの家に行き、家宅捜索をした。

 2010年11月13日午前、王さんは病院の3階で仕事中に、病院の党弁公室の主任・何立青から電話で1階に速達を取りに行くようにと呼ばれた。王さんは1階に降りると、南陽市政法委員会の副書記などの警官に連行され、南陽市建設東路金地源ホテルに設けた洗脳班に送られた。

 2019年4月、南陽市公安局は同市の学習者に対して、監視、盗聴を行った。7月から、警官は学習者の家に行き、戸籍簿、身分証明書を出させて表に記入させ、写真を撮るなどの行為をした。同年8月29日夜10時、警官は南陽市の郷と鎮に在住の学習者の家へ行き、家宅捜索をして学習者を連行した。翌朝から、南陽市、区及び所属の各県の学習者に対して大規模な連行を行った。

 南陽市の学習者の家の隣の住民が朝3時過ぎ、公共トイレに行こうとし、ドアを開けると、20〜30人の警官に囲まれ、家に戻られないようにされた。5時過ぎ、警官の指示で、その住民が隣に住む学習者の家のドアを叩き、学習者がドアを開けた途端、警官に一気に入られ、家宅捜索をされ、連行された。また、ある学習者2人は朝5時過ぎ、ゴミ捨てにいこうとドアを開けると、まち伏せをしていた警官に家に入られて家宅捜索をされ、連行された。

 警官の今回の家宅捜索、連行で100人以上の学習者が迫害を受けた。王さんもその中の1人で、学習者・趙培元さんとともに南陽市留置場に拘禁された。2020年4月15日、王さん、趙さんなどの学習者の27人はともに南陽市宛城裁判所に提訴された。

 2020年8月11日、裁判所は学習者27人に対して、不当な裁判を行った。弁護士はみんな、裁判所が指定した人ばかりだった。裁判は午前から夕方6時過ぎまでかかった。

 学習者たちは法廷で自己弁護をして、司法関係者が法を知りながら法を犯した行為を暴露した。

 しかし、2020年12月30日、学習者27人はそれぞれ判決を言い渡された。趙さんは懲役13年と罰金5万元(約89万円)、王さんは懲役9年と罰金4万元(約71万円)の重刑を下された。学習者たちは控訴したが、2021年3月31日、南陽市中級裁判所は開廷せず、27人の控訴を却下したという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/29/432988.html)
 
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