イギリスの高校で法輪功迫害の実態を伝える体験
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文/ イギリスの大法弟子  

 【明慧日本2021年11月8日】私は子供の頃から母と一緒に大法の修煉を始め、今年で18歳になり、高校を卒業したばかりの法輪大法の弟子です。 この機会に、私が学校で法輪功の真実を伝えた体験をまとめ、同修の皆さんと分かち合いたいと思います。

 2019年、私は高校に入学しました。この学校に来たばかりの頃、イベントで英語の先生と偶然に出会いました。 先生との会話の中で私は、大法を実践したために私の家族は、中国共産党(以下、中共)から迫害を受けたことについて話しました。 先生はとても感動して、迫害の実態をクラスで話してみないかと言われました。

 先生は私のために授業の1時間を割いてくれたので、私は詳細なプレゼンテーションを用意し、原稿をプリントアウトしました。中共がいかに長年にわたり大法を誹謗中傷し、修煉者を迫害してきたかをクラスメートに伝えました。 当時の文学の授業が、たまたま独裁政権をテーマにしていたこともあり、学生たちはとても感動しました。 彼らにとっては、フィクションが現実になったように感じました。

 後になって、自分の至らなさを痛感したのは、署名できるウェブサイトのアドレスを明記しなかったことですが、全体的な効果はなかなか良いものでした。ある学生がのちに教えてくれたのですが、彼女は中共による人権迫害の論文を書いて、自分のEPQ(拡張プロジェクト資格)の文章にすることを決めたと言ってくれました。

 EPQとは1年間の独立したプロジェクトで、学生は論文を書いたり、研究をしたり、あるいは映画を作ったりするなど、幅広い選択肢から選ぶことができます。そこで私はひらめき、法輪功迫害の実態を伝えるドキュメンタリー映画を作りたいと思いました。

 映画作りはプロにとっては簡単ですが、私にとって難しいことだったのです。これまでに私の人生の中で最もドキュメンタリーに近い出来事は、以前、「伝奇時代チーム」で大家さん一家を取材した時の話です。

 私は独学で「i Movie」というソフトの使い方を学びました。 私が制作するドキュメンタリー映画は、迫害を受けた子供弟子への影響についてです。彼らは連行され刑務所で悪の警官に拷問されることはなかったのですが、幼い彼らは両親や家族の庇護を失い、どのようにしてこの残忍な社会の荒れ狂った風雨に直面して乗り越えたのでしょうか?

 先生やクラスメートからは無視やいじめを受け、親戚や友人からは無理解や煙たがられ、収入源がなく、他人の厄介にならなければならない寂しい生活を強いられています。彼らは中国でどうやって生きていたのでしょうか? たとえ 中国から脱出できても、子供の頃の悪夢は癒えない傷のようにつきまとい、治りにくい傷跡は簡単には消えるものではありません。

 この映画の中では、私とほかの子供弟子3人の身近な体験を描く予定です。 2人の同修が協力してくれることになりましたが、最後の1人がどうしても見つからなかったのです。 過ぎていく日々を前にして、とても不安になりました。

 師父の手助けに感謝します。ある活動の終了後、帰り道に年上の女性同修が今の自分の苦境を話しました。 そして私の話を聞いた彼女は、私たちと一緒に歩いていた同修の兄が、私が探していた人だと言ってくれました。 彼はとても熱心に協力してくれ、次の日には子供の頃の体験談を送ってくれました。

 ドキュメンタリー映画の制作が完了した後、EPQの先生に送りました。 彼女は、1回見てとても感動し、さらに3回見たそうです。 最終的に私のEPQは、ドキュメンタリー映画に、真実のプレゼンテーションが加わり、2点プラスされ満点となり、ランクAを獲得しました。

 その後、私は映画を初等部から高等部まで、学校の生徒の4分の1を担当している西部学部長に送ることにしました。私は先生にこの ドキュメンタリー映画が私自身の体験を語っていることを告げました。このように話せば、先生は注意深く中共の法輪功迫害の実態を知ることができると思いました。先生は快く承諾してくれました。

 初めは、フラッシュメモリーに入れて渡したところ、先生は「画像は見えないけど、ほんの少しだけ音声を聴くことができました」と言ってくれました。 これは邪悪の妨害に違いないと思いました。 正念を持って私はコピーを取り直して先生に再度渡しました。今度は私のドキュメンタリー映画を無事に見ることができました。

 先生と同僚はこの作品を見てとても感動しました。 先生はすぐに、自分の担当する生徒たちにこのドキュメンタリー映画を見せたいと、声をかけてくれました。私が 卒業する前夜、その先生は私の学生レポートに、「中国人難民である彼女のドキュメンタリー映画は非常に説得力があり、時には中国で迫害されている人々の声を代弁しているように感じられ、彼女は自分の作品を誇りに思うべきです」と書いてくれました。

 その後、友人たちに自分のドキュメンタリー映画を見せたところ、無関心な人もいれば、感動して涙を流す人もいました。言わなければならないのは、あまり親しくない同級生が突然、私のドキュメンタリー映画を見たいと申し出てくれたことです。騒がしくて字幕しか読めない環境だったにもかかわらず、彼女は熱心に見てくれました。

 ドキュメンタリー映画を作る過程で、私はよく人心が現れました。 EPQを作ることは、受験する大学に注目されるためだと言う人もいます。あなたは経済学部を志望しているのであれば、経済学に関するEPQを作るべきです。これを作ることが、将来、法律や政治を勉強するためだと思っていました。

 経済学部を志望する他の人に追い越されたくないと思い、くじけてしまうこともありました。 その後、慈悲深い師父が私を啓発してくださったのでしょうか、夢の中では私が受験したすべての学校が不合格となり、私にとって最も嫌いな人が合格したのです。

 心の中に毒蛇が巣をつくっているような、嫉妬している夢を見ました。 この人は現実にも存在していて、経済学部を受験することになっており、経済学に関連するEPQを書いています。私は表面上では何も思っていないように見えますが、実際に内心では彼女のことが好きになれず軽蔑していて、彼女と私は生まれつき相性が悪いと思っていました。

 夢から目が覚めた私は、師父が『轉法輪』でおっしゃったことを思い出しました。

 「真に道を修める人同士でも互いに認めないことがありますが、闘争心を無くさなければ、嫉妬心が生じやすいのです」[1]

 「物語りを一つお話ししましょう。『封神演義』の中の申公豹は、姜子牙のことを年も取ったし能力もないと見ていましたが、しかし元始天尊はこの姜子牙に神を封じさせました。申公豹は心の均衡が保てなくなりました。『なぜ彼に神を封じさせるのか? この申公豹のすごさといったら、俺の頭は切り落とされても元通りに戻せるのだ。どうして俺に神を封じさせないのか?』と、彼はこの上なく嫉妬して、いつも姜子牙の邪魔をしたのでした」[1]

 私は突然、私の闘争心が非常に強いことを意識し、幼い頃『轉法輪』を学んでいた時、師父は「常人社会に来ている間は、ちょうどホテルに泊まるようなもので、しばらく滞在したら、たちまち去っていくと言われます。ところがこんな場所に未練がありすぎて、自分の家を忘れてしまっている人がどうしてもいるものです」[1] とおっしゃいました。

 子供の頃から深く体得したことですが、大人になっても本当にこの場所に、未練をもつようになり、良い大学、良い学部に入り、将来、給料の良い仕事に就いて、出世することを毎日考えていました。 私は私の人心と愚かな欲望に気付き、それらは私ではなく、それを考えると信じられないほど気分が悪くなり、不快感を覚えました。早くそれらを取り除かなければなりません。

 今年の夏休みに、同級生が「遊びに行きたい」と言っていたので、「中華街」に行くことを提案しました。そこは真相を伝える拠点があるからです。そこへ行くと、紛れもなく聞き覚えのある煉功音楽が聞こえてきて、故郷に戻ったような気分になりました。 英語が話せない年配の女性同修が、熱心にビラを配っていました。 友人の一人が目を丸くしているのが見えたのですが、それとも目が大きいから見間違えたのか、いつもより白目が多かったように感じました。

 このときの私はあまり嬉しくなく、常人の情の恥ずかしさがありました。  しかし、これらは人心であることを直ぐ気づき発正念をしました。 そして私は、自分の体験から話し始め、とてもスムーズに真実を伝えることができました。彼女たち全員が迫害反対の署名をしました。 この時、今までずっと感じていた自分本位と悪の一面が多く取り除かれ、体が軽くなってとても気持ちよく感じました。

 私は自分があまりにも利己的で、潜在意識の中で法輪功迫害の実態を伝えることは圓満成就するために、必ず行わなければならないと思ってはいましたが、師父の法を正すのを手伝うのではなく、私と縁のある生命、その生命が代表する天体世界を救うことではなかったのです。

 師父はおっしゃいました。「利己は今までの宇宙の根本的な属性であり、成住壊滅、生老病死もこの属性によって必然的になったのです。将来の法は圓容であり、公のためのものです。宇宙の根本的な属性の変化によって、宇宙の過程、生命の特徴にも根本的な変化が生じました。宇宙の根本的な属性は宇宙の根本的な状態を左右しています。生命が不純になり、ひいては腐敗堕落した生命が落ちてしまうことは、成住壊滅によって引き起こされたことです。成住壊滅自体は宇宙の根本的な属性によって左右されていますが、宇宙の根本的な属性とは直接的な関係はないようです」[2]

 ふと気づくと、偽りの自分の私心がこんなにも強くなってしまい、こんな私がどうして師父の人の済度を手伝うことができるでしょうか? !  私には毎日、株や金融のニュースを読む時間はたっぷり使い、修煉の時間が少なくなり、これは勉強が好きなのではなく、利益への執着に誘惑されたのです。 私は毎日の学法や法の暗記の時間を増やし、遅れた分を取り戻したいと思います。

 私は今年の9月に大学に入学し、間もなく就職活動を迎えます。 そのため、就きたい仕事のためにこの3年間どのように準備すればいいのかを記録するために、専用のノートを用意しました。時間がたつにつれ、私はノートに書く回数が増えていき、利益の心がどんどん膨張していきました。 私は自分の根本的な執着心が「利益の心」だと分かっていましたが、しかしそれを捨て去るのはもったいないと思いました。

 ずっと師父の『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法法』を学ぶまで、その考えが続きました。師父は、「皆さんがこの世で行ったこれらのことは常人が普段行っていることと非常に似ているように見えますが、実は大法弟子の基点、目的は、常人とまったく違います」[3] と説かれました。私は突然悟ったのですが、投資業の仕事をするときは、常人のように名声や富を求めて競争するのではなく、自分の道を正しく歩むことです。

 以前の私は、子供弟子は将来の仕事を探すためにしっかりと法を学ぶ必要がある、と考えていました。 私は、仕事を良く行うことと、名誉・財力ともに手に入れる仕事に就くことを混同していたことに気づきました。

 ある日、母方の祖父母から大学受験のための奨励金を渡されました。私自身は買いたい物がなく、たまたま我が家は改装中なので、私は金の半分を家に渡しました。

 夜になって母から褒められ、私には利益の心がないと言われました。しかし、私には利益の心が強かったのではないでしょうか? これは私の根本的な執着心で、なぜないと言われたのでしょうか?  この時私は急にはっと悟りました。いけない! 私が執着していたのは、小さな利益に過ぎず、実のところもっと大きな利益に執着していたのです!  正確に言うと、私が執着していたのは利益の心によって持たらされた虚栄心、顕示心、復讐の心、刺激を求める心、常人の良い生活をしたい心、名利を求める心、人に従属したくない心、貪欲と欲望を満たす心、常人の中で成功したい心、生活の質に執着する、などなどで、これは本当に恐ろしいことです。私には一つの執着心しかないと思っていましたが、ゴミ袋を開けたようにたくさんの汚いものがありました。これらの執着心が圧縮して表面上では利益の心しか見えず、これらの執着をずっと見つけられず、最初に考えていた混同ではなかったのです。

 私は夢を見ました。それは私がはっきりと覚えている数少ない夢の一つです。 多くの同修と同じように、私も高校入試中に突然意識を失って気絶し、目が覚めたら他の人は数学まで答えていたのに、私は経済の答えが終わっていませんでした。私は試験を監督する先生に自分の状況を伝えようとすると、「外に出て話せ」と言われました。この時私はふと気づいたのですが、私の携帯電話の電源が入ったままになっていて、カンニングをしたと思われ、私は見られないように電源を消そうとしましたが、どうしても切れませんでした。そして携帯電話を袋に入れようとしましたが入れられず、しかし監督の先生は何も言いませんでした。「この後、通常は許されないことだが、特別な時期にあって再試験を許可する」と監督の先生から言われました。私はすぐに目が覚め、私が以前に行った非常に悪いことに執着しないように、常人の心に振り回されたりせず、急いで勇猛邁進するよう、慈悲深い師父からの啓発だと悟りました。 その朝、目を開けた瞬間、私の心の中には「佛の洪恩」という四つの大きな文字が現れました。

 個人の浅はかな悟りです。不適切なところがあれば、慈悲を持って指摘して下さい。最後に師父の『洪吟』の『泰山に登る』を同修の皆さんと学びたいと思います。

 よじ上る高き階 、千尺の路 
 うねりて険しきこと、歩み難し
 振り返れば、正法を修するが如し
 天半ばに停まれば、得度し難し
 恒心をもって足を挙ぐ、万斤の腿
 苦を忍び、精進して執着を去る
 大法の弟子 、千百万
 功成にな って圓満し、高き処に在り

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の著作:『各地讲法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法法』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/29/433002.html)