大連市の張翠さんは懲役2年6カ月の判決を下される
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 【明慧日本2021年11月25日】大連市の法輪功学習者・張翠さん(50代女性)は2020年9月16日、高新園区公安支局所属の龍王塘派出所の警官に連行された。そして、2021年9月16日、甘井子(かんせいし)区裁判所は張さんに対して、オンラインで不当な裁判を開廷した。11月上旬、張さんは懲役2年6カ月と罰金2万元(約36万円)の判決を言い渡された。

 甘井子区辛寨子街道に在住の張さんの夫は、工事中に事故に遭い、数年前から寝たきり状態になり、自立生活ができなくなった。それから、張さんは毎日、夫に食事、寝返り・排便・入浴などの介助をしなければならない。その上、姑(80代)の世話もしなければならない状態である。

 張さんは「法輪功を学んで、法輪功の教えの『真・善・忍』に従って、自分を律しているため、介護は大変ですが、恨みも後悔もしないで夫の世話をしています」と話した。

 しかし、良妻賢母で親孝行な張さんは、中共当局に迫害を加えられた。

 2020年3月26日夕方、張さんの家の前でまち伏せしていた龍王塘派出所の警官は張さんを連行し、張さんの家を家宅捜索した。家宅捜索のとき、警官は寝たきりの張さんの夫を見たにもかかわらず、張さんを連れ去った。翌日の午後、張さんは辛寨子派出所に移送され、そこの派出所の警官から「大連市公安局高新園区支局からの居住監視決定書」を渡された。

 2020年9月16日朝、龍王塘派出所の警官は、張さんの娘を派出所に呼び出し、張さんの臨時住所に連れて行くように強要し、そこにいる張さんを連行した。当日の夜、高新園区検察庁の検察官は龍王塘派出所に行き、張さんに不当な逮捕状を発布した。

 2020年9月18日、張さんは大連市姚家留置場に送られ、拘禁された。介護人の張さんがいなくなり、夫は養老施設に送られた。

 2020年10月30日、張さんの案件は大連市甘井子区検察庁に渡された。11月25日、張さんは検察から同区裁判所に起訴された。そして、2021年6月、張さんは年金の支給も停止された。

 張さんの娘は仕事をしているため、休日しか父親に会えなかった。苦しい父親の姿を見て、娘は「私たちの家庭事情に基づき、母親を一日も早く解放するようにお願いします」という手紙を司法関係者に郵送した。

 しかし、2021年9月16日、裁判所はオンラインで張さんに対する裁判を行った。

 法廷で、張さんは「規定によると、14種類の邪教に法輪功はまれていません。ですから、私は罪を犯していません。解放して下さい」と話した。公訴人は法廷で、張さんが法輪功の資料を所持していることを通報されたと言った。それに対して「法輪功は邪教ではないので、良い人を迫害するのはやめて下さい」と張さんは反論した。

 弁護士は「法律に信仰の自由という規定があります。法輪功は邪教ではないので、当事者は無罪です。釈放して下さい」と、張さんの無罪を主張し、張さんの家庭事情も説明した。

 しかし、2021年11月上旬、甘井子区裁判所は法律を無視して、張さんに判決と罰金を下したという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/14/433607.html)
 
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