遼寧省80歳の呉淑珍さん 裁判所に不当起訴される
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 【明慧日本2021年11月27日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省朝陽市の法輪功学習者(以下、学習者)呉淑珍さん(80)は6月11日、向陽公安支局の警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで帰宅したが、その後、竜城区裁判所に起訴された。

 朝陽市の政法委員会(治安・司法などを統括する機関)と市公安局は6月11日、朝陽市の各支局に警官を出動させ、20人以上の学習者と家族を連行するよう指示した。連行された学習者の自宅はすべて家宅捜索され、警官は大量の私物と現金を押収した。一部の学習者は「保証人を立てて尋問を待つ」として帰宅したが、押収された家財はほとんど返還されていない。

 6月11日、自宅にいた呉さんはドアをノックする音が聞こえたので、開けてみると、正体不明の一団が入ってきた。彼らは身分証も提示せず、呉さんの家にあったすべての法輪功の書籍、プリンター、パソコン、1000元の現金を押収し、呉さんを朝陽市向陽公安支局に連行した。長時間の取り調べを受けた後、呉さんは「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで帰宅した。

 家に着いた後、ショックを受けた呉さんは、県外に住む息子の家にしばらく滞在しようと思った。新幹線の駅に着いて切符を買うために身分証明書を見せたところ、鉄道警官によって身体をチェックされ、所持していた真相紙幣(法輪功の文言が書いてある紙幣)を探し出したため、連行された。鉄道警官らが呉さんを連れて、呉さんの家に行き家宅捜索を行ったが、家の財物がすでに残さず押収されたため、鉄道警官らは何も得られなかった。

 向陽公安支局は政法委と市公安局の監督のもと、呉さんの案件を竜城区検察庁に提出し、最終的には竜城区裁判所に回した。期間中、検察庁と裁判所の関係者は度々嫌がらせを働き、「子供の仕事に影響が及ぶぞ」と言って、呉さんに法輪功を放棄させるように強要し、圧力をかけた。

 しばらくして、竜城区裁判所は「11月12日に開廷する」と呉さんの息子に知らせた。当日、呉さんは息子と一緒に向陽公安支局に行った時、2人の女性警官がいた。2人の警官は「真・善・忍」の信念を諦めるように呉さんを説得した。呉さんは、「私がこんなに年になっても元気でいられるのは、すべて法輪功のおかげです。私は40代の頃から重度の気管支炎を患い、息ができないことが多く、冬になると入院しなければなりませんでした。他の病気もありましたが、法輪功を学んですべて治りました。私はこんな年になっているのに、もし私に法輪功を学ばせないなら、私を死なせることになります」と言った。それを聞いた2人の警官は、「電話で上司と相談してみた、また今度考えると指示された」と言い、それ以上は何も言わなかったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/21/433845.html)
 
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