【明慧日本2021年11月29日】長春市の法輪功学習者・張子友さんは中国共産党(以下、中共)に不当に懲役6年の実刑判決を下され、迫害により死亡した。張さんは2017年11月22日に吉林省公主嶺刑務所に拘禁され、迫害を受けて体を損ね自立できなくなっていた。家族は張さんの釈放を求めたが、刑務所は様々な口実で釈放しなかった。張さんは3年と10日間にわたり冤罪で迫害され、2020年12月13日に同刑務所で亡くなった。
法輪功学習者の張子友さんは、今年68歳の男性。吉林省長春市淨月開発区新立町に在住。2017年4月13日、私服警官が張さんの自宅を訪れた。張さんは道を尋ねに来たのだと思いドアを開けると、私服警官は「家を買いたいのだが、売り手(張さんの隣の家)の電話を知っているか」と尋ねた。張さんが「分かります、家の中にあります」と答えると、その私服警官も家に入り、オンドルに座った。張さんが隣人に電話をかけて状況を話すと、隣人は「息子と娘に相談して、2、3日後に返事します」と言った。私服警官は部屋に法輪功の本『轉法輪』や光ディスク、壁に「法輪大法は素晴らしい」と貼ってあるのを見て、2、3日後にまた来ると言って帰って行った。
翌日午前9時、私服警官が戻ってきて再度「家を買う」と嘘をつき、張さんの家にやって来た。張さんが「隣人は、家は売らないそうです」と言うと、「それなら、あなたの家はどうか」と警官は言った。そして6、7人の私服警官が入って来て、勝手に家宅捜索を始めた。不当にも光ディスクや法輪功の本『轉法輪』、プリンター、2台のノートパソコン、プリント用紙などの私物を押収すると、押収品と一緒に張さんの写真を撮った。
警官はコンピュータから1部の資料を印刷して、強制的に張さんに署名させようとしたところ、張さんはこう言った。「邪教組織(中共が本当の邪教だ)の書類にはサインできません。拘留届にもサインできません。私は法を犯しておらず、罪も犯していません。中国の如何なる法律にも、法輪功が違法であるとは書かれておらず、学習者の資料の作成や配布を違法行為だとする法律はありません。これらはすべて合法なのです」
すると警官(警察官バッジ109876)は、強制的に張さんを身体検査に連れて行った。医師は最高血圧が200、最低血圧は110と診断した。続いて張さんは強制的に双陽第三留置場に連行された。そこで再度身体検査を強制されたが、最高血圧は220、最低血圧は116だったため、同留置場は受け入れを拒否した。
警官は張さんに「翌日派出所に来るように」と張さんの息子に電話をかけさせた。夜の9時になると警官は張さんを幸福大通り派出所に連れ戻し、一晩拘束した。
翌日、張さんの息子は派出所を訪れた。警官は張さんの息子に保釈申請書に署名させようとした。張さんは署名しないでといい、「私の息子は10数年1人で生活しています。私が修煉していることとなんの関係があるでしょうか?」と言うと警官は「あなたが煉功していても、あなたの息子とは関係ない。しかしあなたが逃げたら関係があるのだ」と脅した。張さんの息子は父が迫害されるのを心配し、しかたなく署名した。その後、張さんは自宅に戻った。
しかし、中共による張さんへの迫害が止むことはなかった。2017年10月17日、張さんは再び幸福道派出所の警官に連行された。
2017年11月1日、ハイテク産業開発区裁判所は張さんに不当にも懲役6年の実刑判決を下した。
張さんは第三留置場に連行され身体検査されたところ、結果が基準に満たなかったため、同留置場は受け入れを拒否した。張さんは再び幸福道派出所の警官に連れて行かれたが、断食して迫害に抵抗した。2日後に自宅に帰らされたが、2017年11月22日、吉林省公主嶺刑務所に拘禁された。
2000年、張さんは法輪功迫害の実態を明らかにするため、北京に赴き横断幕を掲げたことで朝陽溝労動教養所で2年間、労働による再教育受けていた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)