【明慧日本2021年12月7日】広東省広州市の法輪功学習者・劉金煥さんは、法輪功を信仰していることを理由に、2020年5月18日、番禺区公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と中村派出所の警官に連行され、番禺区拘置所に拘留された。2021年11月16日、海珠区裁判所から懲役4年の刑を言い渡され、5000元の罰金を科された。劉さんは法廷で、不当な判決を受け入れられず、控訴すると言う。
劉金煥さん |
劉さんは、2020年5月18日、法輪功とコロナウイルスの流行に関する情報資料を配布したとして通報され、連行された。以来、劉さんは番禺区拘置所に拘束されている。
番禺区検察庁は、6月16日に劉さんの逮捕を承認し、8月に海珠区検察庁に事件を転送した。劉さんは9月下旬に起訴され、海珠区裁判所に移送された。海珠区検察庁と海珠区裁判所は、2018年から広州地域のほとんどの法輪功事件を扱うことになっている。
劉さんは、2020年11月12日に出廷した。検察官の林継深は、5月6日の夜に自家用車のドアハンドルに法輪功の情報資料を置いたとして劉さんを告発した。しかし、証人の李暁芹の証言によると、5月6日の午前6時にはすでに資料があったので、李が見つけた資料は劉さんが配布したものではないことがわかった。
劉さんに対する検察側の証拠には、警官が劉さんの自宅から押収したと主張する1000枚以上の法輪功のチラシも含まれていた。しかし、そのチラシは、警官が提出した押収リストには掲載されておらず、4カ月後の2020年9月、公安局は劉さんに、まだ1000枚以上のチラシがあると告げ、また、警察署は法律で定められているように、そのチラシを劉さんに確認することもしなかったため、証拠としてそれらはすべて無効であったという。
劉さんの2人の弁護士は、劉さんのために無罪を主張した。彼らは、中国では法輪功を犯罪とする法律はないと強調した。検察官は劉さんを「法の執行を阻害した」と非難したが、どの法律の執行がどのように阻害されたのかを示す証拠を提示しなかった。
裁判官は、弁護士の弁明を無視して、劉さんの私物から押収した物品の数と、劉さんが配布した資料の数について、検察官の主張を繰り返した。
裁判官は、11月16日、劉さんに懲役4年の判決と5000元の罰金を言い渡した。劉さんは現在、この判決を不服としている。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)