黒竜江省ジャムス市の康愛芬さんが迫害死(一)
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 【明慧日本2021年12月9日】黒竜江省ジャムス市の法輪功学習者・康愛芬さん(女性)は2021年6月17日、同市前進公安分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に自宅から連行され、家宅捜索を受けた。その後、康さんは強制的にジャムス市留置場に送られた。留置場で迫害を受けた康さんには重度の心臓病の症状が現れ、全身が腫れ、両足で立つことができず、歩けなくなった。さらに両目もほぼ失明し、呼吸困難で危篤状態に陥った。そのために帰宅させられ「居住監視」状態となった。

 以降、司法関係者らが繰り返し康さんの自宅で嫌がらせをし、康さんを裁判所に連行したこともある。心身ともに苦しめられ,康さんは帰宅して3カ月後の2021年11月18日に死亡した。その3日前、向陽検察庁の男女2人と前進公安分局の警官1人が康さんの自宅を訪れ、「被疑者の訴訟権利に関する通知」を康さんに渡し、サインを要求した。

'康爱芬近年照片'

康愛芬さん

'康爱芬被迫害得全身浮肿,双腿不能站立行走。'

迫害により腫れた康愛芬さんの足

 康さんは1958年2月17日生まれ、戸籍上の住所は黒竜江省ジャムス市前進区林海コミュニティだったが、同市前進区駅前南校区にも住んでいた。重度の小児麻痺を患っていた康さんは、法輪功を学ぶ前は尿毒症と肺結核を患っていた。病院の治療でも効果が現れず、尿失禁でいつもズボンが濡れていた。しかし1996年4月に法輪功を学び始めると、その後は病気が完治した。

 20数年来、心身ともに健康で、短気だった康さんは優しい性格に変わり、良妻賢母で親孝行な娘になった。康さんの変化を目の当たりにした両親や兄弟も、法輪功を学び始めた。

 しかし、1999年7.20、江沢民グループは法輪功の迫害を開始した。それ以降、康さんは少なくとも7回にわたって連行され、労働教養処分1回、洗脳班に送られたこともあり、かなりの経済的損失も受けた。

 一、北京への陳情で連行される 

 2000年2月1日、康さんは他の法輪功学習者(以下、学習者)4人と共に北京へ行き、法輪功の陳情をした。そのため、警官にジャムス市に送還されて留置場に拘禁された。

 留置場の環境は非常に悪かった。小さな部屋に30人も入れられ、学習者を罵る警官の声が毎日響いた。毎日の食事は、豚の餌となる糠で作った円すい形の蒸し物で、夜は寝る場所もなく、座るしかなかった。康さんは、そこに50数日間拘禁されていた。

 警官は、康さんに労働教養処分を下すと家族を脅迫した。家族は仕方なく1000元で警官にご馳走したり、7000元の罰金を支払ったりした。康さんは解放された。

 二、法輪功の真実が書かれた資料を配布したとして、2回目の連行

 2001年2月13日、法輪功の真実が書かれた資料を配る際、康さんはジャムス市永紅公安分局の警官に連行された。その後、警官は康さんの家族から3000元をゆすり取り、康さんを解放した。ジャムス市向陽公安分局の警官は康さんの家が裕福と聞き、お金のために康さんを連行しようとした。康さんは迫害から逃れるため、家から離れるしかなかった。

 三、3回目の連行

 2002年4月、ジャムス市の多数の110巡回警官が康さんの自宅を取り囲み、断水させ停電もさせた。家にいる康さん夫婦は飲食ができず、子供も家に帰れず親族の家に身を寄せるしかなかった。警官らが撤収した後、余儀なく放浪生活を強いられた康さんは、姉と妹の3人で他の所で家を借りて生活した。

 しかし、警官は康さんの夫(法輪功を学んでいない)を尾行して康さん姉妹の住所を見つけだした。そして5月15日夜8時過ぎ、10数人の警官が康さん姉妹の家のドアを不正に解錠して押し入った。警官らは姉妹3人を連行し、家宅捜索を行った。ジャムス市公安局の110巡回警官支隊で康さんと姉は「トラの椅子」に24時間座らされた。警官らは法輪功の創始者を罵ったり、康さんの足を引っ張って地面に置いた創始者の写真を踏ませたりした。康さんと姉は、大声で警官の行為を叱責した。翌日、康さん3姉妹はジャムス市留置場に送られた。

 留置場の康さんには、心臓病や高血圧の症状が現れた。康さんは断食して拘禁に抗議し、釈放を要求した。留置場側は吐血した康さんを病院に運び、深刻な検査結果が出たため、康さんの夫に5000元の保釈金を支払わせ、康さんを釈放した。警官は康さんの夫に「法輪功の人が死んでも我々は責任を負わなくていい。先日も、ここで1人が死んだ」と話した。康さんの姉は、労働教養処分2年を下された。

 四、4回目の連行 労働教養処分を下される

 2002年10月28日、康さんは法輪功の資料を配っている際、前進公安分局の警官に連行され、尋問を受けた。当日の夜12時、ジャムス市留置場に送られたが、1カ月後に労働教養処分を下された。教養所に送られたが、身体検査で基準に満たないとして入所を拒否された。しかし警官は康さんを解放せず、洗脳や脅迫を行った。迫害によって康さんには心臓病や高血圧、嘔吐、飲食ができない症状が現れ、20数日後に病院に運ばれ、検査後に帰宅させられた。そして警官はまたもや、家族から5000元をゆすり取った。

 五、5回目の連行 強制的に洗脳班に送られる

 2012年の下半期、地元派出所の警官とコミュニティの職員は康さんの家に行き、騒がした後、康さんを連行し、強制的に伊春洗脳班に入れた。家族は毎日、コミュニティを訪れ、康さんの帰宅を求めた。10数日後、コミュニティの責任者は「康愛芬はB型肝炎を患った」という口実で、康さんを帰宅させた。

 六、6回目の連行

 「建三江事件」後、黒竜江省農懇建三江裁判所はネット上で「2014年12月17日に建三江管理局前進農場の前進法廷で『建三江案件』を公開審理する」と発表した。当日、康さんら学習者は朝早くに列車で建三江に駆けつけた。しかし、列車を降りて裁判所を探す途中で警官に連行され、数時間後には地元に送還された。ジャムス市に戻った康さんは、コミュニティの人や派出所の警官から嫌がらせを受けた。「建三江案件」の二審前、康さんは友人を訪ねる際に尾行された。ある日、出かけようとした康さんは、外から鍵をかけられていることに気づいた。

 (訳者注:「建三江事件」とは、建三江で不当に拘禁されている法輪功修煉者の解放を求めるため、弁護士4人が同省建三江にある「法制教育基地」に出向き、翌日に全員拘束された事件。拘束期間中に酷い拷問を受け、肋骨を折られるなどの重傷を負った。また「生きたまま腎臓を摘出する」、「生き埋めにする」などと脅迫を受けたという。) 

続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/5/434385.html)
 
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