明慧法会|刑務所の中で法を暗唱し乗り越える(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年12月14日】(前文に続く)

 四、3冊目の『轉法輪』を受け取り正々堂々と煉功を始める

 私に対する「転向」や暴力的な迫害は8カ月続いても、やはり効果はありませんでした。受刑者たちは私を「転向」させ絶食をやめさせることをあきらめましたが、私は絶食を続けました。瞬く間に、さらに数カ月が経過しました。

 それまでずっと、外にいる同修が正念を発して私を助けてくれていました。帰宅してから知ったのですが、私の故郷の同修、行政機関のある街の同修、出身地の同修、刑務所所在地の同修、義理の両親の家族がいる町の同修などがみな、正念を発して私を助けてくれました。

 私の考えでは、絶食は法を実証するための一つの方法でした。刑務所では、診療所の受刑者や医師が毎日1~2回食事を与えに来ていました。私の存在と食事にまつわる全ての行動を「不当に拘禁された大法弟子の中には信念を貫き抗議の絶食をする人もいる」と伝え、生命をかけて人に真相を伝え、一人一人に「法輪大法は素晴らしい!」と伝えました。

 絶食の過程で、人々は私を見て、私が危険であると思ったかもしれませんが、私の心の中はいつもとてもしっかりとしていました。私が1年8カ月~9カ月ほど絶食をしてから、私は体の異常を感じ、修煉者としてあるべき状態ではないと感じ、夜になると死んだ親族の夢を見たりしました。理性が私に「絶食を続けるか、あるいは他の方法で法を実証するか、真剣に考えなければならない」と伝えました。

 他にどのような方法で法を実証することができるでしょうか? 一番便利なのは「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と叫ぶことでした。私はずっと絶食を堅持し「法輪大法はすばらしい」と叫びましたが、実はこの二つは矛盾していました。絶食のせいで叫ぶ力がなくなり「大法は素晴らしい」という声が遠くまで伝わりませんでした。

 私は師父が説法の中で「大法は素晴らしい」と叫ぶことに説かれていたことを思い出しました。師父は「明慧ネットにこういう文章が掲載されたことがあります。ある学習者はどこに行っても大法の真相を伝え、『大法が良い』と言っており、どこに連れて行かれても、凶悪な警察が何を行なっても聞かないのです。いくらひどく罵られても殴られても、このようにしていました」[5] 、「表面から見ると人間の表れのように見えますが、実は違います。修煉がそこまでできたからです。本当にその境地に達したからです。捕まえられたら、帰ることを考えたこともありません。ここに来たからには私は法を実証します、という情況です。それで邪悪も怖くなります」[5]と説かれました。

 以前この法を学ぶたびに、私は恥ずかしいと思いました。 私は何度も連行され、一刻も早く脱出したいと思っていなかったのでしょうか? 私は師父が「捕まえられたら、帰ることを考えたこともありません」[5]と説かれたように行ったことがなく、私は恥ずかしい限りでした! 理性的に考えた結果、私は「絶食を主として法を実証するのではなく『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と叫ぶことを主として法を実証するべきだ」と考えました。私は条件付きで絶食を中止する準備をしました。私は受刑者たちに『轉法輪』の本が私に与えられれば絶食を中止するが、与えられなければ絶食を続ける」という条件を出しました。

 受刑者たちは同意し『轉法輪』を1冊私にくれました。これは私が獄中で受け取った3冊目の『轉法輪』でした。

 絶食をやめた後、私の体は急速に回復し、すぐに毎日正々堂々と煉功するようになりました。刑務所の中で自由に、法を学びたければいつでも学ぶことができました。師父のすべての経書と経文を私は読むことができ、さらに「明慧週刊」を読むこともできました。

 私は24時間のうちいつ煉功して大丈夫でした。もともと私がいた刑務所にはカメラがついており、警官たちは「便宜を図る管理」のために、私をカメラのない一番奥の独房に移動させました。監視役の受刑者は私に「こうすれば、刑務所の監視室ではあなたが煉功しているのを見ることはできません」と伝えました。ある時、刑務所の大隊長が独房に来た時、私がちょうど「神通加持法」を煉功しているのを見て、「それは何ですか? 瞑想ですか?」と尋ねました。

 五、口訣を叫んで大法を実証し真相を伝え三退を勧める

 私の体力はすぐに回復し、「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」という叫び声がどんどん大きくなりました。私は高層階に不当に拘禁されており、さらに仕事のために監房を出ることもなく「法輪大法は素晴らしい!」と叫ぶ時は、必ず窓越しに叫んでいました。刑務所の高い壁のところに武装した警備員が見えたので私が「大法は素晴らしい」と叫ぶといつも私の方を見ました。私が「法輪大法はすばらしい」と叫ぶのは出勤・退勤時に刑務官が通りかかった時や、誰かが訪問したり視察に来た時などでした。

 法を実証するには知恵を以って、実効的に伝えなければなりませんでした。私は叫びながら効果を見て、最も良い口訣の内容と口訣を叫ぶ時間をうまくまとめました。私が口訣を叫ぶと、受刑者たちは口訣に応え、私の後に叫んでくれました。私が「法輪大法は素晴らしい」と叫ぶと、受刑者たちがいっしょに「素晴らしい」と叫び、私が「真・善・忍は素晴らしい」と叫ぶと、受刑者たちが「素晴らしい」と叫び、私が「天は中共を滅ぼす」と叫ぶと、受刑者たちが「滅ぼす」と叫び、私が「脱党すれば命が保たれる」と叫ぶと、受刑者たちが「脱党」と叫びました。看守は受刑者が叫んでいるのを見て喜び、まるで野次馬のようでした。

 この最初の四つの言葉は私が口訣を叫ぶ時に必ず叫ぶものでした。この最初の四つの言葉を叫んだ後は、私はさらに真相を伝える他の口訣を叫び、不定期に変えました。私が他の口訣を叫んでも、受刑者たちは静かに聞いていました。

 受刑者に向かって叫ぶのは、仕事の始業時か終業時か、あるいは始業時と終業時の両方でも叫ぶことができました。毎回の試行錯誤の結果、私は何度も叫びすぎてはいけないことがわかりました。受刑者に叫ぶのは1日1回で十分で、1日2回だと受刑者はイライラしました。仕事の始業時に叫ぶのか、あるいは終業時に叫ぶのかということも研究しました。始業時に関していえば、受刑者が食事を終えたばかりのときは体力があり、効果があるはずですが、実際はそうではなく、終業時が効果が良いのでした。私は受刑者に「終業時には私と一緒に叫びますが、なぜですか?」と聞いてみました。受刑者たちは「1日仕事をし、死にそうに疲れ、みな共産党を罵りたいけど、罵る勇気がありません。大法弟子と一緒に『中共を滅ぼす』と叫ぶと、気持ちにわだかまりがなくなります!」と言いました。私は「彼らが獄中でこのような口訣を叫ぶことができることは、すごいことだ」と思いました。

 私は「私の修煉状態が良くない場合、例えば夜に夢の中で心性を保てなかった場合、次の日に私が口訣を叫ぶと、混乱が生じたり、口訣を逆側から叫ばれたりする」ということにも気づきました。確かに、邪悪な環境では本当に自分を緩めることはできませんでした。

 以前私が絶食をしていた時、刑務所は私に受刑者との接触を許しませんでした。監視役の受刑者数人と灌食を行う受刑者の医者以外、私は他の人に三退を勧めることはできませんでした。絶食をやめてからは、私は好きなように活動できるようになりました。常に新しい人が刑務所に入ってくるし、また刑期が満了して釈放された人は家に帰って行きました。私の環境は改善され、自由に真相を伝え、三退を勧めることができるようになりました。私と同じ中隊の受刑者はほとんど全員が三退しました。100人のうち、1人か2人も残っていませんでした。さらに4人の刑務官も仮名で脱党しました。

 六、『轉法輪』と新経文の筆写を重ね三退名簿をオンラインで渡す

 私は時間があれば法を書き写し『轉法輪』を2回書き写しました。私は白い紙に小さな文字を書き、裏表両面にしっかりと書き写し、それから片面全体を透明テープで覆うことで、何度折っても折れないようにし、渡しやすく回覧しやすくしました。私が同じ中隊に拘禁されている同修に見せ、それから仕事に出る同修が作業場に持っていき、他の中隊に拘禁されている同修に見せました。

 刑務所では、真相を知り正義感を持った常人が私たちのために新経文を送って来ました。師父の新経文が発表されると、特別なルートで基本的に3日目までには私の元に届きました。4日目には、刑務所内で私と連絡を取ることができる同修が、師父の新経文を目にしました。

 その間、中隊に不当に拘禁されていた多くの同修がみな声明を発表し、改めて修煉に復帰し、中には自由に煉功する権利を勝ち取った同修もいました。同修たちは法を学ぶことで正念が強まり、次々と同修たちが三退させた名簿を私に転送してきました。私はすぐに刑務所の外に送り、ネットで発表する予定です。

 文章の最後に、師父の法の一節を同修の皆さんと共に学びたいと思います。

 師父は「私もいつもこういう学習者のことを知っています。つまり煉功させてくれないのなら、どうしても煉功するし、法の勉強をさせてくれないのなら、どうしても勉強し、何があっても邪悪の言うことに従いません。生死をもって私たちを脅かしているだけではありませんか? もちろん、師父がここでこういうことを話すのは、皆さん修煉者に対して言っているのです。しかし、師父はあまり話したくはありません。常人はそれを聞いたら理解できないからです。私があなたに教えたいのは、本当に生死を放下することができる時になると、あなたには何でもできるということです」[5]と説かれました。

 師父に感謝申し上げます!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「大法弟子の正念は威力あるものである」
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「提案」
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」
 [4] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [5] 李洪志師父の著作:『各地での説法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」

 (明慧ネット第18回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/21/433265.html)
 
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