黒龍江省密山市の張成花さん 長年の迫害により死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年12月20日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省密山市の農墾局8511農場の法輪功学習者・張成花さん(81)は2018年3月27日午前8時、自宅から出て間もなく、黒い乗用車から降りてきた数人に連行された。同日、密山裁判所に懲役1年の実刑判決と1万元の罰金を言い渡され、黒龍江省女子刑務所に拘禁された。張さんは拘禁されていた期間の年金も差し引かれた。

 張さんは法輪大法を学ぶ前に、糖尿病、肺炎、腎炎などの病気を患い、仕事ができなくなり、多額の医療費をかけても治らなかった。1999年7月、張さんは法輪功を学んだおかげで長年の病気が回復した。張さんは心から法輪功に感謝し、法輪功の良さを皆に伝えたいと思った。

 1999年12月初旬、張さんは天安門広場に行き法輪功の無実を訴えたが、北京に行った現地の警官に連行され、農墾局北山留置場で半月にわたって拘束された後、解放された。

 2000年4月25日、地元の党書記・李利と610弁公室のリーダー・肖志忠は張さんの家にやってきて、「まだ法輪功をやっているのか」と聞いた。張さんは「法輪功は人を善に導いているのに、なぜ修煉させないのですか? 『信仰の自由』と言っているのではありませんか? 私が病気になったとき、あなた達は私の代わりに苦しみを分担してくれますか?」と言うと、2人は言葉を失ったが、それから張さんを連行して2カ月以上も拘禁した。

 同年12月、法輪功の資料を配布したとして、張さんは再び連行され、留置場に拘束された。2001年の初め、1年の労働教養を強いられハルビン万家労働教養所に拘禁された。

 張さんが帰宅後、李利らは毎日2人の警官を派遣し、張さんの自宅の入り口で張さんを監視し、また「あなたは労働教養を下されたのだから、年金を停止する」と告げた。その後、張さんは年金の支給をずっと要求し続けていた。2002年のある日、肖志忠は「年金の支給を求めているだろう? 連れて行くから」と案内してくれた。張さんは年金をもらった後、肖志忠は「1年間の労働教養の費用と、ハルビン万家労働教養所に送る運賃を払わなければならない」と要求した。張さんはそれを拒否したが、肖志忠は張さんの手元から5618元を強奪した。

 2017年5月11日午前9時頃、張さんは路上を歩いていたところ、突然後ろからの警官に捕まえられ、家宅捜索を受けた。

 張さんは密山第一派出所に連行された。午後、張さんの孫と孫娘は公安局に行き、張さんの解放を求めたところ、公安局の関係者は「サインをして指紋を押せば、お婆ちゃんを家に帰らせる、さもなければ留置場に送るぞ」と脅した。孫と孫娘は「居住監視」の命令書にサインした。

 ある日、正体不明の者が張さんを2回も検察庁に呼び出し、「指紋を押したら無事になる、家に帰って煉功してもいい」と言った。2回目は「署名すれば大丈夫、案件を公安局に差し戻すから」と要求した。心優しい張さんは騙されてしまった。

 2018年1月22日の朝、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の李剛は3人を連れて、「水道管調査員」と名乗りビデオカメラを持って、張さんを密山裁判所に連行した。張さんは「人を騙している」と訴えたところ、彼らは「嘘を言わないとドアを開けないだろう」と答えた。

 2018年3月27日午前8時、張さんは自宅から出て間もなく、黒い乗用車から降りてきた数人に連行された。午後4時頃、張さんの家族は鶏西留置場からの連絡を受け、張さんが密山裁判所に懲役1年の実刑判決と1万元の罰金を言い渡されたことが分かった。裁判はわずか10分で終わったという。

 家族は地元の弁護士に依頼し、鶏西市高等裁判所に控訴したが、4月28日、鶏西市高等裁判所は一審の不当判決を維持した。

 長年にわたって迫害を受け続けた張さんは、精神的にも肉体的にもダメージを受け、2021年10月初旬に亡くなった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/8/434353.html)
 
関連文章