湖南省祁東県の学習者達が受けた嫌がらせの近況
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 【明慧日本2021年12月20日】2021年来、湖南省祁東(きとう)県の法輪功学習者の大多数はさまざまな方面から嫌がらせを受けた。関係者は村委員会あるいは居民委員会のスタッフを通じて「家宅訪問」という形で学習者の自宅を訪ねて写真を撮り、電話で嫌がらせをした。彼らはどうしてこのようなことをやっているのかと問い詰められた時「上の命令だ。我々は任務を達成するため」と答えた。

 2021年6月以降、このような嫌がらせはさらに酷くなった。居民委員会から省・市・県の連合行動になった。省と市からチームを派遣し、現地で監督した。情報筋によると、データ上の法輪功を習ったことがある人の全員に「法輪功をやらない」という署名をさせ、データ作りをしたという。村委員会あるいは居民委員会が実施し、最後に省と市の駐在員が確認してからデータを受け取る。

 省と市の駐在員の確認は10月に行ったという。10月22日、県の政法委員会(治安・司法などを統括する機関)は一部の学習者を集め、個人別に会談した。その後、610弁公室の王成剛は、関連の郷と鎮に確認させ、省と市の駐在員に確かめた。現在、省・市・県の連合行動は一旦終了し、次にどのような行動があるのかはわからない。

 今年の一連の行動は「転向班」、「思想教育班」、「法律制度宣伝班」などの新設に関係し「ゼロ行動」という形で新たに迫害を加えることが考えられる。今回の連行行動において受けた迫害の実態は下記の通りである。

 1、劉継順さん(75歳男性)は、1997年に法輪功を学び始めた。2001年に偽りの天安門焼身自殺の資料を広げたとの理由で懲役3年の不当な判決を宣告された。職場からは除名され、今でも収入源がないという。2007年7月、重体に陥ったある学習者を見舞いに行ったとして、1年の労働教養処分を科された。劉さんは労働教養所で壁に向かって長時間立たされ、転向などの迫害を受けた。健康だった劉さんはわずか数カ月でひどい心臓病、高血圧の症状が現れ、解放された。2014年10月、県裁判所の判決及び県政府による公職追放という処分を不服とし、各部門に申し出る手紙を書いたとして、県の郵便局員に通報され、県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)に身柄を拘束されて懲役3年6カ月の不当な判決を宣告された。

 劉さんは留置場に送られた時、血圧が200を超えていたため、受け入れを拒否された。関係者は戻って県公安局の上司にサインをしてもらってから留置場に入れた。劉さんは拘禁された期間、よく国保の警官・彭剣、彭昌に取調べられ、10年の重刑を宣告すると脅かされた。劉さんはさまざまなショックを受け、危篤に陥った。

 このような状況下で、家族は「刑務所外の執行」手続きをした。出所した劉さんは家で休養しているとはいえ、毎年派出所、司法所、街道居民委員会の嫌がらを受け、精神的プレッシャーを軽減できなかった。2021年3月、劉さんは危篤状態になり病院で応急処置を施された。しかし、退院してからすぐに、城東派出所の警官に写真を撮られ、上京して陳情に行かないように警告された。その後、街道居民委員会はまた法輪功をやめる「転向書」を書くことを強要した。

 10月22日、省・市の駐在員は劉さんを呼び出し「まだ法輪功を学んでいるのか?」と聞いた。劉さんは「私は迫害されて重体に陥り、行動が不便になり、職場から除名されて十数年経っても、一円の収入もないのです。どうして私が法輪功を学ぶかどうかだけを聞くのですか? 私の健康状態、私の生活についてどうして解決してくれないのですか?」と聞き返した。駐在員らは何も答えずに談話を終了した。

 2、譚桂華さん(74歳女性)はゴミ拾いで生活を維持している。2021年5月のある日、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じている人に「譚さんが拾ったゴミの中に法輪功の資料がある」として派出所に通報された。派出所の警官は譚さんを連行し、家財を押収した。衰弱な譚さんはショックを受け、突然倒れて病院に搬送された。一週間の応急処置を受けてやっと意識が戻った。退院したばかりなのに、譚さんに再び、街道居民委員会の人員に「どこにも行かないように、資料を配らないように、陳情・煉功しないように」と注意された。10月22日、省・市の駐在員は再び譚さんを呼び出して談話した。譚さんはずっと嫌がらせを受けている状況である。

 3、周継衡さん(79歳女性)は一人暮らしをしている。2021年6月以来、居民委員会は3人を派遣し、周さん宅を訪ねたが留守だったため、隣人に周さんの出帰りの時間を提供するように求め、隣人は周さんに情報を伝えた。そのため、周さんは長い間、帰宅できなかった。その後、周さんの娘は居民委員会に母を出すことはできるが、全ての責任を取ってほしいと伝えた。それから居民委員会は来なくなったが、周さんはトラウマで帰宅するたびに怯えていた。

 4、賀瓊慧さん(58歳女性)は未亡人で、一人で親戚の家で障害者の面倒を見ている。2021年5月以降、村委員会はいろんな方法で賀さんの居場所を探しても情報を入手できなかった。その後、深圳で出稼ぎをしている息子に、賀さんの住所を提供するように強要した。息子はどうすれば良いかがわからず、仕事に専念できなくなった。それから、親子2人は共に自宅に帰ることを控えた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/13/434697.html)
 
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