河南省商丘市の奚冬松さんに懲役3年の不当判決
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 【明慧日本2021年12月22日】(河南省=明慧記者)河南省商丘(しょうきゅう)市の法輪功学習者・奚冬松さん(以下、学習者)は、2019年8月に連行されて濡れ衣を着せられた。2021年3月16日、奚さんは学習者・巴偉さんと範媛媛さんと共に商丘市梁園区裁判所で不当な裁判を受け、現在、懲役3年の実刑判決を宣告されたことが分かった。

 奚さん、巴さんと範さんは2019年8月29日、商丘市の警官により連行され、同市の平台留置場に拘禁された。その期間中、警官はコロナの流行期間を理由に弁護士が学習者と面会することを許可しなかった。情報筋によると、巴さんは連行された時、顔に傷を負い出血が止まらなくなり、後に2本の歯が抜け落ちた。20代の女性である範さんは留置場で3日間、10キロ以上の足かせを付けられていたという。

 商丘市梁園区裁判所は最初、2020年7月7日に3人の学習者に対する裁判を行う予定だったが、証拠不十分で中止になった。そして8月11日に開廷すると言い、数時間後に8月13日に変更すると知らせた。その後8月18日に延期すると決めたが、結局8月25日に開廷することになった。

 2020年8月25日、学習者の家族、親戚と友人たちは裁判所に駆けつけた。裁判所は9時から裁判を始めると通知したが、10時になっても始まらず、昼ぐらいになってようやく裁判を開始した。その時、平原支局の警官らがやってきて、家族と友人たちにマスクを外すように命じ、写真を撮ろうとした。弁護士は「裁判所には司法警察官がいるのに、あなた達は何をやっているのですか?  調査の段階はすでに終わったのに、ここで何をしようとするのですか?」と阻止した。友人や家族も写真撮影に協力しなかった。当時、法廷内は混乱した。4人の弁護士は全員、裁判官に現場を公正に制御するよう強く求めた。検察官・徐亜萍は激怒し「終了する、終了する」と叫んだ。そこで、2020年8月25日の裁判は終わったことにした。

 何度も延期した結果、商丘市梁園区裁判所は2021年3月16日、午前9時半から始める予定だった裁判を午後2時に行った。4人の弁護士が無罪の弁護を行い、裁判は6時間に及んで夜8時頃に終了した。

 現在、奚さんは懲役3年の実刑判決を言い渡されたことがわかった。

 河南省商丘市の学習者・孫伝建さんは2020年9月10日に連行され、2021年5月19日に不当な裁判にかけられた。現在、懲役2年の実刑判決を宣告され、10月11日に鄭州刑務所に移送されたことが明らかになった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/20/435071.html)
 
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