文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年12月26日】「長い人生の旅、帰路は何処。千年の輪廻転生して、苦の中にありて苦と感じず」という歌を聞くたび、私はいつも、「人生の目的とは何だろう? 人はなぜ生きるのか? 人はなぜ生、老、病、死があるのか? 人はこの世で虚無な人生を送るのか」などと考えて、このような多くの疑問が私を悩ませていました。生々世々の生と死の輪廻の中で、名や利のために手段を選ばずに他人を傷つけたりして、「あなたは一生このままで良いのですか?」と自分に問い詰めました。
2000年の旧暦の正月7日深夜、泣き声とともに小さな赤ん坊が生まれたました。それは私でした。嬉しい出来事でしたが、母親は難産で、鉗子分娩が行われ、先天性口唇口蓋裂を生じ、体重も2.2kgしかない私を生みました。しかし、神様は慈悲深く、私を生かしてくださいました。このすべては祖母が法輪大法を修煉していたことのおかげです。
私が生まれた後、母親は先天性の異常が現れた私を嫌い、父や家族をも傷つけ、私を殺そうとしたのです。そして、私が3歳の時、父と母は離婚しました。子どもの頃、親と一緒にいる子どもたちを見て、悲しくなったり、自分のことを卑しめたりすることがありました。いつも、知人から「お母さんは会いに来たの? 」と聞かれると、黙っていましたが、しつこく聞かれると、怒ったりしました。
小さいとき、私は祖母と一緒に『轉法輪』を読んでいました。私は師父の写真を見るのが好きで、よく跪いて拝みました。また、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と書いてあるカードを持って、祖母と一緒に人々に渡したりして、大法の真実を伝えていました。
家族は祖母の大法の修煉を反対し、私にも「学ぶな」と言いました。毎週、同修が家に来ていて、みんな一緒に学法していたのが記憶にあります。私は時々、みんなと一緒に大法の本を読みましたが、修煉のことはよくわからず、「真・善・忍」に従って、良い人になることだけはわかっていました。
家に来た同修たちに、あなたが大法弟子の家に生まれたのは最も幸運で、最も恵まれているとよく言われていました。私の母親がいないことに、同修たちは「あなたの本当の母親はあなたの元神を生んだ母親で、天国世界にいるので、あなたの帰りを待っているのよ」と言ったのです。当時の私は「元神」というものを知りませんでしたが、その言葉を信じていました。それから、悲しいことがあったとき、夜空の星を見上げながら天国の母に思いを馳せたのです。
2017年、家族の反対と旧勢力の迫害により、祖母は病魔に苦しめられ他界しました。家族は大法の素晴らしさが理解できず、「祖母がこうなったのは大法を学んだからだ」と、大法を恨んでいました。これは、私にとって人生で一番悲しい思いでした。その間、私も家族と同じことを考えていたので、子どもの頃から大法の素晴らしさを知っていたのに、その考えが徐々に消えていきました。ここで師父に、私が修煉の道に入っていなかったため、そのような考えをしたことを謝りたいと思います。
私は長年、中国共産党に深く毒されたため、わがままで気性が荒く、名や利のために人を傷つけ、嘘をつき、酒を覚え、やりたい放題になったのです。それでも、慈悲に満ちた師父は私を見放さなかったのです。私はあるお婆ちゃん同修と仲良くしていたので、お婆ちゃんの家に行くたび、「真・善・忍にしたがって良い子になりなさい」とよく言われました。
ようやく、ある日、「これ以上時間を無駄にしてはいけない」と思うようになりました。そして、私はお婆ちゃんから『轉法輪』をもらって読み、修煉とは何かを理解しました。修煉というのは、返本帰真で、あらゆる執着を取り除き、無為の境地に達し、慈悲の心を修め、常に他人を優先し、自分の心性を高めることだとわかったのです。徳と業力の関係も知ることができました。
幸いに、旧宇宙の「成・住・壊・滅」の末期に目が覚めました。私を見捨てず、埃まみれの世界から引き上げられ、きれいに洗ってくださった慈悲深い師父に感謝しています。私はまだまだ、多くの執着心があり、特に男女の情についてはよく修めていません。これから、これらを修めていき、心性を高め、しっかりと大法を学び、師父と一緒に本当の自分の家に帰りたいと思っています。
21歳になった私は、21年間、彷徨っていました。今、誰かに「あなたは幸せですか?」と聞かれたら、「大法を学んでいるから、とても幸せです」と答えます!