【明慧日本2022年1月13日】(明慧記者)明慧ネットが報道した統計によると、2021年に中国共産党(以下、中共)の警察に連行や嫌がらせを受けた法輪功学習者(以下、学習者)は1万6413人で、そのうち連行を受けたのは5886人、嫌がらせを受けたのは1万527人、608人が洗脳班に入れられ、1751人が違法な家宅捜索(20人が身体検査)を受けた。そして149人が自宅を追われ、239人が採血(DNA、手形、足形)を受け、168人が給与、年金、業績給、補助金、医療保険、ボーナス、勤続年数などをゼロにされた。迫害は中国本土の30省、自治区、市町村に及んだ。
2021年の明慧ネットの報道によると、2020年と比較すると、2021年には中共によって不法に判決を受け、嫌がらせを受けた人や、洗脳班で迫害された学習者の数は増加しているという。
2021年、迫害を受けた中国国内の学習者の延べ人数統計表 |
2021年に中共に連行、嫌がらせ、洗脳の迫害を受けた学習者の延べ人数 |
月 | 連行された 人数 |
嫌がらせを |
洗脳班に送
られた人数 |
1月 | 483 | 737 | 37 |
2月 | 265 | 435 | 22 |
3月 | 477 | 542 | 46 |
4月 | 604 | 1212 | 85 |
5月 | 630 | 1576 | 55 |
6月 | 822 | 1677 | 68 |
7月 | 513 | 1243 | 36 |
8月 | 372 | 813 | 66 |
9月 | 329 | 726 | 54 |
10月 | 429 | 473 | 55 |
11月 | 473 | 531 | 35 |
12月 | 489 | 562 | 49 |
合計 | 5886 | 10527 | 608 |
2021年に連行、嫌がらせを受けた中国各地の学習者の延べ人数統計 |
連行被害が最も多い地域は、山東省1008人、遼寧省605人、四川省512人、黒龍江省463人、河北省456人、湖北省435人、吉林省420人となっている。
嫌がらせの被害が最も深刻な地域は、河北省2211人、山東省1595人、四川省1083人、黒龍江省872人、吉林省750人、遼寧省699人、湖北省554人となっている。
強制洗脳が最も厳しい地域は、湖北省124人、山東省117人、吉林省81人となっている。
2021年中共による65歳以上の学習者の迫害件数に関する統計 |
2021年、65歳以上の高齢の学習者1318人が連行され、嫌がらせの迫害を受け、最高齢者は95歳であった。 その内訳は、65歳から70歳が283人、70歳から80歳が667人、80歳から90歳が350人、90歳以上が18人となっている。
2021年、中共の警察と社会保障局は、学習者の家宅捜索、脅迫、恐喝など様々な手段で、4486万9921元と10万米ドルを奪い取った。
情報収集期間は2021年1月1日から2021年12月31日まで。
一、5886人が連行される
明慧ネットの統計報道によると、2021年、中共の警察は学習者5886人を連行した。 最も深刻なのは山東省1008人、遼寧省605人、四川省512人、黒龍江省463人、河北省456人、湖北省435人、吉林省420人となっている。
2021年、連行された学習者の地域別人数統計表
地域 | 連行された人数 |
山東省 | 1008 |
遼寧省 | 605 |
四川省 | 512 |
黒竜江 | 463 |
河北省 | 456 |
湖北省 | 435 |
吉林省 | 420 |
河南省 | 237 |
北京市 | 215 |
広東省 | 181 |
湖南省 | 181 |
天津市 | 125 |
安徽省 | 124 |
江蘇省 | 110 |
重慶市 | 108 |
陕西省 | 104 |
山西省 | 92 |
甘粛省 | 91 |
浙江省 | 76 |
江西省 | 72 |
上海市 | 69 |
寧夏 | 39 |
雲南省 | 39 |
内モンゴル | 36 |
貴州省 | 35 |
福建省 | 28 |
広西 | 10 |
青海省 | 8 |
海南省 | 4 |
新疆 | 3 |
合計 | 5886 |
迫害事例
1、上海の上級エンジニアである徐永清が強制連行され、浙江省の龍泉市拘置所に拘束
浙江省の学習者の徐永清さん |
2021年10月20日9時頃、徐永清さんは浙江省龍泉市に帰省し、龍泉駅で持ち物の検査を受け、カバンの中から大法の本を一冊とフラッシュドライブが一枚、パソコンが一台あったとの理由で、龍剣池派出所の警官に連行された。徐さんは浙江省龍泉市の龍渊派出所に移送され、不法に拘束された。10月21日午後、徐さんは浙江省の龍泉市留置場に送られた。
徐さんは建設弱電流エキスパートで、シニアエンジニアである。法輪大法の修煉を始めた後、彼は心身ともに健康になり、真・善・忍の原則に従って自分を厳しく律し、誠実に人に接し、人を手助けるのが好きで、ビジネスに精通しており、同僚や顧客から高い評価を受け、尊敬されている。2017年に2年間の不当な懲役を受け、2019年11月28日に紅澤湖刑務所で解放された後も、嫌がらせや監視などの迫害を受け続け、過去1年間で3回の引越しを余儀なくされ、2021年5月から、合法的な居住権が再び上海の奉賢区によって侵害を繰り返して受けている。
2、山東省濰坊情報技術学院の優秀な教師・楊峰さんが連行される
2021年4月7日、山東省徳州市斉河県の国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警察が楊峰さんの自宅に押し入り、不法に家宅捜索した後、楊さんを連行した。
楊さんは山東省濰坊情報技術学院を卒業後、同校に残り、善良なうえ謙虚で優秀な教師となり、指導者から高く評価されている。中共の江沢民犯罪集団による法輪功迫害を始めた後、2000年4月、楊さんは法輪功の濡れ衣を晴らすために北京に陳情に行き、学校から給与を停止された。楊さんは度重なる迫害を受け、洗脳班に入れられ、2015年に不当な4年の実刑判決を受け、妻の陳冰囡さんも3年の違法判決を受けた。悪名高い山東省刑務所で、楊さんは拷問を受け心房細動、徐脈、不整脈、心拍数は50数回で、横になると息ができない状態だったのである。 幸いなことに、彼はようやく生きて暗黒な牢獄を抜け出すことができたのだが、現在は再び連行され迫害されている。
山東省の学習者・楊峰さん |
3、山東省のエリート警官・梁耀敏さんが連行され、体調が危ぶまれている
梁耀敏さん(60歳女性)は、山東省海陽市公安局刑事警察隊の元検査技師で、三級警視の職にあった。2021年1月9日、梁さんは海陽市国家安全保衛部門と辺防派出所の警官らによって連行され、煙台市福山拘置所に不法に拘禁された。現在、梁さんは重い心臓病の症状が現れ、足の震えがコントロールができないほど迫害を受けている。
梁さんは、事件の張り込みや解決と痕跡調査に従事していた。 高い技術力を持ち、彼女の鑑識によって数々の重大事件を解決してきた、県内でも数少ない女性技術者である。夜通しの張り込みの仕事が原因で、多くの病気を患い、不治の病に罹ってしまい、彼女にできることは、人生の最期を待つことだけだった。幸いなことに、法輪功を修煉してから1カ月後、梁さんは奇跡的な回復し、当時の警察と海陽県でニュースになった。彼女を訪ねて法輪功を習いたい人が殺到し、海陽市党委員会の副書記数人、市長とその家族が彼女に教えてほしいと頼み、海陽公安局の局長が公安局の会議室でビデオを放映し煉功を学んだ......。 彼女は法輪大法のボランティアの指導員に選ばれ、費用もお礼も受け取らずに、誰にでも煉功を教えた。
4、上海の張軼博さんと何冰剛さん不法に逮捕され 留置場は弁護士の接見を拒否
上海市の学習者・張軼博さん |
上海の学習者である張軼博さんと何冰剛さんは、2021年10月9日に仙霞路派出所と長寧国家安全保衛部門の警官に連行され、長寧区拘置所に不法に拘束された。 2021年11月15日、2人は長寧区検察院によって不法に逮捕された。 弁護士の接見を拒否され、現在、関係部門に不服を申し立てている。
上海市黄浦区淮海路に住む張軼博さん(女性45歳)は修士課程を卒業している。多くの病気に悩まされ、法輪功を修煉して健康を手に入れた。張さんは、外資系企業で企画マネージャーとして働き、知的で働き者であり、上司から評価され、称えられている。 2009年、張さんは徐匯法院(裁判所)から違法に1年6カ月の禁固刑を言い渡された。
復旦大学大学院生の何冰剛さん(男性45歳)は、法輪功の修煉を放棄しないとして、2000年に復旦大学を強制停学させられ、不法に投獄され、労働による再教育を受けた。何さんは、6年と5年の懲役を言い渡された。
何さんは1991年、「視覚障害者用コンピュータ音声支援システム」を発明し、「第6回上海億利達青年発明賞」と「第6回国家発明賞銀賞」を受賞した。16歳でコンピュータ応用ソフトウェア技術者(シニアプログラマー)の資格を取得。1994年、復旦大学への入学が保証され、1998年、22歳の時に復旦大学大学院生になった。