自分を乗り越え 修煉の初志を取り戻す
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文/台湾の大法弟子

 【明慧日本2022年1月20日】

 尊敬する師父、こんにちは。

 同修の皆さん、こんにちは。

 私は2000年に台中で修煉を始めました。6歳の時にポリオを患い、運動と無縁だった私は2000年、息子の先生から法輪大法を紹介されました。こんな体では煉功できないと言うと、先生は「かまわない、まず学法して靜功をやろう。動功はできる範囲でやれば良い」と答えました。そのようにして私は修煉に入りました。

 1、私も大法の活動に参加したい

 そのころ、私たちの地区では週末に同修たちがよく大法を宣伝するための活動をやっていました。大法の貴重さと迫害の真相が分かった私は、同修と一緒に活動に参加したくて、大法の素晴らしさを市民に伝えたいと思いました。

 しかし、毎回の活動は第一、第三、第四の功法を舞台で実演します。当時の私はまだ第四功法のしゃがんで立ち上がる動作を完成することができず、ポリオのせいで片足に力が入らず、しゃがむと重心が不安定ですぐに転んでしまいます。功法実演に参加するために、私は一生懸命にしゃがんでから立ち上がる動作を練習しました。転んだらまた立ち上がって、何度も転んで、何度も立ち上がるのです。間もなく、音楽について第四功法を順調にできるようになり、転ぶこともなくなりました。

 修煉してから、何回もパレードに参加しました。終点まで数時間も無事に歩けたことは、修煉前の自分には考えてもいなかったことです。師父のご加持に感謝します。

 2、一つ目の試練

 私と夫はずっとうまくいっていませんでした。彼は離婚したいと思っていましたが、子供たちの養育費について意見が合わないため、ずっと離婚のことは引き延ばされていました。私は簡単に彼の思うままにさせたくなくて離婚にずっと同意していないため、彼はとうとううつ病になりました。修煉してから、万事に因縁があると分かって、自然に任せよう、自分の利益のために夫を傷つけるべきではないと思うようになって、離婚に同意しました。師父は「修煉者は何をしても他人のために考えなければならないので」[1]、「自分のものなら、無くなることはないし、自分のものでなければ無理に争っても得られません」[2] と説かれています。それから、私の人生は明るくなって心が広くなって、「真の向上は放棄することであって、得ることではありません」[3]をいっそう深く理解できました。

 3、二つ目の試練

 夫は私と離婚した後たくさんの批判を受けたので、メンツを潰された彼はたくさん不実なうそを言いました。多くの知り合いが夫の言ったことを私に教えましたが、私はいつも微笑んで「人が何を言おうと、私が止められることではない」と答えていました。

 子供たちを良く育て、自分の仕事も責任を持ってこなし、余力があれば大法の活動に参加する、というのが私の人生の目標です。師父は「職場で、あるいは社会で評判が悪くても本当に悪い人とは限らず、逆に評判が良くても、必ずしも本当に良い人とは限りません」[2]と説かれていますので、夫の不当な中傷を気にする必要はありません。

 ある日、私と夫は友達の家の玄関外でばったり会いました。その時彼は酔っぱらっていて正気でない状態だったので、私に物凄い罵声を浴びせました。彼が言い出した中傷の言葉を知り合いに教えられた時はまだ微笑んでいられましたが、今は噂を言いふらす張本人を前にして、とうとう怒りを抑えきれず、「うそばかりついていると、地獄に落ちて舌を切られるのよ」と憎々しげに言いました。それを聞いて、彼は頭を下げて去って行きました。その場面を目の辺りにした友人は無表情に「あなたも彼も、結局同じだ! 」と言って家に入りました。

 私はぼうっと家に帰って、「どうして同じなの。私はこんなに良い人間で、彼はあんなにひどいやつなのに」と心の中で不平を言いました。絶えず内に向けて探したら、ついに悟りました。私は修煉者で、どうして常人に怒るのでしょうか。修煉者として常人にひどいことを言うなんて、私の善と忍はどこへ行ってしまったのでしょうか。本当に友人の言うように「同じ」です。もし私が上達して常人のレベルを超越したら、きっと衝突することはありません。すぐにその友人に感謝の電話をかけましたが、友人はそう言ったことを覚えていませんでした。きっと師父が友人の口を借りて私に注意してくださったと思います。

 4、三つ目の試練

 数年後、息子たちは続々と高校に入学し、生活はすべてうまく運んでいました。普段は仕事、学法、煉功して、休日に大法の活動に参加し息子たちと団欒して、楽しくて幸せな生活を送っています。

 突然青天の霹靂で、元夫は息子たちと一緒に暮らしたいと私に頼んで来ました。私は息子の意見を聞くと言いましたが、内心ではどうしても行ってほしくないのです。

 息子たちにお父さんが迎えに来たことを説明したら、思いも寄らず長男はすぐ「はい」と答え、私はとても悲しくなって、「兄弟は離れ離れにならないで、行くなら一緒に行きなさい」と言いました。これからの生活はどうしたら良いか分からなくて、心は引き裂かれたように痛かったのです。

 先日のグループ学法で、行ける同修はマンハッタンに行って真相を伝える活動を手伝ってほしいと協調人が言ったことを思い出しました。その時、自分が行けないことを残念に思っていたのです。しかし今、息子たちはいなくて、一人ぼっちの私は、ちょうど行けるようになったのではないでしょうか。それですぐに協調人に応募して、仕事も辞め家も解約して、新しい旅の準備をしました。

 会社に戻って荷物を片付けた時に、同僚からこんなことを聞かされました。同僚は息子に、なぜお父さんの家に帰ることに同意したのかと聞くと、息子は「お父さんに責任を取ってもらう時が来たと思ったから」と答えたそうです。3分間ぐらいあったでしょう、私は満面に涙が溢れて止まりませんでした。涙を拭いて、心の中はとても暖かくなりました。息子は行動で私のマンハッタンに行くことを支持しているので(息子は事前に知らなかった)、私も必ずそこでしっかり使命を果たさなければと思いました。

 5、真の修煉者になろう

 修煉してから数年経ってみると、いくつかの大きい難関も経験したと思いますが、マンハッタンで真相を伝えた際、自分はまるで修煉の初心者のように感じました。以前の生活は、息子たちを第一に、仕事を第二に、余力があれば学法、煉功と大法の活動に参加しました。慣れ親しんだ環境を離れてマンハッタンにいると、まるで出家したようで、日々の生活は規則的で充実しており、早朝の煉功、真相拠点に行く、真相を伝える、資料を配る、学法、発正念、一日中修煉に浸かっています。

 形の上は専業修煉者のようですが、心の中には合理的な欲望がまだたくさん残っていました。例えば、毎週息子に電話をかけて、台湾の状況を聞き、どこかで美味しくて安いものがあれば、それを買ってストックします。またどこかにイベントがあると聞いたら、すぐそこに駆けつけて資料を配りますが、実はイベントの見物をしたい気持ちもあって、人心を満足させています。

 ある年、偶然に同修のAさんの家に数カ月滞在したことがあります。彼女は高額な収入をもらっているトップクラスのホワイトカラーです。家族全員が修煉して、それぞれのところに住んで、それぞれフルタイムで大法の仕事をしていて、彼女一人で家族全員を養っています。彼女は毎日仕事の後と休日に大法の仕事をしています。夜の発正念の後、私は就寝しますが、彼女はまだパソコンの前で忙しくしました。彼女が大法の仕事に費やす時間は常人の仕事の2~3倍あると思います。

 Aさんの毎日の朝食は、食パン2切れと自分が淹れた紅茶1杯です。彼女の家に数カ月住んでいるのに、あまり会話をしていなくて、毎日簡単な挨拶しかしていません。優雅で穏やかで、実年齢よりとても若く見える彼女は、早くも10年以上前に博士号を取得していたのです。

 ある時、Aさんの父親が病魔に襲われて、私たちは発正念をしに行きました。終わった後、Aさんは穏やかに父親に「パパ、私たちができるのはこれだけよ。よく考えて、何か根本的な執着があるなら早く除去しましょう」と言いました。ある日、私は好奇心を持って彼女になぜそんなに食パンを食べるのが好きなのかと聞くと、彼女は少し呆然として、好きなんかではなくて、何を食べるかを考えるのが面倒くさいため、毎日同じものを食べるのが楽だと答えました。真の修煉者の状態は何か、大法を第一にすることは何かを、彼女は見せてくれました。自分が合理的だと思っている欲望は実は執着心であると私も意識しました。

 6、修煉の初志を取り戻す

 最近、生活がどんどん快適になって、安逸心もどんどん強くなっています。少しの雨でも家にこもってグループ煉功に出かけず、同修たちは私を「か弱い羊さん」と笑っています。夜は発正念をして寝ると、翌朝の煉功時間に起きられなくなって、たっぷり寝てから煉功しようと思いますが、実はただの言い訳にすぎません。

 マンハッタンで中国領事館の前で横断幕を長時間持つ時のことを思い出しました。どんなに強い雨や雪でも私の意志を揺るがすことができませんでしたが、修煉年数が長くなるにつれて、逆に安逸心が湧いてきたのです。最大の難関は自分を越えることだと分かっています。修煉初期の情熱を取り戻したい、睡魔に打ち勝って安逸心を除去したい、皆に取り残されたくない、円満成就したいと思います。師父は「着実に修め堅持することは、一人一人の大法弟子に対する長期に渡る試練なのです」[4] と説いています。同修たちと共に精進して、円満成就に向かって努力していきたいと思います。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『カナダ法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [3] 李洪志師父の著作:『二〇〇二年米国フィラデルフィア法会での説法』
 [4] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「常人の心を放下して着実に修め続ける」

  (2021年台湾法輪大法修煉体験交流会の原稿)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/23/435201.html)
 
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