長春中級裁判所 法輪功学習者の控訴と弁護士の権利を剥奪
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 【明慧日本2022年1月21日】長春市の法輪功学習者・張桂香さんは最近、懲役3年の実刑判決を言い渡された。張さんはこの判決を不服として長春市中級裁判所に控訴した。

 2021年12月27日、中級裁判所の担当裁判官・万明元は張さんの家族に電話をかけ、「案件は私の手に回ってきた。弁護士に依頼しているのであれば、私に連絡してください」と言った。翌日、弁護士は万裁判官に折り返し電話したところ、万裁判官は「弁護士の申請が必要です。外地の弁護士であるならば、外地の司法局にも長春司法局にも申請が必要です」と弁護士に伝えた。弁護士は「長春司法局に行きましたが、長春の現地の弁護士ではないため、申請は受理できないそうです」と説明した。万裁判官は「そうです。そのように決められたのです」と言った。長春市司法局に申請ができないと弁護ができないという意味である。

 12月29日、家族は裁判所に行って「親友弁護委託書」を提出し、また、親友弁護を申請しようとしたが、裁判官が対応してくれなかったため、その後に電話で交渉した。裁判官は「親友弁護を申請するなら、まず司法局や派出所に行って犯罪履歴なしの証明書をとって来る必要がある」と言った。家族は「行きましたが、『そういう書類はない』と司法局にも派出所にも同じく言われました」と言った。家族はまた判決状の呈示と法律意見書を請求し、そして法律関連ファイルの調査を申請したが、すべて裁判官に拒否され、理由は「上級機関が決めたルール」という。家族は「それらのルールを見せてください」と要求したが、万裁判官は「見せることはできない。とにかく、私の力で解決できる問題ではない」と言った。

 張さんは58才女性で、元第一自動車経済貿易会社の職員で、軽鉄湖西花園に在住。法輪功を修煉した張さんは「真・善・忍」に従ってより良い人を目指し、知らないうちにすべての病気が消えた。信条を堅持していたとして、家宅捜索や3回の拘留、2回の労働教養を強いられたことがあり、その後、部署に雇用を解除された。

 2020年10月20日朝、緑園区春城大街派出所の私服警官ら十数人が張さんの家に押し入り、家宅捜索を行った。警官らは派出所の何らかの書類を「捜索状」として持っていたが、提示しなかった。張さんが派出所に連行された後、家族には何の通知も届いておらず、家族は張さんの行方をあちこち探し回っていた。張さんは留置場に入れられ、10日間拘束されたことを、その後家族は初めて知った。張さんを連行したのは、上から指示されたノルマを達成するためだという。拘禁した人数が足りなかったため、張さんを連行して人数を足すためで、数日拘束した後に解放すると言った。

 2021年7月20日、張さんに対して裁判が密かに開廷された。法廷の審理は最初から最後まで10分もかかっていなかった。同年9月29日、張さんに懲役3年の実刑判決が言い渡されたことを家族は初めて知った。家族はその後に裁判官に「裁判の時に証人が出廷しましたか」と尋ねたが、「証人からの証言があれば良い。出廷する必要はない」と裁判官に返事された。

 家族は判決状を求めても拒否され、「家族に判決状を渡す規定がない。実の子供でも控訴する権利がない」と裁判官に言われた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/9/436605.html)
 
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