黒龍江省宝清県の田成軍さん 5年間拘禁された後死亡
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 【明慧日本2022年1月22日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省宝清県の法輪功学習者(以下、学習者)・田成軍さんは、中国共産党(以下、中共)の関係者から繰り返し迫害を受け、長年にわたり放浪生活を余儀なくされていた。北京オリンピックの前に連行され、懲役5年の実刑判決を宣告された田成軍さんは出所後、人に会うことさえ恐怖を感じ、2021年2月27日、53歳の若さでこの世を去った。

 田成軍さんは宝清県青原鎮興業村の村民で、1999年以前に法輪功を学び始め、心身とも健康になった。1999年7月、中共の江沢民集団が法輪功を迫害した後、田成軍さんは何度も迫害を受けた。

 2008年6月、双鴨山市610弁公室、宝清県610弁公室、および公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の関係者は、北京オリンピックと聖火リレーを口実に、宝清県に住む多数の学習者の家に行き、家宅捜索を行い、法輪功の書籍、パソコン、プリンターなどの私有物を押収し、王俊紅さん(30代女性)、田小玄さん、于占鴻さん、劉俊忠さん(40代男性)、姜傑さん(30代女性)、蒋貴福さん、孟憲国さん(48歳男性)、田成軍さん、王亜栄さん(40代女性)の9人の学習者を宝清県留置場に拘束した。

 2008年8月中旬、宝清県検察庁は田成軍さんに対する不当な逮捕状を発付し、一週間後に起訴状を出した。同年11月18日、宝清県裁判所は不当な裁判を行い、12月4日、田成軍さんに懲役5年の実刑判決を下した。9人の学習者が同時に不当な判決を宣告された。うち、劉俊忠さんと王俊紅さんは懲役10年、于占鴻さんは懲役9年、田小玄さんは懲役8年、姜傑さんは懲役7年、孟憲国さんと王亜栄さん夫妻は懲役7年の実刑判決を宣告された。

 2009年5月7日、田成軍さんは宝清県留置場から佳木斯市の連江口刑務所に移送され、期間中、強制労働に従事させられた。

 2013年6月18日、田成軍さんの5年間の刑期が満了し、釈放されて家に帰るはずだったが、刑務所は家族にも知らせない状況下で、その日の午後1時に田成軍さんを別の場所に送り、拘禁し続けた。その日から、田成軍さんは行方不明になり、消息が途絶えた。

 数年後、友人や家族の前に姿を現した田成軍さんは、極度に衰弱し、誰とも会おうとせず、ドアや窓を閉めて家に閉じこもり、外出する勇気もなく、食事もとらないことがしばしばだった。幸いなことに、生活の面で世話をしてくれる優しい人がいたので、田成軍さんの健康状態は次第に良くなっていった。しかし、現地の610弁公室の人員による監視や嫌がらせが絶えなかったため、田成軍さんは姉の家に行くことにした。間もなく、田成軍さんが心筋梗塞で亡くなったという情報が入ってきた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/18/436969.html)
 
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