(前文に続く)
2、四川彭州市の学習者 暴力を振るわれ、拇印を強要
12月6日夜8時、四川彭州市致和街道普照コミュニティーの村書記・田偉、村主任・陳発林は、政府関係者と光明路派出所の警官十数人で捜査令状を得て、王爾詩さんと陳定容さん宅へ向かった。2人は家のドアを閉めたが、警官は捜査令状を提示し2人にドアを開けるよう命じた。王さんと陳さんは名前を聞いたが、誰も答えなかった。警官の1人が足でドアを蹴りつけて開け、家にあった法輪功の関連書籍を押収した上、王さんと陳さんを光明路派出所に連行し、別々に拘禁して取り調べた。陳さんは尋問され、4、5人の警官にデスクに押し付けられ、拇印を強要された。
同じ警官が別の部屋にいた王さんに同じ尋問をした。王さんは「お答えできません」と答え、警官に耳鳴りするほど平打ちされた。その後、5、6人が王さんの手足、頭を床に押し付け、王さんは呼吸困難になり、左の人差し指で印を押された。その後、警官4人が王さんと陳さんを家に送った。
五、2747人の家財を押収
明慧ネット報道の統計(2021年)によると、2,747人の学習者が家財を押収された。
1、四川成都の劉燦さんの家財を押収
2021年12月16日午前、成都市成華区の国保警官、双橋子派出所の警官、新鴻南路コミュニティーの関係者6人は劉さん(91歳、元小学校の校長)宅へ行き、プリンター1台、法輪功の無実が書かれた資料などの私物を押収した。当時、劉さんは不在で、夫が家にいた。
午後3時の劉さん帰宅後、関係者の1人は「法輪功の資料を配ったと通報されたので、家財を押収した」と言った。しかし、劉さんに見せた「資料」は劉さんのものではなかった。
2、河北唐山市灤州市は楊雲玲さんの家財を押収、嫌がらせ
2021年11月18日18時すぎ、灤州市茨楡坨鎮派出所の警官・欧陽占存及び警官2人は、学習者・楊雲玲さん宅へ行き、嫌がらせをした。警官らは楊さんの夫、子供などに、楊さんが法輪功を学んでいることへの態度を確認したが、全員とても賛同していると答えた。楊さんは「学んでいる」と答え、警官に2回、派出所へ連行されそうになったが、楊さんの夫が阻止した。楊さんの夫は「責任者は妻が必ず戻ってくるとサインしてください」と求めたが、誰も書かなかった。
楊さんの部屋はメチャクチャにされたが、その捜索の状況を家族に見せなかったという。その後、楊さん宅にあった法輪功の創始者の写真、法輪功の本1冊、カレンダー1つが押収された。
3、北京市の85歳の高級エンジニア・潘勤さんの家財を押収
明慧ネット2021年12月6日の報道によると、北京市の潘勤さんは法輪功を学んでいるとして、かつて労働教養処分などの迫害を受けた。近年、潘さんは法輪功の無実を伝え、何度も公安に尾行、監視され、嫌がらせを受けた。そのため、潘さんの日常生活にも影響があり、家財も押収された。
潘さんは清華大学を卒業し、定年退職した高級エンジニアで、現在は北京石景山区に在住。法輪功を学んで心身とも健康になり、80代になった今でも、登山して若者に負けないほど元気である。
2021年4月23日、潘さんは何の証明も提示しない者にノートパソコン1台、プリンター1台、現金1000元以上などの私物を押収された。
同年10月1日午前9時ごろ、潘さんと他の学習者1名は香山へ赴き法輪功の無実を伝えた時、中共による法輪功への誹謗中傷を信じる中学生に通報された。2人は香山派出所に連行された。
そのほか、2020年2月26日午後3時頃、石景山公安局は八角派出所と八宝山派出所の警官を派遣し、潘さんが住む居民委員会の関係者十数人と潘さん宅へ侵入し、家財を押収した。
六、142人の年配者の年金の支給を停止
年金は、全ての労働者が得るべき報酬である。『労働法』第73条では「労働者は定年する際に、法律に基づき、社会保健待遇を受ける権利がある。労働者が受ける社会保健の条件と基準は法律に定められている。社会保険は必ず予定の通りに全額支払われるべきである」と規定され、『老人権益保障法』の第34条では「お年寄りの年金、医療及び他の待遇の権利は保障されるべきである。関連部門は必ず期日通りに支給すべきである。上前をはねる、延期する、転用を禁じる」と規定されている。
中共が国民の年金の支給を停止することは、江沢民の「名誉を汚し、経済力を断ち、肉体を消滅させる」という学習者の滅絶を意図した政策であり、年配の学習者を苦境に陥れる違法犯罪行為である。
1、九死に一生 江西省の葛玲さんは再び年金停止
明慧ネット2021年12月22日の報道によると、江西省永修県漢方病院の定年退職の薬剤師、葛玲さん(71)はかつて2回(計5年)の労働教養処分を課され、また3年の不当な判決を宣告されたことがある。2016年4月、再び懲役4年の実刑判決を宣告され、江西省女子刑務所で長期にわたって、罵られ、殴打され、長時間立たせられ、疲弊した鷹(訳注:鷹を訓練する方法に由来し、長時間、寝かせないようにする拷問)など残酷な拷問を受けた。長く立たせられた結果、子宮が体外に垂れ、2020年4月に出所した。
葛玲さん |
2021年4月20日、永修県社会保険局の局長など4人は県漢方病院へ赴き、『人社部発(2012)69号』による、葛玲さんの年金や医療保険など全ての待遇を停止し、2014年10月から2021年4月までに既に受給した年金270741.28元(約433万円)を返還するよう強要した。12月8日、県人力資源及び社会保障局は葛さん宛に『永修県人力資源及び社会保障局による調査通知書』と『永修県人力資源及び社会保障局による期間内の訂正指令書』を郵送した。
2、江蘇省淮陰工学院の王景玲さんに年金50万元の返還を強要
江蘇省淮安市の学習者・王景玲さんは、淮陰工学院を定年で退職していた。2012年5月に法輪功の資料を配布した際に通報され、懲役3年の不当な判決を下された。不動産は凍結され、2017年11月から2019年11月に支給された年金139666.70元(約223万円)及び2012年6月から2019年11月に支給された年金351439.45元(約562万円)の返還を強要された。王さんは強制的に年金、訴訟費用、不動産保全費、合計496264.4元(約794万円)を支払わされた。
3、大連市の夏元新さんは22万元あまりの年金の返還を強要
遼寧省大連市金州区の学習者・夏元新さんは2013年8月から2019年3月まで拘禁された期間に受領した年金22万元以上(350万円以上)の返還を強要された。夏さんは精神的、経済的に大きなダメージを受けた。
結び:
2021年に法輪功迫害に加担した中共の政法委、610弁公室、司法機関、街道コミュニティー等の関係者の悪行は明慧ネットで暴露されている。因果応報は天理である。迫害に加担した者は迫害をやめ、中共から脱退し、心底から「法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい」と賛同することこそ、神に加護され、無事で明るい未来を迎えられる。
付録:
中共による迫害種類別の学習者数(2021年)
迫害の種類 | 人数 |
迫害で死亡 | 131 |
不当な判決 | 1,184 |
身柄を拘束 | 5,886 |
嫌がらせ | 10,527 |
家財押収 | 2,747 |
年金停止 | 142 |
中共に不当に連行・嫌がらせ・不当な判決・洗脳をされた月別人数(2021年)
月 | 不当に連行 | 嫌がらせ | 不当な判決 | 洗脳 |
一月 | 483 | 737 | 183 | 37 |
二月 | 265 | 435 | 116 | 22 |
三月 | 477 | 542 | 98 | 46 |
四月 | 604 | 1,212 | 86 | 85 |
五月 | 630 | 1,576 | 94 | 55 |
六月 | 822 | 1,677 | 74 | 68 |
七月 | 513 | 1,243 | 69 | 36 |
八月 | 372 | 813 | 82 | 66 |
九月 | 329 | 726 | 95 | 54 |
十月 | 429 | 473 | 106 | 55 |
十一月 | 473 | 531 | 60 | 35 |
十二月 | 489 | 562 | 121 | 49 |
合計 | 5,886 | 10,527 | 1,184 | 608 |
中国本土の学習者が宣告された不当判決の刑期分布(2021年)
不当な刑期 | 人数 |
1年以下 | 67 |
1~2年(1年以上、2年未満。以下同) | 230 |
2~3年 | 135 |
3~4年 | 272 |
4~5年 | 145 |
5~6年 | 84 |
6~7年 | 32 |
7~8年 | 63 |
8~9年 | 28 |
9~10年 | 32 |
10~11年 | 8 |
12年 | 2 |
13年 | 1 |
14年 | 1 |
執行猶予 | 60 |
刑期不詳 | 24 |
合計 | 1,184 |
(完)