邯鄲市の石雲蘭さんは警官に酷く殴打され、7年以上病院に拘禁されている
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 【明慧日本2022年2月20日】河北省邯鄲武安市活水郷の法輪功学習者・石曇蘭さん(60歳女性)は、2014年10月、活水郷派出所の警官に酷く殴打されて負傷し、それ以来ずっと武安市第一人民病院に拘禁されている。しかし、石さんの頭蓋骨の修復手術がまだ行われていない。病院からの督促状では、累積している医療費用は50万元(約950万円)を超えており、現地公安局は医療費用と補償金の支払いを拒否している。

中共の警官に殴打されて障害を負った石さん

 8年来、石さんの家族は邯鄲市検察庁、河北省検察庁、河北省公安庁、公安部に控訴し、陳情している。2017年9月、武安市政法委は賠償金問題を活水郷政府と活水派出所2部署に任せたが、活水郷政府は1万元(約18万円)を支払った後、残りの金額を派出所と互いになすり合っている。

 事件経由

 2014年10月9日夜、石さんと劉考鳳さんが散歩している途中に、村の大橋のところで派出所の警官に止められ、ポケットの検査を受けた。警官は、2人が法輪功迫害の実態が書かれた資料を貼っていると疑って2人を派出所まで連行した。

 2人はそれぞれ別の部屋に入れられた。派出所の所長・郭洪傑と副所長・李シン紹は、7、8人の警官に指示して、劉さんを椅子に縛りつけて何度も平手打ち、蹴る、殴打などをした。劉さんは顔を強く叩かれて腫れあがり、切歯(せっし)も1本折れ、歯が抜けて血が止まらなかった。警官らは恐れてやっと手を引っ込めた。警官らは暴力の証拠を残さないように、落とした歯を窓の外へ投げ捨てた。

中共监狱酷刑示意图:捆绑在椅子上

拷問のイメージ図:椅子に縛り付けられる

 劉さんを殴った後、郭宏傑と李シン紹は別の部屋に行って、何も言わずに手を上げて石さんの頭をひとしきり殴った。暫くして、石さんは嘔吐し、人事不省になった。 郭宏傑と李シン紹は石さんをそのまま放置したため、10日の朝5時に意識のない石さんを見て慌てて武安市の第一病院に送った。

 石さんを病院に送っている途中で、活水村を通過していた際、警官らは石さんを家に運べと劉さんに強要したが、劉さんに拒否された。警官らは仕方なく石さんを引き続き病院に搬送した。

 2014年10月11日午後1時、石さんは武安第一病院脳神経外科で手術を受けた。 殴られて頭蓋骨で内出血を起こし、話すことも歩くこともできなくなり、8年間車椅子の生活をしている。 事件後、活水派出所は責任逃れのために、石さんは自分で転び負傷したと嘘を言った。

 石さんが入院したとき、派出所は1千元(約18万円)の治療費を支払った。派出所は「治療と補償を行う」と家族に話していたが、 その後、生活費として数百元を渡した後、残りの生活費や医療費の支払いを拒み、責任から逃れようとしている。

 石さんは武安第一病院脳神経外科に入院してから約8年が経ち、病院側は派出所からの追金を受け取っていないため、石さんの脳内の頭蓋骨欠損を修復する手術はなかなか実施できないでいる。

 石さんは7年半も病院に拘禁され、病院の医療費は50万元に達し、武安市公安局は事件の提起と傷害検査票の発行を拒否し、医療費用の問題も解決せず、さらに石さんは退院できないでいる。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/15/438996.html)
 
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