妻が迫害され死亡 陳明禧さんは再び4年の不当判決を宣告される
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 【明慧日本2022年2月25日】(重慶市=明慧記者)重慶市渝北区の法輪功学習者・陳明禧さん(52)は2022年2月18日、中国共産党(以下、中共)の裁判所から不当に懲役4年の実刑判決を言い渡された。中共による法輪功への迫害が20年以上続く中で、陳さんは二度も労働教養を強いられたことがあり、妻の王暁霞さんは6年前迫害され、死亡した。

 陳さんと妻の王さんは「真・善・忍」の信念を貫き、法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、何度も嫌がらせ、家宅捜索、連行されて、洗脳による迫害や、労働教養を受けた。2000年9月、陳さんは2年間の労働教養を強いられ、迫害された結果、身体障害者(二級障害者の手帳を持っている)になった。2011年4月23日、陳さんは再び1年間の労働教養(刑務所外の執行)を言い渡された。

王晓霞和丈夫、孩子

陳明禧さん一家

 陳明禧さんが受けた迫害の事実

 2021年6月8日午前8時頃、陳さんはドアを開けて出かけようとしたところ、渝北区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と双龍派出所の警官らに止められた。警官は家に侵入し、法輪功の書籍、1万元以上の現金、プリンター、パソコンなどの家財を押収した。

 双龍派出所に連行された陳さんは、不当に尋問をされた後、双鳳橋診療所、漢方病院、両江病院に連れられ、身体検査とPCR検査を受けた。陳さんの血圧が高かったため、当日の夜8時頃解放された。翌日の9日、派出所の警官から電話で「派出所に来てサインをするように、半年間、居住監視をすることに決まった」と告げられた。

 この期間、重慶市江北区法曹部門の関係者は、陳さんに対する迫害を計画した。

 2021年12月23日9時30分、江北区裁判所で陳さんに対する裁判が行われた。最後に、陳さんは自分の無罪を主張し始めようとした時、裁判長・孫紅濤は「その必要はない、後日に判決を下す」と陳さんを阻止した。

 2022年2月18日午前10時頃、江北区裁判所の第二審で、孫紅濤は陳さんに懲役4年の実刑判決と罰金1万3000元を下す判決文を読み上げた。

 妻の王暁霞さんが受けた迫害の事実

 2000年5月、王さんは広場で煉功したという理由で、15日間不当に拘束され、「学習クラス」で洗脳による迫害を受けた後、家宅捜索を受け、さらに1カ月間拘束された。同年9月、また1年6カ月の労働教養を科された。

 2004年8月19日午後8時、渝北区双龍派出所の警官十数人が王さんの自宅を囲み、鍵屋を呼んで強行して扉を開けた。翌朝、渝北区公安支局国保の隊長・劉洪維は部屋に押し入り、その場で王さんの左腕を骨折させ、夫の陳さんを連行した。

 2011年6月24日、王さんは朝の出勤途中に連行され、盧山村望郷台洗脳班に送られた。後で、渝北区双龍湖通りの事務所の関係者が、人員に指示して王さんを連行したことが判明した。

 2015年4月11日、王さんは他の学習者と一緒に神韻DVDを配布した際、渝北区公安支局国保の警官らに連行された。その後、高血圧のため、「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで保釈された。

 2015年10月19日午前10時、重慶市北碚区裁判所は王さんに対する2回目の裁判を行った。その日、王さんは裁判が始まる前からめまいと頭痛を訴えていたが、裁判長は家族に王さんを法廷まで連れて来るよう告げた。王さんは被告席に着く前に意識を失った。

 夫の陳さんと家族は、裁判を中止して直ちに救急措置をとってほしいと求めたが、法廷は指導者の許可が必要という理由で、急いで病院に搬送しなかった。30分後、許可を得て北碚漢方病院に運ばれたが、「すでに手遅れだ」と医師は言った。それでも、家族は1日5000元(約8万円)の医療費を払って、集中治療室で救急措置をとった。結局、命は助からず、王さんは2015年10月22日夜11時に死亡した。45歳の若さであった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/20/439201.html)
 
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