【明慧日本2022年2月27日】(遼寧省=明慧記者)錦州凌海市の法輪功学習者・孫継萍さんは、中国の旧正月前に遼寧省女子刑務所に拘禁された。夫の周永林さんも旧正月の前に、錦州刑務所で拘禁中に脳血栓になり入院した。孫さんの姉(80)は妹を心配するあまり体調が急変し、旧正月の大晦日を迎えることができず、この世を去った。
夫婦2人とも連行され、不当に拘禁される
孫さんと夫の周さんは共に70歳で、長年法輪功を学んでおり、心身ともに健康になった。そのため、2人は周りの人々にも受益できるように、喜んで法輪功の素晴らしさを地元の人々に伝えた。
2021年1月20日、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と人々に伝えたとして、孫さん夫婦は地元の警官に連行され、家財を押収された。その後、2人は留置場に拘禁された。
僅か1カ月ほどで、孫さんは体調が急速に悪化し、錦州中央病院に送られた。 検査の結果は、2017年に錦州附属病院で受診した結果と一致している。医者からは、これ以上進行すると敗血症、つまり血液の癌になるという結論が出された。
2017年初めの頃、孫さんは全身の浮腫や、胸は熱く物が塞がっているように、呼吸ができないなどの症状が現れ、2~3カ月後、ベッドから起きられなくなった。錦州医科大学付属病院で検査したところ、「(1)骨髄過形成症候群(2)低蛋白血症(3)心筋障害」と診断された。2017年5月から2018年9月まで、毎回400 ccから800 ccの輸血を少なくとも8回受けていた。孫さんは病院から帰宅した後、毎日法を学び、煉功をして、「真・善・忍」の基準に従って実践したことを通して、徐々に体調が良くなり、普通の生活ができるようになった。
2021年3月15日午前、凌海市裁判所は孫さん夫婦に対してオンライン裁判を行い、感染拡大防止を理由に家族に傍聴させなかった。当日午後、凌海市裁判所は夫婦それぞれに懲役5年の実刑判決と1万元の罰金を宣告し、弁護士と家族に判決文を出さないことにした。
孫さん夫婦は控訴したが、錦州市高等裁判所は9日間後の3月26日、原判決を維持する最終判決を下した。4月から、孫さん夫婦の年金が現地の社会保険局により停止された。
2021年7月14日、周さんは遼寧省磐錦刑務所に送られ、その後、錦州刑務所に移送された。孫平さんは遼寧省女子刑務所に送られた後、健康面で基準に満たしていないので、入所しなかった。家族は釈放を要求したところ、拒否された。
旧正月前 中共がこの家族にもたらした悲劇
2022年の旧正月前に、遼寧省女子刑務所は孫さんの息子に「母親の具合が悪くて入院する必要がある。お金を用意してほしい」と電話をかけた。その時、孫さんが再び刑務所に送られたことを、家族は初めて知った。
息子は刑務所に行き、「ここへ連行されたので、お金はあなた達が負担すべきだと弁護士から聞きました」と話した時、刑務官は不機嫌な顔をした。息子が母親と面会したいと申し出たところ、母子関係の証明を求められ、さもなければ面会できないと言われた。しかし、刑務官はお金を要求した時に、証明のことには言及しなかった。仕方なく、孫さんの息子は、家に帰って手続きをしなければならなかった。
続いて、錦州刑務所からも電話があり、「父親(周永林さん)が入院している。軽い脳血栓で、今は大丈夫、後遺症はない」という。これを聞いた息子はとても不安になった。
孫さんは幼い頃に母親が亡くなり、10代の頃に父親を亡くし、姉の家に住んでいたので、姉との絆が深い。今回、孫さんが病院に運ばれた後、80歳の姉はほぼ毎日錦州中央病院に通い、バスの乗り降りで3回転倒したこともあった。その後、特に孫さん夫婦が判決を下されてからは、体調がますます悪くなり、2022年1月26日に亡くなった。