【明慧日本2022年2月28日】(遼寧省=明慧記者)瀋陽市遼中区(りょうちゅうく)の法輪功学習者(以下、学習者)・葉中秋さんは3回にわたり計12年間拘禁されていた。2020年11月に解放された時、葉さんはすでに歩けなくなり、話せなくなった。2022年1月25日、冤罪が晴れないまま死亡した。享年54歳。
葉さんは瀋陽市遼中城鎮第2中学校の元教師であり、物理チームのリーダーだった。法輪功を修煉してから、心優しく、正直な人柄で、生徒とも仲良くやっていた。また、仕事熱心で個人の損得を気にすることなく、彼女が教えるクラスの成績は上位にランクインした。
2度にわたる不当判決、家族と仕事を失い
2003年12月10日、葉さんは独学の8時間目を利用し、2年生全員に練習問題を渡し、その裏に中国共産党による法輪功への迫害を伝え、江沢民グループのでっち上げを暴露したとして、懲役5年の実刑判決を言い渡され、学校から追放された。
5年間の刑務所の迫害で、葉さんは家族と仕事を失い、2008年11月、解放された後、生活のために自宅で数人の生徒を教えた。
2010年10月のある朝、葉さんが自宅で生徒のために昼食の準備をしていたところ、李偉が率いる国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)の警官が家に押し入り、葉さんを連行した。いわゆる「理由」は、中国共産党による法輪功への迫害の犯罪を暴露したDVDを葉さんが渡した第一中学校長の王連河が通報したからだという。
2011年3月8日、遼中区裁判所は法的根拠も証拠もないまま、審理を行い、葉さんに懲役3年の実刑判決を言い渡した。
3度目の懲役4年、迫害致死
刑務所から解放された後、葉さんは依然として、法輪功の素晴らしさを地元の人々に伝えていた。2016年11月3日、葉さんは新年のカレンダーを配布するために、大黒郷東于岡子村に行った時、警官が学習者を連行して「劉所、唐辛子水を彼女の顔にかけろ!」と叫んでいるのを聞いた。警官の悪事を止めようとした葉さんも連行された。警官は葉さんを自宅に連れて行き家宅捜索をした際、彼女の自宅から金のネックレスを奪った。尋問された時、葉さんは署名と拇印の押印に協力しなかった。その時李偉に4回平手打ちされた。
その後、葉さんは瀋陽市第一留置場に拘禁された。2017年3月中旬、葉さん、陳洪さん、鄭麗紅さんなど学習者4人を罪に陥れる「案件の書類」が検察庁に送付された。情報筋によると、案件の書類は検察庁から公安局に2度返されたが、結局、遼中公安局の国保の李偉大隊長は葉さんに濡れ衣を着せたという。
2017年8月23日午前、葉さんは遼中区裁判所で不当に裁判を受けたが、すべての容疑を否認した。2017年11月、遼中区裁判所は葉さんに懲役4年の実刑判決を言い渡した。
2020年4月4日、葉さんは迫害により脳血栓の症状が出て、身の回りのことができなくなり、まず瀋陽の739刑務所病院に救急搬送され、その後刑務所病院に移送され治療を受けていた。葉さんの娘が面会を求めたが、刑務所側は防疫を口実にこれを拒否した。
2020年11月に解放された時、葉さんはまともに歩くことができず、話すこともできなくなっていた。心身ともに大きなダメージを受けたため、2022年1月25日に自宅で亡くなった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)