黒竜江省「610弁公室」歴代の主任、副主任が行った法輪功への迫害(二)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2022年3月3日】(前文に続く)

 (三)学習者に対する大規模な不当逮捕

 張金峰、国剣塵、石蘭波などが黒龍江省委員会「610弁公室」のリーダーを務めた時期、同省で学習者に対する大規模な不当逮捕が相次いでいた。 以下数例を挙げる。

 2002年4月、同省鶴岡市の公安局が学習者の逮捕に乗り出し、6日間で700人以上を連行した。

 2007年4月25日、同省「610弁公室」と大慶市「610弁公室」の指示で、大慶市公安局は20数人の学習者を不当に逮捕した。

 2011年11月13日、同省公安局とハルビン市公安局は100人以上の特殊警官を派遣し、双城市都市建設局の家族ビルに住む学習者の家に押し入り、修煉体験交流会に参加した学習者56人を不当に逮捕した。連行された学習者のうち、36人は労働教育させられ、7人は不当な実刑に処された。

 2011年12月7日から28日にかけて、同省の双城市、ハルビン市とその周辺の県で、さらに50人以上の学習者が連行された。

 2011年12月31日、同省公安局とハルビン市公安局は、いわゆる「ゼロ運動」を開始し、公安当局は把握した名簿に基づき、2012年1月1日午前0時前に学習者を逮捕した。この不当な逮捕作戦で、30人以上の学習者がハルビンで連行された。その中で、張盛国さん、侯英華さん、肖昆さん、肖洋さんなど20人近くの学習者が不当な実刑判決を受け、曾淑玲さん、劉艶さん、田慶玲さんなど、多くの人が不当な労働教育を受けた。その中で、張勝国さんと侯穎華さん夫妻は懲役9年の重刑を言い渡された。

 2013年3月29日夜、ハルビン市と同省の依蘭県、方正県、通河県で、大量の警官が投入され、学習者を不当に逮捕した。不完全な統計によると、その夜、合計61人の学習者が逮捕され、家宅捜索を受けた。 その後、14人が懲役3年から13年の実刑を言い渡された。

 2015年7月11日、ハルビン市双城区公安局と各派出所は80人以上の学習者を不当に逮捕し、そのうち4人は裁判所から判決を言い渡された。

 2017年8月31日、同省依蘭県公安局と樺川県は同時に学習者を連行した。同年10月13日までに29人が連行され、そのうち14人が不当な裁判を受けた。

 2018年11月9日、同省「610弁公室」と省公安部は画策の下、ハルビン市とその周辺の賓県、延寿県、大慶市で学習者の大規模な不当逮捕を行った。このうち87人はハルビン市とその周辺の県で、少なくとも61人が大慶市で不当に逮捕された。不完全な統計によると、今回の逮捕で大慶だけで17人、ハルビンで18人、賓県で15人が実刑判決を受けた。

 2019年9月11日、同省通河県公安局国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と通河前進コミュニティ派出所は、7人の学習者を連行した。

 (四)迫害により死亡した学習者

 不完全な統計によると、張金峰、国剣塵、石蘭波らが「610弁公室」の主任、副主任を務めた時期に、同省で582人の学習者が迫害により死亡した。 以下は、迫害によって死亡した主な事例である。

 事例一:洗脳に抵抗し、刑務所の迫害により3日で死亡

 学習者の劉晶明さん(39歳男性)は、2006年10月、冤罪で12年の懲役を言い渡され、2007年2月8日、泰来刑務所に移送され迫害され続けた。 3月22日、劉さんは獄中で「洗脳」迫害に抵抗したため、激しい暴行と拷問を受け、3日後に死亡した。

 劉さんの身体は頭頂部の右側がひどく陥没し、額、右眉骨、顔の右側には約4cmの傷が3カ所あり、顔はあざだらけで腫れていて、目、耳、鼻、口から出血して血だらけになり、毛糸のセーターと毛糸のズボンは血で濡れていたが、しかし、下着には血がなく、左足の内側には約3cmのできものがあった。右太ももの外側に直径5~6センチほどの穴があり、右足の膝が折れ、右足が内側にねじれて変形していた。両膝には紫黒色のできものがあり、ヘソには血痕があり、劉さんは殴打と拷問を受けた末、死亡した。 しかし、刑務所は責任逃れのため、劉さんを飛び降り自殺と偽り、事情を知っている者と実行犯を別の施設に移動した。

 事例二:灌食され死亡、秘密裏に遺体を火葬

 2001年6月19日、同省綏化市の43歳の張暁春さんを含む4人の学習者が、富裕県の留置場に連行され、同年7月15日、公安当局により不当に「逮捕」され、2002年6月、裁判を受けずに1年にわたり拘禁された。この恣意的で不当な拘束に抗議して、張さんは2002年6月19日からハンガーストライキを開始した。 6月29日、張さんは拘置所長・曹国鲁らによって強制的に灌食され死亡した。 張さんの死後、警察は家族に知らせず、秘密裏に遺体を火葬した。

 事例三:拷問を受け、帰宅後20日で死亡

 学習者・孫培臣さん(47歳男性)は中学校の教師。 2004年5月26日、孫さんは警官に連行され、激しく殴られ、胸、腹、頭に重傷を負い、何度も昏睡状態に陥った。その後、孫さんは3年間、不当な労働教育を受けた。

 長林子労働教養所での拘禁中、孫さんはよく殴られ、性的虐待を受けた。警官は孫さんを強制的に裸にし、手で性器を掴んで無理に引っ張ったり潰したりし、別の警官はスタンガンで性器などの敏感な部位を電撃し、地面に押さえつけ、胸や背中を肘で強く打ち付けた。また、警官は孫さんの性器に袋をかぶせ、手で引っ張り上げる拷問を繰り返した。警官は、労働教養所には許される死亡者数基準があると主張し、殴り殺しても構わないと言った。

 孫さんは骨と皮ばかりにやせこけていて、息が絶え絶えになった。 責任を恐れた労働教養所は、2006年6月7日に孫さんを急に帰宅させた。 帰宅後1カ月足らずで、孫さんはこの世を去った。

 事例四:性的虐待、様々な拷問を受け、8日後に拘禁中に死亡 

 学習者・郝智梅さん(61歳女性)は退職教師。 2005年3月16日の夜、郝さんは不当に逮捕され、拘置所に拘禁された。3月18日の夜、郝さんは不当な尋問を受け、警官からさまざまな拷問を受けた。また、彼女は性的な残虐行為を受け、警官によって4本の歯ブラシを女性器に挿入された。 8日後、警官は郝さんが「心筋梗塞」で死亡したと家族に通知したが、葬儀の際、警官は彼女の遺体を何重にも取り囲み、家族の写真撮影を許さなかった。

   事例五:元土地税局幹部・ 盧玉平さん、獄中で拷問を受け死亡

 学習者の盧玉平さん(男性)は、2002年5月に不当に14年の懲役を言い渡され、その後、泰来刑務所に収容され、迫害を受け続けた。獄中では、信仰を貫いたために、精神的、肉体的な拷問を長期間にわたって受けた。冬には夏服を着て裸足で雪の中を歩かされ、モップを洗うための大きな汚水槽に押し込まれて汚水に浸され、木綿の服が汚水でずぶ濡れになっているのに窓際に引きずり出されて凍えさせた。そして、彼は囚人棟の床に引きずり込まれ、受刑者たちにボールのように蹴られたり、電柱に鎖でつながれたり、コンクリートの床に座らされて激しく殴られた。さらに警官は数人の受刑者に指図して、彼を持ち上げてスローガンを叫びながら何度も地面に叩きつけた。

 盧さんは臓器不全に陥り、生命の危機にさらされ、その後、泰来刑務所の病院に移された。 しかし、警官は受刑者や医師に指示し、すでに瀕死の状態にあった盧さんを殴り続け、盧さんの腎臓が破裂し、腕が動かなくなった。地元の政法委員会(治安・司法などを統括する機関)と「610弁公室」は、盧さんの病気治療のための仮釈放申請を2度にわたって拒否した。2009年5月30日、獄中で迫害を受けた盧さんは、51歳の若さでこの世を去った。

 事例六:灌食で濃い食塩水を飲まされ、11日後に死亡

 学習者・徐志成さん(44歳男性)はエンジニアである。2005年9月23日、徐さんは警官に自宅から連行され、4日後に拘置所に不当に拘束された。迫害に抵抗してハンガーストライキをすると、野蛮な灌食に遭い、トウモロコシの粥や豆の粉に半袋の塩を混ぜ、時には溶かした塩を半袋、直接胃に入れることもあった。 わずか11日で、徐さんは拘置所の迫害で死亡した。

 まとめ

 「610弁公室」は、中共と江沢民グループが中国の憲法と法律の上に立つ違法な権限を与えた極悪な組織で、恣意的にあらゆる国家組織、特に検察と司法関係を操り、迫害を行う違法な権限を持ち、全組織に指揮して学習者への迫害を実施している。例えば、メディアによる中傷、監視と嫌がらせ、不当な拘禁、労働による不当な教育、不当判決、不当な「洗脳」、家宅捜索、経済的略奪、連座制、肉体的な拷問、精神的な拷問、さらには利益を得るための生体臓器狩りなどである。

 したがって、黒龍江省「610弁公室」と張金峰、国剣塵、石蘭波ら「610弁公室」のリーダーは、その在任中に黒龍江省で行った法輪功に対するすべての迫害について責任を負うべきである。

張金峰
石蘭波
李効軍
劉偉国

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/16/439046.html)
 
関連文章