2022年1月~2月、782人の中国の学習者が連行や嫌がらせを受ける(一)
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 【明慧日本2022年3月18日】(明慧記者)2022年2月の旧正月期間中、北京で冬季オリンピックが開催された際、中国共産党(以下、中共)は「安定維持」を口実に、再び法輪功学習者(以下、学習者)を弾圧の対象にした。 いわゆる「安定維持」とは、中共が政権の安定を維持するために、社会を全面的にコントロールすることである。1999年7月に江沢民派が法輪功を弾圧し始めてから、中共は安定維持という名目で敏感な日になると、学習者への迫害を強めている。 中共による「真・善・忍」を修煉する善良な人々に対して開始した20年以上の迫害の中で、多くの幸せな家庭で妻子と生き別れたり、または家族が崩壊したり、故郷に帰れず土地を耕せない、年老いた親が子供を見送らなければならないといった悲劇が繰り返されている。

 明慧ネットが報道した統計によると、1~2月に782人の学習者が連行、または嫌がらせを受けている。 このうち、423人が連行され、359人が嫌がらせを受け、29人が洗脳班に送られ、11人が家に帰れず、261人が家宅捜索を受け、19人が強制的に採血され、165人が判決を受け、31人が迫害によって死亡した。 中共の警察とコミュニティ関係者は、124人の高齢の学習者に対して連行や嫌がらせを行い、そのうち73人が連行され、51人が嫌がらせを受けた。33人が80歳以上の高齢者で、16人の高齢の学習者が年金を差し押さえられた。

图1: 2022年1~2月中国法轮功学员遭中共迫害人次统计

1~2月にかけて、中共に迫害された学習者数に関する統計

 中共の警察は学習者に対して不当な家宅捜索を行い、595,237元と10,100米ドルを持ち去った。

 中共当局は1~2月に423人の学習者を連行し、そのうち1月に連行したのは270人で、2月に連行したのは153人、1~2月に359人が嫌がらせを受け、そのうち1月は219人で、2月は140人である。

 情報収集期間は、2月1~28日までで、前月の連行・嫌がらせに関する未発表のデータも含まれている。

 一、1~2月、423人の学習者が連行される

 明慧ネットの報道した統計によると、1~2月にかけて、学習者423人が中共の警察によって連行された。 最も深刻な地区は、河北省65人、遼寧省59人、山東省50人、吉林省38人、四川省33人、湖北省22人、北京市20人であった。

图2:2022年1~2月中国各地区法轮功学员遭绑架骚扰迫害人次统计

1~2月に中国で地域別に連行・嫌がらせを受けた人数の統計

1~2月に中共に連行された学習者数の地域別分布表

地域

連行された人数
河北省 65
遼寧省 59
山東省 50
吉林省 38
四川省 33
湖北省 22
北京市 20
黒竜江症 19
湖南省 17
天津市 14
河南省 12
内モンゴル 11
広東省 9
福建省 8
江西省 7
雲南省 6
江蘇省 6
貴州省 5
上海市 5
山西省 5
重慶市 4
甘粛省 2
安徽省 2
寧夏 2
広西省 1
浙江省 1
合計 423

 迫害事例

 1、河北省石家荘市深澤県で少なくとも17人の学習者が連行される

 1月10日、深夜12時から午前2時の間に、深澤県で少なくとも17人の学習者が警察に連行され、県内の各町村も含まれている。深澤県内の各派出所の警官や特殊警察官など多数が参与し、全員が銃と弾丸を装備していた。 警察は山賊以上に悪質な手段で、ビルに住みドアを開けない学習者に対して無理やりこじ開けて侵入し、一軒家に住む学習者の塀を飛び越えて直接押し入った。

 今回連行された17人の学習者は、全員深澤県に隣接する錦州市のホテルの一角に監禁され、全員が黒い布袋を被され、目の前が見えない状態で囚人取り調べ用の鉄製の椅子に、手錠をかけられ、昼夜休むことができない状態で座らされた。不当な尋問は別室で行われ、黒い布袋と手錠を外し、尋問の後、再びそれを装着した。 彼らは1月27日まで拘留され、そして黒い布袋を被せられて石家荘市第二留置場に送られた。

 現在、何紅艶さん、劉小妙さん、張会欣さん、劉玉茹さん、焦亜琴さん、馬同欣さん、杜国防さんは錦州市拘置所に不当に拘禁されていることがわかっている。 すでに解放された学習者もいる。

 2、遼寧省大連市で張思琴さんが連行され、迫害により死亡

 遼寧省大連市金普新区砲台の学習者・張思琴さん(69)は、1月27日に大連拘置所で迫害によって死亡した。 張さんの家族は憤りが頂点に達し、拘置所を訴えている。

 張さんは、1月19日午後6時30分、砲台派出所の鄒、陳という2人の警官によって、健康診断を受けに行くとの口実でパトカーに押し込まれ、大連拘置所に連行された。 1カ月後の1月27日午前7時30分、独房で死亡した。

 家族は拘置所の監視映像は、明らかに張さんが拘置所に拘禁されたその夜に身体の不調が発生している。しかし、拘置所は張さんに適切な治療をしておらず死亡した一両日前に、一般の人が見ても生命の危機に陥っていることがわかる。それでも留置場は有効な治療措置をとらず、張さんが死亡したあとに、治療したと見せかけるために病院に送っている。 遺族は、張さんの死亡について、拘置所は逃れられない責任があると確信している。

 3、旧正月の元旦、内モンゴル自治区赤峰市巴林左旗の季雲芝さんは連行され、生命の危機に晒されている

 大晦日、家々が飾り付けの団らんを楽しんでいるときに、内モンゴル自治区赤峰市巴林左旗の警官・徐剣鋒は、元旦に学習者の連行を計画していた。

 旧正月の初日の早朝、徐剣峰は自ら、少なくとも5人の警官を率いて、巴林左旗林洞鎮に住む学習者・季雲芝さんの家に不法侵入し、季さんの家に遊びに来ていた孫志芳さんも同時に連行し、その間、警官の増員を命じた。

 66歳の季さんは、徐らに生命の危機に晒さられるまで迫害され、病院に運ばれ救命治療を受ける間も足かせをつけられていた。季さんは拷問で意識を失い、病院から家族に季さんの危篤の知らせがあった。

 徐剣峰は、巴林左旗の国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の隊長になってから2年間、邪悪の中共の虚言に騙され、法輪功の迫害に参与し、少なくとも7人の学習者を連行し、多くの学習者が嫌がらせを受け、多くの家族を苦しめ、家族を崩壊させることさえあった。

 4、河北省石家荘市橋西区の美術教師・蒲杏池さんが連行される

 河北省石家荘市橋西区の学習者・蒲杏池さん(45歳前後女性)は、河北師範大学芸術学部を卒業し、現在は美術の教師をしており石家庄市東五里小区に在住している。蒲さんは1月23日に連行され、おそらく同地区にある紅旗大街派出所によって連行されたと思われるが、詳細は不明である。

 5、無実の息子2人が刑務所に、83歳の母親は元宵節に涙を流す

 吉林市豊満区の学習者・岳乃亮さんは2月14日、華山路派出所の警官によって母親の家から連行された。 元宵節の前日、岳さんは吉林市拘置所に15日間も拘束された。そして、岳さんの弟・岳乃明さん(学習者)は3年前に不当な判決を受け、現在、公主嶺刑務所に収監されている。 2人の息子は罪もなく投獄され、この元宵節を83歳の母親は泣きながら過ごした。

 二、1~2月359人が嫌がらせを受ける

 明慧ネットが報道した統計によると、1~2月に359人の学習者が嫌がらせを受けた。 嫌がらせが深刻な地域は、順に四川省49人、湖北省44人、山東省44人、河北省37人、湖南省30人、吉林省26人、黒龍江省24人である。

 1~2月、中共による学習者に対する嫌がらせの地域別人数分布表

地域 嫌がらせを受けた人数
四川省 49
湖北省 44
山東省 44
河北省 37
湖南省 30
吉林省 26
黒竜江省 24
北京市 18
広東省 17
上海市 16
遼寧省 11
江西省 9
河南省 7
山西省 5
重慶市 5
広西 3
天津市 3
雲南省 3
甘粛省 2
寧夏 2
陕西省 2
安徽省 1
内モンゴル 1
合計 359

 

 迫害事例

 北京、上海、河北省、新年と冬季オリンピック期間中は24時間体制で善良な人を監視

 1、冬季オリンピック期間中、北京地区の学習者を徹底的に監視する

 北京冬季オリンピック期間中、北京の海淀区、石景山区、朝陽区、順義区、昌平区、房山区、通州区などの学習者は徹底的に監視された。朝陽区は広範囲にわたり監視を行い、安地区、八里庄地区、左家荘、太陽宮、西壩河、新源里、王四営地区、望京などで24時間監視が行われた。17歳以上の50人を雇い各家庭に2人の警備員を配置し、夜8時ごろには夜勤と交替する。話によるとこれらの警備員は、北京市朝陽区の白子湾と、大郊亭付近に住んでいる。 警備員の日当は180元であり、学習者が用事で外出する際、彼らは後をつけて尾行しており、学習者の生活に大きな支障をきたした。

 海淀区では、法輪功の監視員の日当は200元で、4人で学習者を監視し、日中2人、夜間2人、ビルの入り口またはビル入り口の中に座り(建物のドアの鍵を渡される)、24時間学習者を監視・尾行し、3月中旬から下旬まで続いた。

 北京の王友彬さん、趙少寛さん、夏春鳳さん、潘航さん、施福琴さんは24時間監視下に置かれている。

 冬季オリンピック前夜、北京市昌平区鴻福苑小区の学習者・焦淑英さんは、2022年1月23日、中共によって「冬季オリンピック期間中の安定維持」を口実に連行され、昌平拘置所に拘禁されている。

 2、上海市は旧正月、冬季オリンピック期間中に学習者への監視・嫌がらせを実施

 上海市楊浦区公安局に属する派出所は、中国の伝統的な祝日である大晦日の前の北京の冬季オリンピック期間中、学習者の自宅に行って嫌がらせを行った。学習者・陳菊妹さん、王翠珍さん、陳福君さんは、冬季オリンピック期間中、殷行派出所の警官・石磊に嫌がらせを受けた。 長海派出所派の警官は、学習者・呉扣娣さん、叢培喜さんに対して張り込みをして監視を行い、2月20日の冬季オリンピック終了まで続けた。

 1月28日、上海市浦東新区六団鎮の学習者・瞿飛さんは、アメリカにいる兄と旧正月を過ごすために出発したが、空港で国保の警官・黄佳に取り押さえられた。瞿さんは現在、安全維持という理由で、警察から24時間監視されている。

 冬季五輪の3週間前の1月10日、六団鎮派出所の警官は瞿さんに対して24時間監視を始めた。

 上海の王亜萍さん、孟繁珍さん、謝珩さん、順明さん、周玲さん、陳傑さん、範晚霞さん、王秋菊さんは24時間監視下に置かれている。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/10/439714.html)
 
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