山東省女子刑務所の学習者に対する薬物迫害
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 【明慧日本2022年3月27日】(山東省=明慧記者)山東女子刑務所内の病院も法輪功学習者(以下、学習者)を迫害する拠点であり、表面上では身体検査や治療を行っているが、実は第11監獄区の警官らが学習者を迫害するもう一つの場所でもある。そこには医師は数人しかおらず、ほとんどが医師として配属されている受刑者であり、採血などの日常業務をやっているのはすべて受刑者らである。第11監獄区が学習者を迫害しようとする時、刑務所の医師は11監獄区の要求に従って、学習者を任意に迫害するようにこれらの「受刑者医師」に指示し、彼らがお互いに協力して多くの善良な学習者を騙し、迫害している。

 薬物迫害

 連行される前の学習者は皆、はつらつとして元気がよい人ばかりだったが、刑務所に拘禁された後、身体検査を強制的に受けさせられ、95%以上の人が刑務所の医師から「あちこち問題がある」と言われ、強制的に薬を飲まされた。多くの学習者は「薬を飲まなければ大丈夫だったのに、薬を飲まされてから全身の具合が悪くなりました」と訴えた。

 2階の白髪の年配学習者・郭秀青さんは、保健係が配った薬を一度飲んだだけで全身が震え、顔色が真っ青になって唇も紫色になり、めまいがして嘔吐し、立つことができなくなった。他の人に支えられ保健係・李玉傑(児童売買の罪で2020年に出所)のところに行き訴えたら、李玉傑は笑顔で素早く別の薬を出して「あの薬は強すぎて、中毒になったね、この解毒剤を飲みなさい。今後弱い薬に変えるから」と言った。

 これらの保健係はみな、薬学を知らない受刑者である。これらの受刑者は刑務所の医師の命令を受け、学習者に毒薬を飲ませ、苦痛と朦朧としている状態で学習者を「転向」させようとするのが目的である。

 済寧市の学習者で神経内科医師・楊済容さん(77)は、不当に懲役5年の実刑判決を言い渡された。2019年に入所した時、刑務所側は楊さんが徹底的に「転向」していないとして、降圧剤の服用を強要した。薬を飲んだ後、楊さんは頭がぼんやりして、記憶力を喪失し、動きが鈍くなり、眠気、胃の不快感などの恐ろしいほどの反応があった。ベテラン医師である楊さんは、投与された薬が血圧を下げるだけではなく、飲み過ぎると認知症になることを知っているので、刑務所の医療関係者に薬の中止を求めたが「治療に協力しないのは徹底的に転向していないということだ」と言われた。楊さんは警官に事情を話し、薬の服用を中止するよう求めたところ、警官は「自分は医師ではないので、薬を飲むかどうかは医師が決めるのだ」と言い逃れをした。警官はまた、再検査するふりをして楊さんを刑務所病院に送ったが、実は楊さんは毎回刑務所の医師と受刑者らに辱められた。真冬のある日、楊さんは刑務所の医師と数人の受刑者にズボンを脱がされて地面に押し倒され、起き上がることができなくなった。厳しい寒さの中で、楊さんは1時間以上地面に倒れたまま放置された。結局、薬を減らされるどころか、さらに増やされた。長年の迫害を経て、楊さんは精神的にやつれて、時には両目がぼうっとしたりして、もはや昔の健康で優雅な神経内科医師ではなくなった。

 趙継華さん(60代)は刑務所に拘禁された後、法輪功を放棄しないとして、受刑者・江平(高官の愛人で、経済事件で懲役14年を宣告された)の「悪魔部屋」に配属された。警官の指示のもとで、江平は毎日趙さんを殴り、暴力を振るわれる趙さんの悲鳴が響き渡っていた。他人に見られないように、江平は趙さんをトイレまで引きずり、殴ったり蹴ったりした。その殴る音は遠くからでも聞こえるほどだった。

中共酷刑示意图:殴打、撞头

拷問のイメージ図:殴打され、頭を壁にぶつけられる

 それでも「転向」しない趙さんを見て、11監区の警官は刑務所の医師と結託して、中枢神経を破壊する薬を処方し、趙さんの食事に投与した。それによって、趙さんは精神障害を起こし、飲食ができなくなり、痩せこけて歩くことさえもできなくなった。2021年の初めころ、趙さんは命を落とさずにようやく刑務所から帰宅した。

 煙台市の学習者・畢建紅さんは、断食をして迫害に抗議したが、病院に運ばれ灌食された。刑務所の医師が自ら治療をすることはほとんどなく、いつも受刑者にさせる。「チューブを挿入したことがない人がいる? 早く練習してみなさい」という医者の声はよく聞こえるという。受刑者に肺にチューブを挿入されたことによって、死亡した学習者もいる。

酷刑演示:野蛮灌食(绘画)

拷問のイメージ図:無理やり灌食される

 2020年5月12日、学習者・孟慶梅さんは「法輪大法は素晴らしい」と叫んだという理由で、小さい暗い独房に閉じ込められた。その後、断食をして迫害に抗議した孟さんは、刑務所の病院に送られた。点滴をする受刑者は、わざと針を抜いたり刺したりして、繰り返し初心者の受刑者に練習させていた。結局、孟さんは迫害により亡くなった。

 歯の治療による迫害

 ある年配学習者は総入れ歯を作ったばかりで、まだ完全に固定せず調整期間中に連行された。刑務所に送られた後、入れ歯がゆるくなり、話すときに落ちてしまった。刑務所の医師は何も言わずに入れ歯を良い歯に接着し、600元(約7500円)余りを支払わせた。それからの数年間、年配学習者は歯磨きもできず、ずれている入れ歯が前後にぐらぐらして、口の中にぶら下がって口を閉じてもはみ出るので、はっきり話せず、食べ物も噛めなくなり、堪え難い苦痛を味わった。

 刑務所の規則では、食事は早く食べなければならず、制限時間内に食べ終えなければならない。ある50代の学習者は、食後に緩んでいた歯がなくなったことに気づいた。これは年配学習者の中ではよく見られる現象で、抜けた歯を気づかずに食事と一緒に飲み込んでしまったのだ。この学習者は病院に行ったところ、刑務所の医師は学習者を一目みただけで「総入れ歯を作ってあげるから、歯を全部抜こう」と提案した。この学習者は拒否したが、歯を抜いて総入れ歯を作り、3000元(約5万8000円)を取られた。こういった学習者も少なくない。刑務所病院の入れ歯は基本的に使えないものである。

 第11監区には病院への秘密の地下通路がある

 第11監区では、負傷した学習者や死亡した者がどのように「治療」され、移送されたのかを誰も見たことがない。九死に一生を得た学習者が帰宅した後でも、どこで迫害されたのかも分からないままである。

 「転向」を拒否する学習者は、雑草の中の金属製のドアから地下室に押し込まれ、地下の暗い小部屋には、壁に飛び散った血がいっぱい付いている。多くの意志の堅い学習者はここで殴られ負傷し、あるいは殺された。その拷問の残忍さは迫害に関与した警官と受刑者以外は誰も知らない。ひどい拷問を受け、見ていられないほどになった学習者は、通常の道で病院に行くと、人に見られるため、刑務所の関係者は地下の秘密通路を利用するのだ。地下の小部屋で致死された学習者も、このように密かに移送されたことは明らかである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/21/440230.html)
 
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